第3回東海統語論研究会のお知らせ

[坂本 祐太]

linguistics-jpにご参加の皆様

平素よりお世話になっております。中京大学の坂本祐太です。この度以下の要領で第3回東海統語論研究会を行うこととなりましたので、お知らせさせていただきます。

日時：2018年4月14日(日) 13:00-14:30

場所：中京大学名古屋キャンパス（教室は決まり次第ホームページにてお知らせします）

講師：土橋 善仁 氏（新潟大学人文学部人文学科准教授）

演題：派生の終結とインターフェイス：音と意味の相互作用を考える

要旨：Chomsky (2017: Reading lecture) は、構造構築の操作 Mergeがワークスペース（WS）に対して適用される操作であることを示した。Chomsky, Gallego and Ott (2017) は、従来、numerationやlexical array を参照して定式化されていた派生の終結（termination）を、このWSという概念にもとづき再定式化した。本発表では、派生の終結により規定される領域が、音韻部門において韻律階層構造（Prosodic Hierarchy）におけるイントネーション句（Intonational Phrase IntP）として解釈されると主張する。これまでの研究では（Selkirk 1984, 2009など）、IntPは意味的な単位にもとづいて決定されると考えられてきた。しかし、そのような音と意味の直接的な相互作用は必要なく、IntPは統語的な概念によって決定されることを示し、音と意味が統語を介して結び付けられると仮定する文法モデルを支持するとともに、その経験的な帰結を示す。さらにこの考えを発展させ、Pair-Mergeと呼ばれる構造構築の操作（の一部）も、派生の終結によって説明される可能性を模索する。

https://sites.google.com/view/tokai-syntax/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0

多くの皆様のご参加をお待ちしております。何かご質問などありましたら、遠慮なくお寄せくださいませ。

坂本　祐太

[坂本 祐太]

linguistics-jpにご参加の皆様

以前のメールで研究会の日程が4月14日(日)となっていましたが、4月14日(土)に訂正させていただきます。大変失礼いたしました。

それでは引き続きよろしくお願い致します。

坂本

2018年4月3日火曜日 23時42分36秒 UTC+9 坂本 祐太: