googleAPIの利用規約について質問です。

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山田英明

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May 28, 2019, 7:28:56 AM5/28/19
to Google-Maps-API-Japan
googleAPIの利用規約について質問です。

利用規約を確認及び顧問弁護士に確認しましたが曖昧な回答となり困っており、こちらに記載させて頂きました。
過去の利用規約には記載があったかと思います。

・APIの利用は個人ではなく、商用製品からの利用になります。
・googleAPIの利用は請求に従い、適切に費用支払いをしております。


Q1. Google Maps Geocoding APIを使用して、バッチ処理のような仕組みで所在地から緯度経度を得て結果を蓄積し、保持し続けることは規約上可能か?

  例えば、10,000件の所在地を含むCSVファイルがあり、APIを利用して自動で緯度経度を取得し、CSVファイルに情報を追加して保存する。  

Q2. Google Maps Geocoding APIを使用して、所在地から緯度経度を得た結果をGoogleMap上にピンを立ててユーザーに見せて、それをユーザーが確認し、
 必要があればピンの位置をユーザーがマウス等でドラッグして修正し、そのピンの位置を取得して保持し続けることは規約上可能か?
 例えば、イントラ内でのみ使用できるWebアプリケーションがあり、それはGoogle Mapをイントラ内で利用できるライセンスで運用しており、そこで所在地から緯度経度を決定する仕組みを主題要件にて提供する。

※Q1とQ2は、同じ「所在地->緯度経度」という変換を、(Q1)自動で実施しAPIの結果をそのまま保存するか、(Q2)一度Mapに見せてユーザーの判断があった結果を保存するか、の違いがある
 ただ、Q2のケースにおいて、必ずしもユーザーがピンの位置をマウスで修正するわけではないので、Q2でも結果的にAPIの結果がそのまま保存されることはある。

Q3. Q1で得られた結果の緯度経度を、SUUMO・HOME'Sなどの不動産広告サイトへの広告出稿情報として二次利用することは規約上可能か?
 Google Maps Geocoding APIで得られた緯度経度の数値は、全く加工せずそのまま使用する。
 出稿した緯度経度情報は、不動産広告サイトで地図上にプロットされる際に使われる。その地図は、どの地図サービスになるかはわからない。

Q4. Q2で得られた結果の緯度経度を、広告情報などの情報として二次利用することは規約上可能か?

Masashi.K

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May 28, 2019, 10:24:52 AM5/28/19
to Google-Maps-API-Japan
山田さん

回答する前に一つ確認をさせてください。
そのシステムは、何ライセンスで運用されてますか?
無償版(通常のAPIキーを作成して使用する方法)でしょうか、有償版(GoogleMapsAPI
 Premium)でしょうか。
それによって回答が変わります。



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Masashi.K

unread,
May 28, 2019, 1:02:50 PM5/28/19
to Google-Maps-API-Japan
同様の質問があるかと思うので、まずは「無償版」(通常のAPIキーを作成して使う方法)について回答します。
なお弁護士ではないので、仮に間違えていても責任は負いません。
Google Maps Platform Terms of Service / May 02, 2019 を元にして返答します。

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Q1. Google Maps Geocoding
APIを使用して、バッチ処理のような仕組みで所在地から緯度経度を得て結果を蓄積し、保持し続けることは規約上可能か?

3. License - 3.2.4 Restrictions Against Misusing the Services
の項目には、次のように明記されています。

> (a) No Scraping. Customer will not extract, export, or otherwise scrape Google Maps Content for use outside the Services. For example, Customer will not: (i) pre-fetch, index, store, reshare, or rehost Google Maps Content outside the services; (ii) bulk download Google Maps tiles, Street View images, geocodes, directions, distance matrix results, roads information, places information, elevation values, and time zone details; (iii) copy and save business names, addresses, or user reviews; or (iv) use Google Maps Content with text-to-speech services.

約妙
(a) スクレイピングの禁止。顧客はGoogle Mapsのコンテンツをサービス(Google
Mapsの範囲外)に使用するために展開、エクスポート、スクレイピングすることを禁止します。
例えば次のようなことです。
(i) GoogleMapsコンテンツをサービス外で、プリフェッチ、インデックス化、保存、再共有、リホスト(保存して再度利用)すること。
(ii) Google Mapsのタイル画像、ストリートビュー画像、ジオコード、ディレクション、ディスタンス・マトリックス、道路情報、場所情報、高度情報、タイムジーン情報の大量ダウンロード
(iii) ビジネス名(会社名など)、住所、またはユーザーレビューの複製や保存
(iv) Google Mapsコンテンツを音声読み上げサービスと併せての使用

Googleにとって、「データとは宝」です。この 大量のデータを使いやすくしたのがAPIになります。
彼らにとってそれは販売のツールであるわけで、そこから得られるデータを(数の大小にかかわらず)かすめ取るのは、禁止というわけです。

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Q2. Google Maps Geocoding
APIを使用して、所在地から緯度経度を得た結果をGoogleMap上にピンを立ててユーザーに見せて、それをユーザーが確認し、
 必要があればピンの位置をユーザーがマウス等でドラッグして修正し、そのピンの位置を取得して保持し続けることは規約上可能か?
 例えば、イントラ内でのみ使用できるWebアプリケーションがあり、それはGoogle
Mapをイントラ内で利用できるライセンスで運用しており、そこで所在地から緯度経度を決定する仕組みを主題要件にて提供する。

「イントラ内で利用できるライセンスで運用されている」とあるので、”おそらく”ちゃんとGoogle Maps API代理店と契約されていると思いますが、
まずは「無償版」の場合で回答します。「有償版」のケースは後続のメールで回答します。
(そもそもちゃんと契約されているなら、Google Maps有償版顧客の専用コンソールで質問をするのが正しいとは思います)

