東京大学新環境エネルギー科学創成特別部門メールマガジン(2009.07.16)

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UT-EcoEne-Officer

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Jul 16, 2009, 5:14:24 AM7/16/09
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     東京大学新環境エネルギー科学創成特別部門メールマガジン
              No.2 (2009.07.16)
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本格的な夏の到来となり、暑い日が続いています。今回は特別部門ならではの
ゼミや夏休み公開講座の紹介、そしてトークショーの報告をお届けします。
 
========内容=================================================
○イベント案内:スコットランド大臣講演会
○ゼミの紹介:
 寄稿:『ユニークな特別部門のゼミ』丸山康司特任准教授
○夏休み・もの作り教室~ペーパー風車を作ってみよう!
○環境エネルギーコラム:第3回トークショー(風間深志さん)
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○イベント案内:スコットランド大臣講演会
 
『スコットランド - 気象変動との戦いの先駆けとして』
Scotland - Inspiring by example in the fight against climate change
 
ジョン ・ スウィニー氏 (Mr. John Swinney) スコットランド議会議員 (MSP)
スコットランド政府財務大臣 兼 持続的成長 担当大臣
Mr. John Swinney MSP Cabinet Secretary for Finance and Sustainable Growth
 
7月21日(火)にスコットランドの財務大臣 兼 持続的成長担当大臣の講演会が
東京大学教養学部で行われます.
スコットランドの新エネルギーに関する取り組みや,スコットランドでの教育の
機会についてお話しされる予定です.お誘い合わせの上,ぜひご参加下さい.
参加者数確認のため下記URLのアドレスをご覧頂き、参加登録をお願いします.
 
 
○ゼミの紹介
寄稿:『ユニークな特別部門のゼミ』丸山康司特任准教授
 
NEDO特別部門では、ちょっと変わった取り組みとしてゲームを活用した
ゼミを実施しています。環境問題をテーマにしたゲームを実際にやりながら、
問題の背景や解決方法についてイメージを掴むのが目的です。
 
例えばキープクールというゲームでは、各プレイヤーは先進国、産油国、
発展途上国などの特徴をもった国を担当し、工場を建設して経済発展を
目指します。
 
 
そこでは思いきり自己中心的に振る舞うのですが、
その一方で、エゴを押し通すことも難しくなっています。無節操に工場を
建ててしまうと災害が起きやすくなり、最悪の場合には地球滅亡という
結果に終わることもあります。
この辺はドイツ生まれのゲームらしく色々と凝った設定が盛り込まれて
おり、競争と協調のバランスをとりながら環境問題の複雑さを体感できます。
 
 
色々と交渉や駆け引きがあり、発展途上国でもしたたかに勝つことが
できます。環境保全を建前に自分の利益を追求することもできます。
 
こうした喜怒哀楽も含め、授業ではゲームと現実の共通点や相違点などを
比較し、問題を現実に解決するためにはどうしたら良いかを考えています。
また、自分たちなりの環境問題の理解を盛り込み、新たなゲームを
考えています。
 
  
 
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皆さん、どうですか?
なかなか創意工夫のあるおもしろいゲームですね。
これは、全学自由研究ゼミナールで教養教育開発機構の丸山康司准特任教授と
飯田誠特任講師が共同で指導に当たっています。
 
楽しく知恵をひねりながら、環境問題の背景を考えつつ、解決方法を
探っていきます。ゲームに勝つためには、経済目標と政策目標を立て、
この2つの目標が達成できれば「勝利」が宣言できます。
しかし、現実の世界のようにそうすんなりとは勝利できないのが
このゲームのおもしろさでしょうか。
 
他にも貿易ゲーム、廃棄物ゲームなど、ゼミでは趣向を凝らしたテーマの違う
ゲームミングに取り組んでいます。
一年間のゼミが終わる頃には、学生たちの作戦能力に磨きがかかること、
間違いなしですね!
 
丸山康司:
東京大学教養学部附属教養教育開発機構特任准教授。
今年度は『地球環境論~環境問題と社会の仕組み』と
『サステナブルなキャンパスを構想する』のゼミを
担当。再生可能エネルギーを活用した町おこし事例
にも詳しく、市民主体のエネルギー政策を提案する。
 
 
○夏休み・もの作り教室:ペーパー風車を作ってみよう!
 
