立命館大学大学院言語教育情報研究科・国際言語文化研究所共催
学術講演会のご案内
立命館大学大学院言語教育情報研究科では、2月22日(水)に定延利之先生(神戸大学教授)をお招きし、一般公開の学術講演会を開催致します。皆様のご参加をお待ちしています。
日時:2017年2月22日(水)16時20分より(16時開場)
講師 定延利之先生(神戸大学大学院国際文化学研究科・教授)
演題 「言語を生み出す煩悩」
会場:立命館大学・衣笠キャンパス
教室:研心館632教室
http://www.ritsumei.jp/accessmap/accessmap_kinugasa_j.html
http://www.ritsumei.jp/campusmap/index_j.html#KINUGASA
会費:無料 参加申し込み:不要
講師プロフィール・講演概要
定延利之(さだのぶとしゆき)
神戸大学大学院国際文化学研究科・教授 博士(文学)(京都大学 1998年)
主な著書:『煩悩の文法—増補版 体験を語りたがる人びとの欲望が日本語の文法システムをゆさぶる話』(凡人2016年)『コミュニケーションへの言語的接近』(ひつじ書房 2016年)『ささやく恋人、りきむレポーター 口の中の文化』(岩波書店 2005年)『認知言語論』(大修館書店 2000年)など多数。
概要
「言語を生み出す煩悩」
日本語の表現は、知識の表現と体験の表現で、文体や語彙が違っているだけでなく、文法がさまざまな形で違っています。この講演ではそのことを具体的にお話ししますが、ひとことで言うと体験表現の文法は、「面白い話を話したい/聞きたい」という、人間のかなり根源的な欲に衝き動かされている部分があるようです。『言語を生み出す本能』を書いたスティーブン・ピンカーに言わせれば、これも一種の適用となるのでしょうが、もう少し「艶」のある話をと思い、「本能」の代わりに「煩悩」としてみました。最近出た拙著『煩悩の文法・増補版』の内容も交えてお話ししたいと思います。
(立命館大学大学院言語教育情報研究科・有田節子)