まず無償版の利用規約で照らし合わせると、イントラネットでの使用は禁止ですが、そこは本題ではないので触れません。
Q1で回答しましたが「Google Mapsコンテンツをサービス外で使用すること」は禁止です。
逆に言えば「Google Mapsコンテンツをサービス内で使用すること」は可能です。
例えばジオコーディングの結果を保存して、それをGoogle Maps JavaScript APIで表示するために利用する、など。

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Q3. Q1で得られた結果の緯度経度を、SUUMO・HOME'Sなどの不動産広告サイトへの広告出稿情報として二次利用することは規約上可能か?
 Google Maps Geocoding APIで得られた緯度経度の数値は、全く加工せずそのまま使用する。
 出稿した緯度経度情報は、不動産広告サイトで地図上にプロットされる際に使われる。その地図は、どの地図サービスになるかはわからない。

Q4. Q2で得られた結果の緯度経度を、広告情報などの情報として二次利用することは規約上可能か?


これもQ1の回答と同じになりますが、「Google Mapsコンテンツをサービス外で使用すること」は禁止です。
Google Maps Geocoding APIで得られた結果を再利用することはできません。
またOpen Street MapやBingMapなどを利用する場合も同じです。

Masashi.K

unread,
May 28, 2019, 2:17:03 PM5/28/19
to Google-Maps-API-Japan
では「有償版(Premium版)」について回答します。
Google Maps MASTER TERMS: Google Maps APIs Nov 01, 2018 APAC版を元に回答します。
https://cloud.google.com/maps-platform/terms/other/apac/premium-maps-terms/


4. Services Restrictions. - 4.6 Intellectual Property Restrictions. -
(E) >No Caching or Storage. には以下のように明記されています。

> Customer will not pre-fetch, cache, index, or store any Content to be used outside the Service, except that Customer may store limited amounts of Content if such storage:
> (1) is only for the purpose of improving the performance of the Customer Implementation due to network latency;
> (2) is not for the purpose of preventing Google from accurately tracking billing units;
> (3) is temporary (not more than 30 days);
> (4) is secure;
> (5) does not manipulate or aggregate any part of the Content or Service; and
> (6) does not modify attribution in any way.

約妙
顧客はサービス外からいかなるコンテンツのプリフェッチ、キャッシュ、インデックス化、保存することはできません。
例外として、以下のような限定的な量のコンテンツは保存することが可能です。
(1) 保存の目的がネットワークレイテンシーのパフォーマンスの向上の為である場合。
(2) 保存の目的が課金のチャージを抑えるためではない場合。
(3) 保存が一時的であること(30日を超えない)
(4) 保存が安全であること
(5) 保存が、コンテンツやサービスのいかなる部分も操作や集計しないこと。かつ
(6) 属性をいかなる方法でも変更しないこと

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> Q1. Google Maps Geocoding APIを使用して、バッチ処理のような仕組みで所在地から緯度経度を得て結果を蓄積し、保持し続けることは規約上可能か?

上記の規約に合わせると「30日を超えて保存し続けることは規約上NG」ということになります。

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>Q2. Google Maps Geocoding APIを使用して、所在地から緯度経度を得た結果をGoogleMap上にピンを立ててユーザーに見せて、それをユーザーが確認し、
> 必要があればピンの位置をユーザーがマウス等でドラッグして修正し、そのピンの位置を取得して保持し続けることは規約上可能か?
> 例えば、イントラ内でのみ使用できるWebアプリケーションがあり、それはGoogle
> Mapをイントラ内で利用できるライセンスで運用しており、そこで所在地から緯度経度を決定する仕組みを主題要件にて提供する。

「明確に」規約に合わせると「30日を超えて保存し続けることは規約上NG」ということになりますかね。

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>Q3 / Q4 ジオコーディング結果を二次利用可能か

4.6 Intellectual Property Restrictions. - (C) >No creation of
mapping-related data sets based on Google's Content or
Services.には以下のように明記されています。

> (C) >No creation of mapping-related data sets based on Google's Content or Services.
> Customer will not use Google's Content or Services to create or augment any mapping-related dataset (including a mapping or navigation dataset, business listings database, mailing list, or telemarketing list) for use in an implementation that is not connected to the Services.

約妙
(C) Googleのコンテンツまたはサービスに基づく地図に関連するデータセットの作成の禁止
顧客はGoogleのコンテンツやサービスに基づいて、サービスに接続されない実装で使用する、いかなる地図に関連するデータセット(マッピング、ナビゲーション・データセット、ビジネスリスティング・データベース、メーリングリスト、電話マーケティングリストを含む)を作るために利用することを禁止します。

つまりジオコーディングの結果を利用して、広告を出す、ということは禁止です。

Masashi.K

unread,
May 28, 2019, 2:21:46 PM5/28/19
to Google-Maps-API-Japan
もし回答で満足されない場合は、 https://console.cloud.google.com/google/maps-apis/support から
Googleに直接質問ができますので、ここで質問されるとよいでしょう。(英語のみ)

もしくはちゃんと代理店と契約されているなら、代理店を通して、Googleに質問されるのも良いかと思います。

山田英明

unread,
May 29, 2019, 8:12:19 AM5/29/19
to Google-Maps-API-Japan
Masashi.K様

お忙しい中回答いただき大変感謝しております。

一応、ご質問いただいた点について、有償版で運用しております。

回答について大変良く理解・解決できました。有難う御座いました。

2019年5月29日水曜日 3時21分46秒 UTC+9 Masashi.K:
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