江川と申します。
このMLの皆様に、ご意見やアドバイスなどを頂きたいことがございます。
少し長くなりますが、よろしければお付き合い頂けないでしょうか。
日本では技術基準適合証明ラベルの無い無線機は使ってはいけない
つまり、TELEC(テレコムエンジニアリングセンター)から適合証明を
受けなければならないと、電波法で定められているようです。
Android Dev Phone1は、FCC(米国連邦通信委員会)による認可は
受けていますがTELECの証明は受けていません。
よって、日本では無線機として利用してはならないと言えそうです。
しかし、相互承認協定と呼ばれるものや、「外国の無線局が電波法
第三章に定める技術基準に適合する事実」という特例と呼ばれる
ようなものとの絡み(こっちはW-CDMAだけかも)や、
また、Wi-Fi, Bluetoothなど複数の通信手段が絡んでくるので、
私の浅薄な知識では正確に判断出来そうにありません。
私はAndroid Dev Phone1購入者です。
モーションセンサーを使ったアプリの開発用途で利用するために
購入しました。モーションセンサーなら、日本のキャリアから
端末が出ればそれを使えばいいのかもしれませんが、
USBでEclipseに繋がって開発できるため、エミュレータよりも
開発効率が向上することや、プラットフォームを入れ替えられる
ことなど、日本発の端末に期待しにくい開発用端末の便利さが
あるように思います。
Android Dev Phone1が出たのを気に開発をやってみようという
気持ちになった開発者の人は本MLに限らず巷に結構いらっしゃる
ようですし、せっかく日本でも盛り上がってきかけているので、
・Android Dev Phone1を日本では使うことは合法と言えるのか否か。
・もし合法と言えないとしたら、どの部分(用途)が白、灰色、黒で
あるのか
# 例えば、airplane modeにしておけば問題なし など
を出来る限り正確に知ることが(皆で共有することが)出来ればと思います。
また、灰色や黒であるポイントについて、もし端末の販売元等が何らかの
対策を講じれば白にすることが可能、かつ、その対策を講じることがある
程度現実的な範疇に収まるのならば、日本のAndroid開発者からの
問題点の指摘・要望としてGoogleさんなどに伝えることも出来るのでは
ないかと思います。
仮にAndroid Dev Phone 1ではもう無理だとしても、(もしあれば)
Android Dev Phone 2での対応をお願いすることなどは、荒唐無稽では
ないような気がします。
ご見識をお持ちの方、ご意見やアドバイスをお願いできれば幸いです。
よろしくお願いします。
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EGAWA Takashi <t.e...@gmail.com>
2008年1月1日に施行された日米MRA協定によって、
FCさえ取っていれば、国内OKになった
と認識しているのですが間違っていますでしょうか?
http://blog.syun.co.jp/2008/12/post_12.html
ただ、世の中「OKだよ」と言っている人が
少ないのが、ちょっと気になるところではあります。
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┃ 株式会社 Syun 高松 基広
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3Gは知らないのですが、WiFi/Bluetoothなら少しはわかります。
2008/12/21 17:00 kei_1 <ke...@venus.dti.ne.jp>:
> 高松さん、そうですか!MRA協定というのは全く知りませんでした!
