第12回 VNV研究会年次大会開催のご案内 (2018.3.3 @ NII)

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Kouhei Kikuchi

未读,
2018年2月9日 08:58:422018/2/9
收件人 linguis...@googlegroups.com
関連研究者のみなさま

お陰様で本VNV研究会は今年で13年目を迎えることとなりました。設立当初想定していた
AIやロボットによる人とのコミュニケーションの進展は、スマートフォンのコモディティ化
のみならず、PepperやAIスピーカーの登場、さらにはビッグデータによる個人行動の解析
技術の高度化などによって、人とコンピュータの新たな関係をより日常生活に溶け込んだ
かたちで構築しつつあります。それに伴い、個々の研究分野が扱う分析対象や技術的目標は
ますます複雑化/複合化し、本研究会が目指している文系理系といった枠を超えたコミュ
ニケーション研究の需要はますます増しているように感じます。

しかし、技術の発展がイコール研究の発展を意味しないように、個々の研究分野は高度に
専門化されることで多くの成果を上げつつも、同時に情報工学系の研究者と人文科学系の
研究者の対話、さらには文理を問わず異分野間の交流が生じる場面は以前よりも減少して
いる印象も受けます。そうした背景から、本研究会では、個々の研究分野の知見を掘り下
げるだけでなく、濃密なディスカッションを通してさらなる技術革新や新たな知見が生じる
研究プラットフォームとしての役割を今後も追求していきます。

そこで、来たるVNV年次大会では、本研究会ならではの新たな企画として、主に次世代を
担う若い研究者たちが情報交換し交流することのできる場を以下のテーマで立ち上げたい
と思います.どうぞふるってご参加ください.:

【会議名】第12回VNV年次大会
【テーマ】VNVground~言語・非言語コミュニケーション研究の共通基盤の確立に向けて
【開催日時】2018年3月3日(土) 13:00-18:00 (予定)
【会場】国立情報学研究所 19F 1901-1903室
※当日は正面玄関が閉まっておりますので,「時間外通用口」
 (建物北側(共立女子大学側)の小さな出入口)からお入りください.

具体的には以下のセッションに分かれて報告と討議を行います:

(1)VNVtips~VNV研究を進めるためのTipsの共有
(2)VNVbasics~他分野だからこそ知りたい基礎知識
(3)VNVphilosophy~「できる」と「わかる」を巡る研究文化間対話

(1)は各分野では当たり前に用いられているツールやちょっとした技術などが他の分野の
研究者にはほとんど知られていない現状を鑑み、VNV研究を効率的に進めていくためのTips
を共有することを狙いとしています。例えば、以下のようなトピックについて情報共有する
ものです:

 ・無償で使いやすい映像・音声アノテーションツールは?
 ・撮影動画からのキャプチャを論文掲載する時にどのような加工をすれば良い? また
  その理由は?
 ・どのように会話実験をデザインしたら良いか?(参与者の選定と集め方、環境の整備、
  謝礼の支払い方など)

(2)は、自身の分野では当然と見なされているがお隣の研究分野では全く知られていな
かったりする知識やお作法、さらには必要に迫られて概説書を読んでもよく分からない他
分野の概念や技術などを、それぞれの専門家に解説してもらうことを目的としています。
特に、知識の提供者側ではなく、「曖昧にしか知らないのできちんと知りたい」「細かい
ことよりも基本的な概念として理解したい」という受け手側のニーズに応えることが主眼
です。例えば、以下のようなトピックを想定しています:

 ・他者指向性・自己指向性といったジェスチャの機能はどのようなもの?
 ・身体動作やその他の視覚的資源のトランスクリプションには各分野でどのような方法が
  ある?
 ・センサデータや画像処理などを用いて会話データにおける身体動作を定量的に収集する
  際、動作に対する粒度はどのレベルと設定するのが妥当か?

そして(3)では、各分野で「何ができる/わかるとうれしいか」という研究文化を互いに
持ち寄って、今後のVNV研究に対する議論を深めていきたいと考えます。設立当初から本研
究会が目指していたコミュニケーション研究の文理融合は、それ自体が「異文化間コミュニ
ケーション」であるという課題に直面しています。ややもすれば文系研究者と理系研究者は
互いの研究テーマに無関心、ないしは他人事として接するようになりがちです。そこで、各
分野の研究者が自身の研究が目指すものを披露し、互いの研究文化的価値観をぶつけ合う
ことを通じて、VNV研究の共通基盤をフロアを交えて模索していきたいと思います。

--
Kouhei Kikuchi, vad...@gmail.com
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