昨日行われた、Hack for Japanの1日目の東京会場に参加しました。
最初の発表の「助け合いジャパン」のところで、コメントをしたのですが、言い足りなかったので、
こちらに書かせて下さい。
ゴールデンウイークになぜ県外のボランティアを断ったのか、私が知っているのは宮城県の一部の状況だけですが、正しい情報が伝わっていないように感じたので、説明したいと思います。
状況をより理解したうえで、情報提供していただければ、よりよいものになるのではないかと思います。
気づいた方は、間違いがありましたら、訂正して頂けると助かります。
□車
ゴールデンウイーク中は、渋滞がひどくなっていました。東京から仙台も混んでましたが、仙台からボランティアセンター(ボラセン)までもひどかったです。ただでさえ、電車が止まっているので普段から道路は混んでいますが、倍ぐらいの時間がかかっていたと思います。
被災地までの道では、自衛隊や警察、消防の車をよく見ます。より重要な車両の到着が遅れることは避けるべきです。
駐車場も十分確保されてないので、車で大量に来られても停めるところがありません。
できるだけボランティアバスパック(ボラバス)できてもらうように促したり、仙台からは乗り合いでボラセンまできてもらうような、マッチングサイトがあるとよいと思います。
□宿泊場所
ホテルはもちろん、一般のボランティアの方がテントを張る場所は限られています。車中泊するからいいとボラセンに電話してくる方がたくさんいましたが、車を停める場所もありませんでした。
□ボラセンが狭い
ボラセンは全て、テンポラリの場所です。社会福祉協議会(社協)のフロアや、保険センター、体育館、テントなどで、運営されています。
場所が狭いので、ボランディアを受け入れる運営の人を増やすこともできませんので、対応できる人数は限られます。
ボランティアの方には、できるだけ団体で来てもらい、事前に詳報登録するシステムがあるとスムーズに運営できるのではないかと思います。
石巻でたくさんのボランティアを受け入れていることが広まっていますが、特別です。今出ているアエラをぜひ読んで下さい。石巻のボランティア受け入れは、社協と協議会の2つがあり、個人は社協、団体は協議会が受け入れています。協議会は団体で受け入れているので、多くの人を受け入れることができます。この協議会はボランティアの方が運営されています。詳しくはアエラを読んで下さい。ITではないこのようなシステムを作ることが大事です。
専修大学が場所を提供したことも大きいです。大量のテントが張られている写真を見た方も多いと思います。
ネットで、ボランティアの方に情報提供して人を集めるだけでは駄目で、移動手段、宿泊場所、駐車場、ニーズとのマッチングなどをまとめて提供することが重要かと思います。これら全てを提供できないと、被災地に混乱をまねくだけになってしまいます。
ゴールデンウイーク中の話を書きましたが、状況は常に変化しています。例えば、被災地の大学や高校がそれまで休みだったのが、連休を開けて始まりました。そのため、連休が終わってボラセンの運営に携わる長期のボランティアの人が減っているところがあります。
ニーズも場所によって異なり、変わっていきます。
方言が話せないと駄目なのは何でだ、という話がありました。これも想像ですが書いておきたいです。その場所での理由は私にはわかりませんが、ある場所で報告会をしている時に、地元の社協の方が方言で話していたら、クスクス笑いが起きたことがありました。NPOなどの団体の方だと思いますが、そんな人にボランティアに来て欲しいと思いますか?そんな人が、ボランティアに来て、被災地の方を傷つけるぐらいなら来て欲しくないと思っても仕方が無いと私は思います。
偉そうなことをいろいろ書いてしまいすみません。できるだけ沢山の方に被災地でのボランティア活動をして欲しいと思っています。ただ、そのための仕組み作りはまだまだ改善の余地があります。準備もせずに単にたくさん押しかけても、社協の方などの時間を取るなど、迷惑になる可能性があります。今回の震災のボランティア活動は数年から、10年、20年とかかるとおっしゃる方がいました。息の長い活動をぜひ多くの方にして欲しいと思っています。
長文、失礼しました。