> これがすでにOKならば、問題解決かもしれません。
MRAは、これまでの申請が各国の認証の相互認証で無用になるという
わけではないのではないでしょうか。
試験結果について相互の国の試験機関の結果を信頼し、手続きを簡略
化できるという製造業者レベルでの業務を簡素化可能になるという話で、
申請と認証取得は各国でそのまま必要だと思います。
G1/DevPhone1では、3G/WiFi/Bluetoothそれぞれに、国内で使用するこ
とについては電波法違反であるという点は、いまのところどうにもならな
いと思います。
国内で使用する場合は、電波暗室などを使用するか、個別にTELEC申請
を通す以外の方法はないように思います。
また聞きですが、DevPhone1について、GoogleではTELEC認証を取る予
定はないそうです。
規格面からは違法な出力を出していることはあまり考えられないですが、
デバイスのパラメータは、ファームウエアで変更は可能で、意図せず法律を
違反してしまうことは考えられます。電波法違反の罰則は使用者側にあるの
で、注意してください。
私も法律周りは全くの素人ですが、Dev Phone 1 を買って遊んでいる手前、
この話題には無関心ではいられません。とはいっても既に自己責任で
いろいろと(以下略)。
で、ちょこっとググってみたところ、こんなのがありました。
> つまり、TELEC非認定Bluetooth機器であっても、日本国内で販売されて
> おらず、且つCE認定されているBluetooth機器であれば、日本国内での
> 一時的な使用は可能という総務省の見解なのだ。
http://tshimizu.cocolog-nifty.com/good_job/2008/02/softbank_920sc.html
一時的な利用は問題なしという回答を、総務省から得られる可能性が
高そうな気配を感じます。
役所への問い合わせって、手間がかかりそうなイメージがあるのですが、
こういうところへ電話すると、たらいまわしにされるのでしょうかね?
総合通信局の管轄地域と所在地(問い合わせ先)
http://www.tele.soumu.go.jp/j/material/commtab1.htm
試しにかけてみようかなぁ。。。
~~~~
HORIUCHI Takahiko <mog...@gmail.com>
この話題は僕も興味があるので、総務省にノンアクションレター(法令適用事
前確認手続き)を出しました。
変に騒ぎになっても困るので、AndroidやDev Phone 1については伏せています。
回答が届き次第、またお知らせします。
> 総務省法令適用事前確認手続き規則(平成13年8月29日総務省訓令第197号)第3条第2項の規定に基づき、下記の通り照会します。
> なお、照会者名並びに照会及び回答内容が公表される事に同意します。
>
> 記
>
> 1 法令の名称及び条項
> 電波法
> 第38条
> 適合性評価手続の結果の相互承認に関する日本国とアメリカ合衆国との間の協定
> 第3条(一般規定)第2項
>
> 2 将来自らが行おうとする行為に係る個別具体的な事実
> 当社は、携帯電話上で動作するアプリケーション・ソフトウェアの企画・開発・販売を事業とするソフトウェア開発事業者です。
> 当社では今後、アメリカ国内で販売される3G携帯電話端末へ向けたアプリケーションの開発を日本国内で行う事を予定しております。
> それに伴い、開発したアプリケーションの動作確認の為に、アメリカ国内で販売されている3G携帯電話端末を日本国内に輸入・利用する事を計画しています。
> アプリケーションの動作確認を行うに際しては、公衆網との接続が必要となる場合があります。その場合はSoftbank Mobile及びNTT docomo等の、国内キャリアが提供するUSIMカードを利用して公衆網へ接続する事を検討しています。
> また、インターネットとのデータ通信が必要となる場合には、公衆通信網を利用した3Gデータ通信及び、携帯電話端末に内蔵された無線LANを社内の無線LANアクセスポイントに接続する事により、インターネットと通信を行う事を検討しています。
> 輸入の対象となる携帯電話端末には無線機能として下記の3点が含まれます。
>
> ・IMT-2000(3G)による音声通話・データ通信機能
> ・無線LAN(IEEE802.11 b/g)機能
> ・Bluetooth機能
>
> これらの無線機能について、対象となる携帯電話端末はFCCによる認定を受けており、その旨表示がされています。
> 当該携帯電話端末を日本国内で利用する事が、1.であげた該当法令の対象となるかどうか、照会させて頂きたいと考えます。
>
> 3 当該事実の照会法令の適用対象となる(ならない)事に関する照会者の見解及び根拠
> (当社の見解)
> 当該携帯電話端末は、電波法第38条の無線設備に当たり、よって国内利用に当たってはIMT-2000機能,無線LAN機能及びBluetooth機能共に、技術基準適合の評価認証を得なければならないと考えます。
> その上で、当該携帯電話端末は、FCCによる認証に為されており、端末側にその旨表示されている事から、「適合性評価手続の結果の相互承認に関する日本国とアメリカ合衆国との間の協定」第3条第2項に基づき、アメリカの規制当局FCCによる適合性評価手続きの結果が準用され、利用には問題がないと考えております。
> (根拠)
> 該当法令並びに協定の条文の当社解釈による。
> なお、総務相殿にて日本国内で海外携帯端末を対象としたアプリケーション・ソフトウェア開発を行う事業者へ対する配慮及び措置を行う予定があるようであれば、ご回答と共にご教授頂きたく考えております。
有山 圭二
素晴らしい。プロの仕事ですね。勉強になります。
~~~~
HORIUCHI Takahiko <mog...@gmail.com>
> この話題は僕も興味があるので、総務省にノンアクションレター(法令適用事
> 前確認手続き)を出しました。
おお、、素晴らしいです!