最近よく見かけるようになった風力発電用風車のミニチュアペーパークラフト
を作り、自然エネルギーについて親子で考えてみませんか?
 
日時:平成21年8月1日(土)・2日(日)
10:00-12:00 ・ 13:00-15:00(各日2回)
対象:小学生・中学生とその家族(定員20家族程度)
※低学年のお子様には、保護者の方のお手伝いが必要です。
場所:東京大学教養学部駒場キャンパス
 
申し込みはこちらのページから!
※〆切は7月24日(金)です。
 
 
○環境エネルギーコラム:トークショー
 「大自然への挑戦から学んだ自然と家族の大切さ」
 
第3回目となったエコトークショーには、バイクによる史上初の北極点と
南極点到達の記録を成し遂げた冒険家でNPO地球元気村村長の
風間深志さんをお迎えしました。
 
ナビゲーターは、教養学部2年生の柏村卓朗さんと石澤祥子さんが務め、
風間さんが20年間続けているという地球元気村の活動を始めたきっかけから
伺いました。
「このままでは日本は危ない。もっと遊びが必要だ。」という仲間たちからの
声から始まった地球元気村は、キャンプやカヌー、農業体験などを通して
子ども達は自然の中で五感をフルに生かしてさまざまな感動体験ができます。
ご自身の三人の息子さんも幼い頃からキャンプをしながら子育てしたそうです。
『遊びは純粋。うそはつけない。遊びの中には本当の人間の気持ちがある。』
と話す風間さんの言葉が心に響きました。
山梨県小淵沢に常設の地球元気村を開村する予定もあり、太陽光発電や
風力発電などの自然エネルギーを取り入れて、子どもたちに自然体験と
あわせて、エネルギー教育も行いたいそうです。
 
風間さんは2004年のパリダカールラリーで事故に遭い、左足に後遺症を残した
ことをきっかけに、2007年からWHO(世界保健機関)の「運動器の10年・世界
運動」キャンペーン親善大使も務めています。
2007年は「ユーラシア大陸18000キロ走破」、2008年は「アフリカ大陸縦走」を
四駆車で見事走破しました。
冒険への原動力は「夢」があるから。自分はこうありたいと強く願う
“夢の力量“が大きいからこそ、極限状況でもあきらめずに数々の冒険を成し
遂げることができたのだとお話されました。
そして、冒険のゴールは家族のもとへ帰ること。
かつて苦難の末に地球の頂点である北極点や南極点に立った時も達成感の
後に脳裏に浮かんだのは「ああ、早く家に帰りたい」という思いでした。
風間さんの体を気遣いながらも冒険への背中を押してくれる家族の愛が
冒険家・風間深志を支えてきたのです。
 
今年はオーストラリア大陸5000kmを自転車で横断する計画だそうで、
風間さんの挑戦はまだまだ続きます。
 
 
*これまでのトークショーのレポートはこちら↓
 
 
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【編集後記】
先月『再生可能エネルギー世界展示会』と『PV Japan 2009』へ瀬川研究室の
メンバーで行ってきました。分野ごとのセミナーにも参加でき有意義でしたが、
展示会場には研究開発中の再生可能エネルギー関連の製品が勢ぞろいし、
見ごたえ十分でした。世の中の不景気を吹き飛ばすかのごとくエネルギッシュ
なムードに、これからの再生可能エネルギーの可能性を確信しました。
さてメルマガ2号目を発行できました。学内外の方に関心を持っていただける
ようにこれからもがんばります!  松本真由美(東大先端研特任研究員)
 
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東京大学NEDO新環境エネルギー科学創成特別部門は、東京大学駒場キャンパス
三部局(先端科学技術研究センター、生産技術研究所、教養学部附属教養教育
開発機構)に設置されています。これは、独立行政法人「新エネルギー・産業
技術総合開発機構」(NEDO)のプロジェクトである「循環社会構築型光触媒産業
創成プロジェクト」の一環として採択された「新環境科学創成のための人材育成・
異分野融合拠点化事業」により実施されています。
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