みなさま
はじめまして、慶應義塾大学文学研究科修士2年の山口舞桜と申します。
昨年夏に川瀬慈先生の実践的な映像人類学集中講義に参加させて頂き、その後こちらのメーリスにも参加させて頂きました。
文化人類学でヨルダンのミュージアムについて研究しておりましたが、自身のクィア性や文化人類学における他者との距離感、扱い方に疑問を感じ、現在は休学してオートエスノグラフィーに取り組んだり、詩を書いたり、東京都写真美術館の映像部門でインターンをしたり、学術に絶望したり前向きになろうとしたり奮闘しています。
他者とどのような関係性を築いていけるかに大きな関心があると思います。
今回は、〈パレスチナで囚人にされること〉を描いた2本の演劇の上映を慶應日吉キャンパス(渋谷から電車で20分)で行いますので、ぜひお越しいただきたくご連絡致します。
実際に収監された経験もあるパレスチナ人俳優カーメル・バーシャー、ユダヤ系イスラエル⼈作家エイナット・ヴァイツマン(脚本)、facebook への投稿を理由に逮捕・収監されたパレスチナの⼥性詩⼈ダーリーン・タートゥール、そして本作を演じるために実際にパレスチナへ赴いた日本のキャストたち。彼らの協働は、ドキュメンタリーであり、劇でありながらフィクションとは言えない現実の出来事を観客の眼前に持ち出す行為であり、映像人類学に関心を持つみなさまにぜひ見てもらいたい作品です。
そして、本格的なラファ侵攻が始まってしまった現在、より多くの人に占領の過酷さと、昨年秋に始まったものではないという事実に一刻も早く気づき、声をあげてもらうため、本作を上映致します。
また、近日中に全国の以下都市でも上映会が開催されるそうなので、日吉に足の届かない方も、「占領の囚⼈たち (都市名)」等で検索してチェック頂ければと思います。
5月:京都、慶應日吉、大津、三鷹
6月:吉川、西東京、博多、相模原
7月:木更津
ーーー↓以下そのままお使いください。ーーー
【拡散希望】日吉で〈パレスチナで囚人にされること〉を描いた2本の演劇の上映をします。
⼦どもから⽼⼈まで、パレスチナ⼈男性の 4 ⼈に 1 ⼈は「政治犯」としての収監を経験する。その刑期はイスラエル側の恣意的な判断で無期限に延⻑される――ユダヤ系イスラエル⼈作家エイナット・ヴァイツマンが、パレスチナ⼈の元/現囚⼈たちとの共同作業で台本を練り、カメラが⽴ち⼊れないイスラエルの尋問所や刑務所や軍事裁判所の「⽇常」を舞台化したドキュメンタリー演劇『占領の囚⼈たち』。
facebook への投稿を理由に逮捕・収監されたパレスチナの⼥性詩⼈ダーリーン・タートゥール。占領の装置としての刑務所で、植⺠地⽀配と男性⽀配という⼆重の抑圧に抗おうとするダーリーンの声を、ヴァイツマンが⾃らの⾝体と声を通して観客に伝えようとする『I, Dareen, T.』。
「ひとたび不正義を⾒たものは、後戻りできない」
国家の⽅針に逆らうことでさまざまな圧⼒を受けながら、パレスチナ⼈との共同作業を続けるヴァイツマンの⼆作品は、2023 年 2 ⽉に下北沢「劇」⼩劇場にて、その翻訳版が上演されました。初演キャストのパレスチナ⼈俳優であり⾃⾝も収監された経験をもつカーメル・バーシャー(映画『判決、ふたつの希望』主演)も⽇本のキャストとともに舞台に⽴ち、⽇英アラビア語を交えた上演を可能にするさまざまな演出上の⼯夫も光り、⼩⽥島雄志翻訳戯曲賞・読売演劇⼤賞優秀演出家賞等を受賞しました。
*日時 5/24(金)
16:30- 開場
17:00-18:15 『占領の囚⼈たち 東京版』(75 分)
18:20-19:30 『I, Dareen T. in Tokyo』(70 分)
19:30- 20:00 渡辺真帆⽒によるアフタートーク&質疑応答
※2本目からの参加等も可です!
*場所
慶應⼤学⽇吉キャンパス来往舎⼀階シンポジウムスペース
※⼊場無料。学外から参加ご希望の⽅は、グーグルフォームから事前登録をお願いいたします。
※情報保障はご相談ください。車椅子の方用のスペースは準備可能です。
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慶應義塾大学文学研究科 史学科民族学考古学分野修士2年
山口舞桜