ありがとうございます。回答ぜひご教示頂けると嬉しいですm(__)m
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EGAWA Takashi <t.e...@gmail.com>
2008/12/23 0:14 Keiji Ariyama <keiji_...@c-lis.co.jp>:
私は携帯関連の職に就いているわけではなく、
また法律に精通している訳ではないのですが、
Dev Phone 1 での開発をグレーのままにしておきたくはないので
質問等させていただきます。
人任せの面が強く、
またこのグループに所属している方達には当たり前の事を
言ったり聞いたりするかもしれませんが、
ご容赦いただければ幸いです。
2008/12/22 EGAWA Takashi <t.e...@gmail.com>:
> 私も限られた伝手でこのあたりの領域に詳しい方を探して、正確なご意見を
> お聞きし、纏めた上でもう一度本MLに投げてみようと思います。
> また、お詳しい方で、MLに投げるのは差し支えるけど協力してやるよ、という
> 方がいらっしゃいましたら、私個人宛でも結構ですのでご意見頂ければ幸いです。
誠に恐縮ですが、
この件に関して「Google Japan」の公式見解といったモノを
「日本 Android 会」経由で公開質問のような形でお問い合わせしていただくことって
難しいのでしょうか?
現状では江川さんをはじめとした方々が個々人で
なんとかしようと努力されているのかなと感じていますが、
TELEC 適合証明取得に対応できる部署を準備できる企業等の
力が必須なのではと感じています。
きんねこさんのお話では、「Google Japan」には TELEC 適合証明を
取得する考えが無いらしいということなので、
これは不可能なのでしょうか?
以下はその他に私が「こう出来ないのかな?」と感じたことです。
このスレッドで他の方もお話ししていたことが含まれます。
・「Google Japan」から TELEC 適合証明を取得することが出来ない場合、
「日本 Android の会」に Android 関連の開発を行うソフトハウスや
個人から寄付を募っていただき、
TELEC 適合証明取得していただくことは可能なのでしょうか?
そもそも TELEC の適合証明を取得するのに費用は
いくらくらいかかるのでしょうか?
寄付で集まるくらいの金額では足りないのでしょうか?
http://www.telec.or.jp/ を読んではみたのですが、
まったく分かりませんでした…。
寄付を募っても必要金額集まらなければ
TELEC 適合証明取得は諦め、
「日本 Android 会」で他の使い道をオープンな形で議論していただけば
個人的にはいいのかなと思っています。
(もちろん他の方は嫌かもしれませんが…)
# 1口千円くらいにしていただければ、
# 貧乏人ですが私も最低2口くらいは…
# 法律改正できれば一番言いとは思っています
以上、よろしくお願いします。
--
hanagur...@gmail.com
http://hanagurotanuki.blogspot.com/
# hanaguro is my pet.
> ・「Google Japan」から TELEC 適合証明を取得することが出来ない場合、
> 「日本 Android の会」に Android 関連の開発を行うソフトハウスや
> 個人から寄付を募っていただき、
> TELEC 適合証明取得していただくことは可能なのでしょうか?
