詩的リアリティとビジュアル・ナラティヴ
企 画: 横山草介・家島明彦・やまだようこ
司 会: 横山草介(東京都市大学人間科学部)
家島明彦 (大阪大学)
話題提供: やまだようこ(立命館大学 OIC総合研究機構)
話題提供: ふくだぺろ(立命館大学先端総合学術研究科)
指定討論: 南博文(筑紫女学園大学)
指定討論: 高田明(京都大学)
企画趣旨
学問においても芸術においても、新しい発想や表現を生み出すときは、通常のことばによって記述される概念や定型的な見方から脱出する必要がある。そのとき、自由にイメージを遊ばせ飛躍させ、新しい意味のむすびつきをつくる上で、ビジュアル・イメージは重要な働きをする。私たちは、そのような観点から、ビジュアル・ナラティヴのシンポを長年にわたって企画してきた。
今回は、ビジュアル・ナラティヴと詩の共通の基盤としての「ポエティック・リアリティ(詩的現実)」という新しい概念を提出してみたい。ビジュアル・ナラティヴは、詩作のプロセス、生き生きした新たなイメージや新鮮なことばのむすびつきが生成されるプロセスと似ている。また、ビジュアルも詩も、ことばにならない「イメージ」や「メタファー」が重要な役割をもつ。そして、ビジュアルも詩も、わずかな形や色彩やことばによって、相手の身体感覚や感性に生き生きと伝わり、相手を深く揺り動かす大きな力をもつ。
では、ビジュアル・ナラティヴと詩に共通すると考えられる「詩的リアリティ」とは何だろうか、なぜ心理学において、「詩的リアリティ」を問う必要があるのだろうか?今回はその基本的なものの見方を提示するところから考えていきたい。