第4回東海統語論研究会のご案内

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坂本 祐太

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Apr 29, 2018, 12:29:32 AM4/29/18
to linguistics-jp
linguistics-jpにご参加の皆様

平素より大変お世話になっております。中京大学の坂本と申します。

この度、以下の運びで第4回東海統語論研究会を行うこととなりました。もしご都合がつきましたら、ぜひご参加いただければと思います。

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日時:5月19日(土) 15:30-17:30
場所:中京大学名古屋キャンパス (教室は決まり次第ホームページに掲載します)
講師:金城國夫氏 (ラトガース大学大学院生)

タイトル:最小探査によるφ素性一致:反一致現象の分析と一致の方向性問題

要旨:反一致(Anti-agreement)とは通常の平叙文において述語とφ素性一致関係にある項(主に主語)が疑問文形成や焦点化によりA’移動した際に両者の間のφ素性一致が阻害される現象を指し(Ouhalla 1993)、ベルベル語(アフロ・アジア語族)、ブルトン語(インド・ヨーロッパ語族)、キ・ナンデ語(ニジェール・コンゴ語族)など多様な言語において観察されている(Baier 2015参照)。本発表では反一致の分析を通してChomsky (2015)Kato et al. (2016)で示唆されている探査子―目標モデル(Chomsky 2000, 2001)を想定しない新しいφ素性一致の理論を発展させる。ラベリングやφ素性一致といった統語関係を構築する最小探査(Minimal SearchMS)を一つの操作として定式化し、主に以下のことを提案する(1) MSはフェーズの構築が終了した際に適用される (2)各フェーズ内のφ一致関係はMSによって上から下に順次構築される。またこのモデルに基づき近年議論されている一致の方向性に関する問題(Baker 2008, Wurnbrand 2012, Bjorkman and Zeijlstra 2014, Preminger and Polinsky 2015等)を解消する可能性も示唆する。

東海統語論研究会ホームページ:

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また18:00より懇親会を行いますので、もし参加をご希望される方がいらっしゃいましたら、5/9(水)までに坂本までご連絡いただけましたら幸いです (y-sak...@lets.chukyo-u.ac.jp)。

ご質問などありましたら、どうぞお寄せください。それでは、どうぞよろしくお願い致します。

坂本 祐太
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