第48回 関西心理言語学研究会(KCP)ミーティング

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Kentaro Nakatani

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Jul 9, 2017, 7:38:26 PM7/9/17
to linguistics-jp
MLの皆様

小さな研究会ですが,告知をお許しください。

関西心理言語学研究会(KCP)が今週末開催されますのでお知らせします。
*今回は梅田です。

*KCPは心理言語学研究者だけでなく,「心理言語学に興味はあるけれども,勉強する機会があまりなかった」という学生・院生さんたちに心理言語学のおもしろさを伝え,心理言語学という若い分野を関西の地に根付かせたいという思いで立ち上げた会ですので,予備知識のない人も大歓迎です。お気軽に遊びに来てください。

第48回 KCPミーティング 

【日時】7/15 (土) 13:00--15:00
【場所】関西学院大学の梅田サテライトキャンパス 1002教室(10 階)
http://www.kwansei.ac.jp/kg_hub/
(阪急梅田 茶屋町口を北に徒歩5分)

【発表者】早川 杏子(関西学院大学)

【発表タイトル】日中間における同形および非同形の漢字語処理
―中国人日本語学習者を対象とした聴覚・視覚の両側面からの検討―

【要旨】

現代の日本語と中国語の間には、「教育」や「停電」など、書字や意味を共有する同形の二字漢字語が数多く存在する。日本語を第2言語として学ぶ中国語学習者にとっては、こうした語彙の存在が、語彙学習やリーディングの負荷を軽減してくれるという正の側面がある一方で、音韻的には、必ずしも日中間で類似性が高いとは言えないことが指摘されている(茅本 1995,早川 2017)。また、日本語の二字漢字語には、中国語には存在しない日本語独自の漢字語(例:番号、配達)や、中国語と字順が逆転した漢字語(例:(日)短縮-(中)縮短、(日)許容-(中)容許)なども存在している。これまで、中国人日本語学習者の聴解処理においては、中国語と非同形である日本語独自の漢字語が、中国語と同形の漢字語よりも速く処理されることが報告されている(早川 2010,2012)ものの、字順が逆転した漢字語の認知処理については、いまだ視覚・聴覚ともに詳細に検討されていない。そこで、本研究では、日本語の語彙性判断実験によって、聴覚および視覚の双方から、中国人日本語学習者の同形語・非同形語の漢字語処理について検討した。その結果、字順が逆転した漢字語には一貫した結果が見られたが、その他の漢字語は聴覚処理と視覚処理において、異なる傾向が見られることがわかった。

<発表者募集>
随時発表者を募集しています。研究の途中経過の発表も歓迎します。研究に行き詰まったらむしろ発表してみませんか? 行き詰まっていない発表ももちろん歓迎です。


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問い合わせ/連絡先
田中幹大 (甲南女子大学)mta...@konan-wu.ac.jp
中谷健太郎(甲南大学)kent...@konan-u.ac.jp
中野陽子 (関西学院大学)y-k.n...@kwansei.ac.jp
祐伯敦史 (立命館大学)yuh...@fc.ritsumei.ac.jp

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