東京外国語大学の藤田周と申します。
10月12日(日)、13日(月・祝)、17日(金)、18日(土)、19日(日)に東京外国語大学にて、人類学者の牛丸維人さんがフィリピンで撮影した写真をもとにした組み写真の展示「展示でフィールドワークする——フィリピン編2025」を開催します。
一人の人類学者がフィールドを捉えた無数の写真から、井上国太郎さん、牛丸維人さん、津田啓仁さん、長谷川莉帆さん、藤田周さんの五人がそれぞれに数十枚の写真を選び取り、空間に配置することで、写真によるKJ法を目の当たりにするような展示を目指しています。
また、展示初日の10月12日(日)には人類学に詳しいキュレーターであるwaxogawa/小川楽生さんをゲストとしてお呼びし、撮影者や組み写真の編集者とトークイベントを行います。
写真から人類学が考えられること・考えられないことを議論することになりそうです。
たいていはフィールドで撮ったままになっている写真を使う方法の提案として行なっている企画ですので、そうした写真がある方はぜひお越しくださいませ。
よろしくお願いいたします。
藤田周
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「展示でフィールドワークする——フィリピン編2025」
○展示概要
人類学者はフィールドワークにおいて膨大な数の写真を撮影してきましたが、一般的にはそのほとんどが誰にも見られないまま放置されています。そこで「展示でフィールドワークする」では、一人の文化人類学者がフィールドで撮影した写真を素材として、ワークショップの数人の参加者それぞれが複数の写真を空間に配置した「組み写真」を作り、展示しました。数組の組み写真をよく見ることを通して、人類学者がフィールドの「ありふれた日常の風景」から思考を立ち上げる過程を体験してみませんか。
第2回となる「フィリピン編2025」では、フィリピンで視覚障害当事者コミュニティのフィールドワークを行った牛丸維人さんが撮影した写真を素材に、井上国太郎さん、牛丸維人さん、津田啓仁さん、長谷川莉帆さん、藤田周さんが組み写真を編集することで、フィリピンというフィールドを写真を通して考えます。
また、展示初日となる10月12日(土)にはキュレーターであるwaxogawa/小川楽生さんをゲストとしてお呼びして、組み写真の編集者とともに展示についてのトークイベントを行います。
○展示詳細
会期:2025年10月12日(日)、13日(月・祝)、17日(金)、18日(土)、19日(日)
開場時間:12:00〜19:00
場所:東京外国語大学 アジア・アフリカ言語文化研究所 1階展示室
写真撮影者:牛丸維人(カルチャーデザインファーム KESIKI ディレクター、インディペンデントマガジン Polaris フォトグラファー)
組み写真編集者:井上国太郎(東京大学大学院 修士課程)、牛丸維人、津田啓仁(秋田公立美術大学大学院 博士後期課程)、長谷川莉帆(立命館大学 一貫制博士課程)、藤田周(東京外国語大学 特任研究員)
入場料:無料
主催:東京外国語大学TUFSフィールドサイエンスコモンズ
デザイン協力:waxogawa/小川楽生
ウェブサイト:
https://www.tufs.ac.jp/tufisco/ja/2025/09/18/----2025.html○トークイベント(10月12日)詳細
日時:2025年10月12日(土)16:00〜18:00
場所:東京外国語大学 アジア・アフリカ言語文化研究所 1階展示室
ゲスト講師:waxogawa/小川楽生(キュレーター)
登壇者:井上国太郎、牛丸維人、津田啓仁、長谷川莉帆、藤田周
お問い合わせ先:藤田周 fujitashu[at]
aa.tufs.ac.jp([at]を@に変えてください)