「言語と人間」研究会 (HLC) 5月例会のご案内

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Takeshi Enomoto

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May 13, 2015, 6:15:15 AM5/13/15
to linguis...@googlegroups.com
各位、

いつもお世話になっております。

「言語と人間」研究会では、下記の通り、2015 年度 5 月の例会・読書会を開催致します。
ご不明な点等につきましては、事務局(hlc-...@googlegroups.com) までお気軽にお問い
合わせ下さい。

皆様のご参加をお待ちしております。
 
<2015 年度 5 月例会・読書会のお知らせ>
とき: 2015 年 5 月 30 日(土)
例会: 15:00-17:00
読書会: 17:10-18:30
ところ: 立教大学池袋キャンパス 12 号館地下第 1・第 2 会議室
キャンパスマップ: http://www.rikkyo.ac.jp/access/ikebukuro/campusmap/ 

・研究発表 2 件

発表題目:語用実践行為としての沈黙の分類:多義的な解釈の提示に向けて
発表者: 種市 瑛(立教大学大学院)
【概要】
 本発表では、沈黙を「語用実践行為(pragmatic act)」(Mey, 2001)として
解釈するための枠組構築にむけた基礎的論考を試みる。沈黙は発話の不在ゆえに、
いわゆる「発話行為(speech act)」の枠組では扱いきれない問題を含んでいる。
例えば、沈黙は最も間接的な形式をとる伝達行為であり、相互行為の中でコンテ
クストにより状況づけられ、意味が付与される。従って沈黙行為により何が伝達
されたのかに加え、誰が行ったのかについての解釈は、非常に曖昧である。従来
の主要な先行研究では、発話行為論の枠組に立ち、話し手の視点から沈黙を解釈
する傾向が見られ、聞き手による沈黙行為がじゅうぶんに検討されていないのが
現状である。本発表では、新たに「語用実践行為」という観点から沈黙を話し手
と聞き手による行為として捉えたうえで、それがコンテクストにもとづき多義的、
かつ多層的に解釈されることを示すと共に、この枠組に沿った沈黙の分類を提案
する。

発表題目:「改まり」の意味を探る―記号論的枠組みから見えてくるものとは―
発表者: 李 址遠(早稲田大学大学院)
【概要】
 これまでの先行研究では、「改まり」というものが、言語表現や場面の性質を
記述するための術語として多く用いられてきた。しかし、それらにおいては「そ
もそも改まりとは何か」「言語表現はどのようにしてそれを表すことができるか」
といった根本的な問題についての検討はなされていない。本発表では、「改まり」
というものを記号論的枠組みに基づいて考察することで、そのような問題に答え
を提示することを試みる。具体的には、「改まり」という意味の本質が、行為の
「内容」の明確さにあることを論じ、それを形式性、そして、言語主体の意識・
認識の問題との関連から検討する。

・読書会
時間:17:10-18:30
内容:Chapter 3  Locality, the periphery and images of the world
担当:伊澤(3.2 まで)
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