12/11-17 東京ドキュメンタリー映画祭2021

2 views
Skip to first unread message

Yu Kaneko

unread,
Dec 9, 2021, 2:17:37 AM12/9/21
to Visual_An...@googlegroups.com
映像人類学メーリスリストのみなさま

いつもご案内ありがとうございます。

今日はTDFF事務局の金子から、「東京ドキュメンタリー映画祭2021」 のご案内です。
今年から、日本映画祭史上初(?)の「人類学・民俗映像」部門のコンペがスタートします。また「シャーマニズム」特集の上映もございます。

ぜひとも、会期中にお立ち寄りください。
今年からK's Cinemaのサイトで、オンライン販売も始まり、並ぶ必要がなくなりました。
https://www.ks-cinema.com/

お得な前売り券、3回券も会期中に販売します。
今のところ、コロナもなんとか持ちこたえているので、いろいろよ交流できるチャンスです。
よろしくお願いします!

=================

2021年12月11日(土)〜12月17日(金)新宿K’s cinemaにて開催
東京ドキュメンタリー映画祭2021

スケジュールはこちら
公式サイト http://tdff-neoneo.com

[「人類学・民俗映像部門」コンペティション審査員コメント]
北村皆雄(ドキュメンタリー映画監督)

今年から新設のこの部門のコンペ受賞作に、日本の民俗誌映画の先駆者の名を冠した「宮本馨太郎賞」を贈
る。どの地域にも興味深い自然・風土・生活・民俗・行事があると、昭和初期から「郷土映画」を構想し、
自らも日本とアジアを歩いて記録した人である。
今回、日本の映像人類学者、研究者、映画制作者のほか、海外からの応募もあり40本を超えた。映画として
のおもしろさと人類学・民俗学的な切り口、価値を兼ね備えた作品を選考した。

長編8 『#まなざしのかたち』
監督= 澤崎賢一/2021年/124分 アフリカ諸国やアジアを舞台に、文化人類学者の清水貴夫と農学者の田中樹の
フィールドワークから始まるロードムービー。学者としてのまなざしはいつしか撮影者
や東京でモニターを見つめる編集者の目線と多重層的に交わり、世界の複合性を織
り成す。雄大な自然のロングショットや現地の何気ない生活風景が心地よく流れる。

人類学・民俗映像部門 コンペティション1
『スーパ・ライメ』
監督= 藤川史人/2020年/103分 南米ペルーのアンデス高地で牧畜を営むスーパ・ライメ一家。親子6人、リャマとアル
パカ200頭、羊15頭、ニワトリ5羽、馬とロバ。ある日、一家はふもとの村に移住するこ
とになるが...。PFFなどで高く評価される藤川監督が、およそ一年半にわたって遊牧
民の営みを記録。美しいロングテイクが観る者を南米の時空へいざなう。

人類学・民俗映像部門 コンペティション2
『銀鏡 SHIROMI』
監督= 赤阪友昭/2021年/113分 宮崎県の奥日向にある銀鏡の里。農家の人たちは柚子や唐辛子を育て、加工までを
担っている。過疎化の波にさらされながらも、森に住む動物たちや山の恵みを感じる
土地。年に一度、神聖なる自然と人間が一体になるのが、銀鏡神社に古くから伝わる
「星の神楽」。そのために舞を稽古し、祭りを準備する人たちの姿を丁寧に描く。

人類学・民俗映像部門 コンペティション3
エスニシティの現在
『アイヌプリ埋葬・二〇一九・トエペツコタン』監督=藤野知明/2021年/64分
『風苗』監督=白井樹/2020年/46分
伝統的な土葬の儀礼をおこない、古老から若者へ言語や文化が継承されるさまを記
録した『アイヌプリ埋葬』。カレン族が暮らすタイの山村で伝統が失われ、観光化が進
む現在を見つめる『風苗』。辺境地域にも押しよせる現代文明によって失われる伝統
文化と、自らのエスニシティを守り、受け継ぐ人びとの姿を映しだす2作品。

人類学・民俗映像部門 コンペティション4
祭祀のエクスタシー

『アシェンダ! エチオピア北部地域社会の女性のお祭り』 監督=川瀬慈/2020年/38分
『神授の花 - フェルガナの女性とイスラーム』 監督=I・メリコズィエフ/2021年/23分
『スルンベ マダガスカル南西部の憑依儀礼』
監督=飯田卓/2021年/48分

エチオピアの少女たちが華やかな衣装で着飾り、喜捨をもとめて歌い踊る風習を撮っ
た『アシェンダ!』。ウズベキスタンのムスリム女性が楽しむ春の祝祭を記録した『神
授の花』。マダガスカルの漁村でおこなわれる憑依儀礼を、ひとりの霊媒の男に焦点
をあてて描く『スルンベ』。映像人類学がフィールドでとらえた祭祀を紹介する。


特集作品(2プログラム/6作品)

特集 シャーマニズム1
『冥界婚』
監督= 北村皆雄/2018年/104分 韓国には、独身で亡くなった男と女を死後に結婚させる風習がある。本作では、遠洋
漁業で死んだ34歳の男と、失恋で自殺をした27歳の女性を、金石出というムーダン
が冥界婚させる。シャーマンが口寄せし、男性の霊が従兄に憑依して自己の死の詳
細を語るシーンは圧巻。死者と生者の感情が交錯し、哭きと恨のめくるめく世界が現 出する。

特集 シャーマニズム2
憑依する精霊たち

『オロッコ・ギリヤークの生活』監督= 宮本馨太郎/1938年/18分
『呪術師の儀礼 タンザニア』監督= 松永由佳/2021年/8分
『神が宿る供物 ~ネパール・パタンのパンチャリ・ブザ祭り~』
監督= 山上亜紀/2021年/18分
『憑依の宴 ジャワ島のジャティラン』監督= 金子遊/2021年/15分
『ドゥグ ガリフナの祖霊信仰』監督= 冨田晃/2021年/39分

樺太先住民のシャーマンを撮った『オロッコ・ギリヤークの生活』、タンザニアの女性が
呪術師になる過程を記録した『呪術師の儀礼』、ネパールの秘祭と精霊が宿る供物に
迫る『神が宿る供物』、青年たちが動物霊に憑依されて失神する『憑依の宴』、カリブ
海のガリフナ人の祭儀を撮った記録『ドゥグ』。精霊と人との交信を描く5本。


■会 場:新宿K’s cinema
■主 催:neoneo編集室
■公式HP :tdff-neoneo.com
■twitter:@TDFF_neoneo
■Facebook: https://www.facebook.com/tdff.neoneo/
■主催お問い合わせ: tdff....@gmail.com


*****************************
Yu Kaneko 金子遊
kane...@gmail.com
****************************
Reply all
Reply to author
Forward
0 new messages