《福島県教育委員会メールマガジン》
■■■ うつくしま教育通信Vol.224 2023.1.20 ■■■
発行:福島県教育委員会
https://www.pref.fukushima.lg.jp/site/edu/★★目次★★
◇リレーエッセイ
県教育委員会教育長 大沼 博文(おおぬま ひろふみ)
◇日々の思い
高校教育課県立高校改革室長 中野 正人(なかの まさと)
◇読者投稿欄「みんなの学舎」
◇学校自慢コーナー
福島市立信陵中学校
福島県立いわき湯本高等学校
◇こんにちは!各所館です 会津教育事務所
◇図書館アラカルト
◇お知らせ
◇編集後記
教育総務課長 堀家 健一(ほりいえ けんいち)
◆リレーエッセイ◆
「家族の触れ合いをとおして」
県教育委員会教育長 大沼 博文(おおぬま ひろふみ)
年末年始、いくつかの行事に出席する中で、子どもたちの言葉をたくさん聞くことができました。家族の触れ合いが感じられる素敵なシーンにも出会いました。
まずは、「ふくしまを十七字で奏でよう」表彰式。最優秀賞を受賞した親子など10組が、作品を詠んだきっかけや思いをそれぞれ語ってくれました。
「糸通し いらつくばあばに 孫の声」(祖母 鈴木春美さん)「かしてみな ほら通ったよ 針のあな」(いわき市立泉小学校3年 鈴木陽杏さん) 「ばあちゃんが針に糸をなかなか通せないでいたので、一発で通して『どう、すごいでしょ』という自信満々の気持ちを作品にしました。」(陽杏さん)
「喋らねば 凍えてしまう 激震地」(磐梯町立磐梯中学校3年 伊藤光輝さん)「語り継ぐ あの時君は 三歳児」(母 伊藤万里亜さん) 「震災から12年が経とうとする今、メディアやSNSからだけでは伝わりにくい当時の人々の体験や思いを、きちんと後世に語り継いでいく。そのことが、私たちができる当時の方々への敬意だと思い、この作品をつくりました。」(光輝さん)
いずれの発表でも、何気ない日常生活の中で心を通わせ合った光景が浮かんできました。また、ふるさとの素晴らしさや地域への思いを、世代を超えて受け継いでいこうとする気持ちも溢れていて、目頭が熱くなりました。
次に、「ふくしまっ子ごはんコンテスト」表彰式。受賞者を代表して最優秀賞を受賞した二人が、献立の特徴や工夫したことなどを発表しました。
「めざせSDGs!体にも地球にもやさしい栄養満点朝ごはん!!」(いわき市立桶売小学校6年 酒井瞳胡さん) 「今年、SDGsについていろいろ勉強したので、朝ごはんでもSDGsができないか考えてみました。地産地消を目指し、学校で作った野菜や地元で作られた材料を使って調理しました。また、だしの取り方や調理でもなるべく火を使わない方法を工夫しました。」
「会津の恵みでパワー全開弁当」(会津若松市立第三中学校2年 一条まどかさん) 「家で育てた野菜、会津産の野菜と食材をたくさん取り入れて、熱中症やコロナ予防に効果がある弁当にしました。食欲がなくなりがちな暑い夏でも、おいしく食べて元気が出るよう、見た目も工夫しました。」
書類選考を経た子どもたちが最終審査に臨み、60分以内で調理した作品を審査員が試食して各賞が決まったとのこと。審査員長からは「材料の切り方やだしの取り方などの手際よさ、色どりの美しさ、味付け、いずれもレベルの高さに驚かされた。」と講評をいただきました。表彰式会場で子どもたちの姿を見つめる家族の皆さんはきっと、レシピづくりから調理の練習、試食まで、いろんなやりとりをしながら一緒に取り組んだ頃のことを懐かしく思い浮かべていたことと思います。
この2つの事業には、毎年たくさんの児童生徒に参加いただいています。「十七字」は平成14年に始まり、21年目となる今年度も、高校・特別支援学校生の240組を含め42,635組の応募がありました。また、平成20年に始まり14回目となる「ごはんコンテスト」も、今年度は小中合わせて18,087名から応募がありました。県内の小中学校、義務教育学校に通う児童生徒は約13万人ですから、参加者の割合がいかに高いかが分かります。これも、各学校が夏休みの時期に取り組んでくださっている成果であり、事業に対する家族の御理解があってのものと感謝しております。また、審査に御協力をいただいている皆様、御協賛をいただいている企業等の皆様にも、改めて御礼申し上げます。
「夏休みのお昼には家族で食卓を囲み、『今日は十七字を考えよう』と、家族の様々なシーンを思い浮かべ、毎回笑いの絶えないひとときを過ごしています。」
「初めて娘と二人で俳句にチャレンジしました。祖母との思い出話や、来年は粽(ちまき)をどのくらい作ろうかなど、俳句づくりから会話が広がって楽しい時間でした。」
「食材を作り育ててくれる農家の方への感謝と、食事を作る大変さや楽しみ方、味わえるワクワク感や後片付け、家族の触れ合いなど、多角的に食育を学ぶ貴重な経験をすることができました。」
事業に応募いただいた作品とともに、家族の皆さんから寄せられた感想を併せて読んでみると、親子や家族の関係づくりにも一役を買っていることを実感します。子どもたちが、家族との触れ合いの中で他者と関わる力の基礎を育み、様々な体験を通して心豊かに成長していけるよう、先生方や保護者の皆さんとともに、引き続きこれらの事業を継続、進化させていきたいと考えています。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
