第47回 関西心理言語学研究会(KCP)ミーティング

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Kentaro Nakatani

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May 16, 2017, 5:16:39 AM5/16/17
to linguistics-jp
MLの皆様

小さな研究会ですが,告知をお許しください。

関西心理言語学研究会(KCP)の次回研究会が来週開催されることをお知らせします。

*KCPは心理言語学研究者だけでなく,「心理言語学に興味はあるけれども,勉強する機会があまりなかった」という学生・院生さんたちに心理言語学のおもしろさを伝え,心理言語学という若い分野を関西の地に根付かせたいという思いで立ち上げた会ですので,予備知識のない人も大歓迎です。お気軽に遊びに来てください。

今回は井上先生,藏藤先生,松井先生の共同研究で,一見異種格闘技的(?!)のようにも見えますがきっと興味深いものになるかと思います。今回も会場は,西宮北口です。大勢の参加をお待ちしています。

第47回 KCPミーティング

【日時】5/27 (土) 13:00--15:00
【場所】西宮大学交流センター セミナー室2
http://www.nishi.or.jp/contents/0002719800040008800519.html#access
(阪急西宮北口 北出口すぐ ACTA西宮東館6階)

【発表者】井上雅勝(武庫川女子大)・藏藤健雄(立命館大)・松井理直(大阪保険医療大)
【発表タイトル】日本語量化文解釈の方略と選好性について
【要旨】
「XがYをVしたZに〜した」のタイプの文において、XとYがともに裸名詞(裸—裸)の場合やともに量化されている(二重量化)場合に比べて、X, Yのいずれか一方が量化される(片側量化)場合には「Zに」の語句でガーデンパス(GP)効果が低下する(井上他, 2008)。この観察から、二重量化では裸—裸のようなグループ解釈が行われているが、片側量化では、オンラインでの量化計算の際、文構造の決定が保留され、その結果GP効果が軽減すると考えられる。本研究ではこの仮説を検証するために、新たに開発した独自の方法により裸—裸、二重量化、片側量化の解釈パターンを調査した。しかし、二重量化と片側量化の間でグループ解釈の割合に差はみられなかった。一方、二重量化では、適切に量化計算しているとはいえない解釈の割合が片側量化に比べ有意に高かった。本発表ではこの量化方略の違いがGP効果に影響を与えている可能性を指摘する。

<発表者募集>
随時発表者を募集しています。研究の途中経過の発表も歓迎します。研究に行き詰まったらむしろ発表してみませんか? 行き詰まっていない発表ももちろん歓迎です。


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問い合わせ/連絡先
田中幹大 (甲南女子大学)mta...@konan-wu.ac.jp
中谷健太郎(甲南大学)kent...@konan-u.ac.jp
中野陽子 (関西学院大学)y-k.n...@kwansei.ac.jp
祐伯敦史 (立命館大学)yuh...@fc.ritsumei.ac.jp
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