こちらですが、G1のときに検討いたしました。
中の人やらいろいろとツテを使って聞いてみたところ、
・機器の設定が出来るテストツールが必須
というハードルが確認されました。
何かといいますと、適合証明テストのテスト項目に、例えば、
・1時間、最大強度で電波を出し続けること
のような項目があり、電波の出力特性などを制御しなくては
ならないそうです。
で、この手のものは、通常、ハードベンダーがテストツールを
(または、カスタムファーム)用意しており、これを使用する
ようです。
しかし、当然、市販されているG1には、このようなツールは
付属しておらず、この状態でテストを受け・通すことは、ほぼ、
絶望的とのことです。
そのため、ハードベンダー(G1の場合は、HTC)と交渉して、
このツールをもらわなくてはならないわけですが、ハードベンダー
的には、このツールを提供するのはデメリットしかないので、
かなり難しい状態です。(ぶっちゃけ、NGでした。)
ということで、テストを通す方向ならば、Googleさんにどうにか
動いてもらうという方向のほうが、楽のような気がします。
以上。
--
Junichi Nagayama CEO of CAP,INC.
j...@cap.to http://www.cap.to/~jun
Blog: http://cap.dcnblog.jp
> 相互承認協定があるのであれば、FCCの認証を取った時の測定結果の書類さえもらえれば、日本の技適の認定は取れるって事なんじゃないんでしょうか?さすがに特殊Firmware入りの実機提供は難しいと思いますが、測定結果の書類のコピーすらもらえないんでしょうかね?
FCCの測定データと思われるものは、こちらにあります
http://gullfoss2.fcc.gov/oetcf/eas/reports/ViewExhibitReport.cfm?mode=Ex
hibits&RequestTimeout=500&calledFromFrame=N&application_id=456608&fcc_id
=%27NM8DRM%27
以上。
2008/12/23 Noritsuna Imamura <nori...@siprop.org>:
>> ・「Google Japan」から TELEC 適合証明を取得することが出来ない場合、
>> 「日本 Android の会」に Android 関連の開発を行うソフトハウスや
>> 個人から寄付を募っていただき、
>> TELEC 適合証明取得していただくことは可能なのでしょうか?
>
> こちらですが、G1のときに検討いたしました。
やはり既にご検討済みだったのですね…。
失礼いたしました。
他の方が現在総務省に問い合わせしていただいているとのことなので、
私としては情報待ちになっちゃうのかなぁ。
# 何も出来ず、ちょっと悔しいですが…
以上、宜しくお願いいたします。
う~む、どうしても https://fjallfoss.fcc.gov/oetcf/eas/
にリダイレクトされちゃって肝心のデータは見られません。SafariでダメなんでFirefoxでも試してみましたが一緒ですね。仕方ないのでWindowsのIE7も試しましたが一緒です。なんなんでしょうね?
2008/12/24 14:54 satosystems <satos...@gmail.com>:
> 緒方です。
> 総務省:
> 「微弱電波であれば問題ありません」
> Wi-Fi や Bluetooth は「微弱電波」に入るかどうかですが、少なくとも
> 2.4GHz 帯を使用する PC 用の無線マウスは微弱電波だそうなので
> Dev Phone 1 の Bluetooth が Class 2 なら、ほぼ微弱電波でしょうし
> Wi-Fi は微弱電波だったらいいなぁ、だったらなぁ、というところです。
ここでいう微弱電波は、コードレス電話などで使う届け出なしで使用できる
帯域と出力のものを指すのではないでしょうか。
役人は利用についてのプロではないので、モノの話ではなく、出ている周波
数と出力レベルの話でないと、適切な回答は返ってこないのではないかと思い
ます。
通信相手が包括免許を持っているような特定無線局でその電波に従って送信するなら問題ないということですね。(電波法は基本的に送信を規制するものですから、受信は通信の秘匿性を犯さなければ常にOKです)
と言うことは、携帯として(パケット通信も含め)国内/国外を問わないSIMを使う分には問題ないけど、無線LANとBluetoothは違法ってことですね。
FCCを通した時の無線LANとBluetoothの測定項目が日本の基準と変らなければ(もしくは包含していれば)先日の測定結果を合わせて申請すれば、申請料だけあれば技適も通せることになりますね。あとは輸入業者としての証明とかがいるんですかねぇ?法人格くらい持ってた方が良さそうな気がしますね。