シンポジウム「ことば・認知・インタラクション6」

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Yasuharu Den

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Mar 12, 2018, 1:22:39 AM3/12/18
to linguis...@googlegroups.com, d...@chiba-u.jp

関連研究者のみなさま

開催日が近づいてきましたので、再度ご案内いたします。

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公開シンポジウム「ことば・認知・インタラクション6」

http://www.jdri.org/archives/888
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趣旨:
会話は、ことばと認知とインタラクションが出会う場です。私たちのプロジェ
クトでは、言語学・心理学・会話分析・認知科学・情報工学など、さまざまな
アプローチから会話や話し言葉の諸現象に関する研究を行なっています。今回
は2013年から数えて6回目の開催となります。今回は、新たな試みとして、
「言語・相互行為研究の新展開:多様な場面の会話データから見えてくること」
と題したパネル討論を設けることにしました。多彩なパネリストとともに活発
に議論したいと思います。多くの方の参加をお待ちしております。

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日時:2018年3月18日(日) 13:00-17:30
場所:東京工科大学蒲田キャンパス12号館6階 M611多目的実習室
http://www.teu.ac.jp/campus/access/006648.html

プログラム:
13:00-13:10 開会挨拶
13:10-13:50 講演1:森本郁代(関西学院大学)
援助はどのように行われるか:サービス場面の相互行為分析
14:00-14:40 講演2:高梨克也(京都大学)
会話する動機:職務でのコミュニケーションの分析に向けて
15:00-15:40 講演3:黒嶋智美(玉川大学)
同定・確認作業における「見ること」の相互行為的基盤
15:50-17:30 パネル討論
言語・相互行為研究の新展開:多様な場面の会話データから見えてくること
司会:伝康晴(千葉大学)
パネリスト:西阪仰(千葉大学)
土屋俊(大学改革支援・学位授与機構)
鈴木宏昭(青山学院大学)

参加費:無料

主催:科研費基盤研究(A)「日常場面と特定場面の日本語会話コーパスの構築と言語・相互行為研究の新展開」
   国立国語研究所共同研究プロジェクト「大規模日常会話コーパスに基づく話し言葉の多角的研究」
共催:国立国語研究所共同研究プロジェクト「会話における創発的参与構造の解明と類型化」

※翌19日には国立国語研究所でシンポジウム「日常会話コーパス」IIIが開催
されます。あわせてご参加ください。

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[講演1]

援助はどのように行われるか:サービス場面の相互行為分析
森本郁代(関西学院大学)

近年、「今直面している問題を解決するための援助の求めとそれに対する他者
の援助もしくは援助の申し出(recruitment for assistance)」という観点から、
「依頼」と「申し出」を、連続的な行為として捉える研究が見られる
(Kendrick and Drew, 2014, 2016)。これらの研究の多くは、主に援助の求め
が、それぞれの連鎖環境や物理的環境の中で、どのような言語的、非言語的資
源を用いて組み立てられ、認識可能となっているのかに焦点を当てている
(Kendrick and Drew, 2016; Drew and Kendrick, 2017)。本報告では、サービ
ス場面におけるrecruitment for assistanceの連鎖に焦点を当て、特に、援助
の申し出が明示的に行われない場面において、援助がどのように行われるのか
を記述するとともに、そうした場面での援助の仕方と援助を行う側のアイデン
ティティとの関係について議論する。

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[講演2]

会話する動機:職務でのコミュニケーションの分析に向けて
高梨克也(京都大学)

さまざまな日常生活場面で「自然に生起する会話」を分析する際の重要な注意
点の一つは、各参与者が「会話に参与する動機」を持っているはずだというこ
とである。この「動機」という観点について、本発表では、多職種ミーティン
グやコンサルテーションといった、職務としての側面が明確なコミュニケーショ
ン場面を対象として、それぞれの職務に関わる利害関心や権利義務などの観点
からの分析を行うことを通じて、会話への参与動機という観点から会話を特徴
づける方法について模索したい。

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[講演3]

同定・確認作業における「見ること」の相互行為的基盤
黒嶋智美(玉川大学)

本発表では、外科手術における外科医の血管同定作業や、工作における確認作
業など、視覚がその構造上、資源となっている相互行為を分析することで、
「見ること」の参与者に対する帰属可能性(西阪, 2016)が、どのようにこれら
の相互行為を支える基盤となっているのかを明らかにする。対象物を同定した
り確認したりする際、行為者の視覚は、言語や身体、道具、他の知覚などによっ
て示され、行為者に固有なものとして扱われる。そのため、これらの行為の受
け手にも視覚による同じ対象物を評価することが適切となって相互行為が展開
される。このような行為連鎖の記述によって、概念的に多様である「見ること」
が、同定や確認を実践上の目的に合わせて行っている参与者にとって、どのよ
うな経験として立ち現われているのかについて議論を試みる。

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