樽本です。
XP祭りで、とても素晴らしいワークショップに出会いました。
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http://xpjug.com/xp2012-contents-d3/
それが『折り紙動物園』──
スクラムのフレームワークを使って、折り紙で動物園を作るという、
スクラム道さんオリジナルの遊び心満載のワークショップです。
このワークショップはよくデザインされていて、
・ペルソナ
・ユーザストーリー
・プランニングポーカー
・スプリント計画
・朝会
・スプリント
・スプリントレビュー
・ふりかえり
・リリース
という、スクラムのワークフローと手法を一通り体験できます。
特によくできているなと感じたのは、手法だけでなく「感情」も
疑似体験できる点です。
例えば、
・POがビジョンを熱く語っているのを半分聞き流す。
・POが要求を変えると、ちょっと「ムッ」とくる。
・計画時には「何とかなるだろう」という根拠のない自信にすがる。
・スプリントを繰り返す中でチームの一体感が増す。
・POは製品に愛着を持ち、チームはチームそのものに愛着を感じる。
といった、開発現場で起きがちなリアルな感情が自然とわき起こります。
もちろん、スクラムのワークショップは従来からありました。
ただ、架空のソフトウェア開発などをテーマにすると、どうしても参加者が
エンジニアに偏りがちです。
そしてエンジニアばかりが集まると、つい「マジ」になってしまって
(ワークショップとしては)無駄な議論に陥りがちでした。
その一方、「遊び」と割り切ってしまうと、今度は「場の雰囲気」が出ません。
その点、『折り紙動物園』ならば誰でも参加できますし、
誰も「マジ」にはなりません。
でも、動物園を作るという目的意識と、徐々に形ができていく達成感はあります。
それ故、結構「没頭」できるので、前述したような自然な感情が生まれる
のだと思います。
日本でもアジャイルの普及は本格化(アーリーマジョリティ段階)しています。
そして開発がアジャイルを選択すると、エンジニア以外もそれに巻き込まれます。
本格的にプロジェクトが始まる前に、こういったワークショップを通じて
アジャイルの本質的な部分に触れておくのは貴重な経験だと思います。
なお、「ORIGAMI」は世界に通用する言葉です。
スクラム道さんには、ぜひこのワークショップを英訳して「輸出」してほしいですね。