◆日々の思い◆
「働き方改革と部活動指導」
高校教育課県立高校改革室長 中野 正人(なかの まさと)
教職員としての長年の経験による知識や技能を生かし、将来を担う人材育成に資するため、教員の定年が段階的に65歳まで引き上げられることとなった。私の場合は、60歳を超えてからは教諭として65歳まで働くこととなる。クラス担任や部活動をやりたくて教員になった私にとっては楽しみなことである。
一方、教職員の長時間労働を改善し、生徒と向き合う時間を確保して指導力の向上を図るため「教職員の働き方改革」が進められている。教職員の多忙化の大きな要因に部活動指導があり、教科指導にも熱心な先生ほど時間外の在校時間が長く、休日返上で部活動指導や教材研究に追われている。いじめや不登校生徒への対応、保護者対応に加え、近年ではICT活用や探究型学習、新型コロナウイルス感染症への対応など、一昔前に比べて教員に求められることが多くなり、そのための時間と労力は格段に増えてきている。多忙化解消のためには、瞬間的には忙殺される事があったとしても、それが日常的にならないように、教員の意識と取り組み方を変えなくてはいけないのだろう。
部活動の地域移行の動きとして、まずは中学校で休日の部活動指導を地域人材が担うという取組が試験的に行われている。高等学校では部活動を学校の伝統や特色として、文武両道を掲げている学校が多い。これは、部活動による学校活性化を図ることがねらいであるばかりでなく、部活動を通して得られる生徒の人間的な成長を目指してのことだと思う。目標に向かって努力して得られる達成感、挫折を味わっても自分自身の課題の克服に力を注げるよう切り替えられる柔軟さや力強さなどは、日々の学習活動だけでは得られない効果があることは言うまでもない。長時間勤務の裏側には、こうした部活動の指導を教員の仕事の醍醐味と感じている教員が少なくないことや保護者からの要望もあるためであり、「働き方改革」がなかなか進まないことの理由の一つであると思う。
自分が60歳を超える頃でも、今と同じような部活動の在り方であれば、じいちゃん先生ではあるが「生徒のために」と土日関係なくやってしまいそうである。学校対抗の大会の在り方や各校における部活動の精選、外部指導者との連携など、体制が大きく変わらないと解決できない難しい問題だと思う。
◆みんなの学舎◆
○令和3年度道徳教育総合支援事業「モラル・エッセイ」コンテスト高校生の部 優秀賞の作品をご紹介します。
※学校名、学年は、受賞時(令和3年度)のものです。
「私の夢」
会津農林高等学校1年 長良 遥香
私は中学校卒業を目前にして将来の夢について悩んでいました。高校に入学したら何を目標にして頑張ればいいんだろう。三年経ったらもう就職するのかもしれない。そんな事を考えていた時に夢ができるきっかけがありました。それは担任の先生が教室に持ってきたギターでした。
私は小学生の頃から趣味でギターを弾いていましたが演奏を聞いたことがあるのは家族だけでした。私が教室に置かれているギターを見ていると、私がギターを持っている事を知っている友達が「弾けるんだったら聞かせてよ。」と言ってきました。教卓の前に座っていた先生に許可を得ようとした時に、先生が教卓のイスを空けてくれて私は内心ドキドキしていました。私はイスに座って友達の前で少しだけギターを弾きました。するとギターの音を聞いたクラスの女子達が「歌える曲を弾いて欲しい。」と近寄ってきたのです。私のドキドキはさらに増していきました。そんなドキドキを抑えながらギターを弾き始めるとクラスの女子達は笑顔で歌ってくれていました。途中から女子達より後ろで低い声で歌を歌っている声が聞こえてちらっと見てみると、男子が肩を組んで歌っているのが見えました。最初は少し躊躇してギターを弾いていたのですが、弾いている内にどんどんと気分が上がっていって最後の方は躊躇なくギターを弾いていて、この空間がずっと続けばいいのに、と思っていました。
曲を弾き終わった後は体中が熱くて、人前でギターを弾くことの楽しさを知ることができました。私はその時から音楽で人が楽しめる空間を作りたい、人前で自分らしく演奏をしたいというあやふやですが絶対的な夢ができました。あの日に先生がギターを持ってきていなかったら、皆が歌ってくれていなかったら今の夢は絶対に決まっていなかったと思います。もう一度皆で会う機会があったら肩を組んで私の演奏で歌ってほしいです。
○令和3年度 ふくしまを十七字で奏でよう絆ふれあい支援事業 優秀賞作品をご紹介します。
※学校名、学年は、受賞時(令和3年度)のものです。
【絆部門】
父迎え 家族をつなぐ 盆ちょうちん 田村市立滝根中学校2年 鈴木孝礼(子)
迎え盆 重なる影の 頼もしさ 鈴木礼子(母)
【ふるさと部門】
2年ぶり 騎馬武者姿 勇ましく 相馬市立中村第一小学校4年 佐藤太一(孫)
駒音(こまおと)の 響く行列 宇多郷(うだごう)に 遠藤満雄(祖父)
○読者投稿欄「みんなの学舎」では、皆様からの原稿を募集しています。
学校であった心温まる出来事やちょっといい話、心に残る先生のエピソード、子どもたちの作文でもかまいません。
詳しくは、福島県教育委員会のWebサイト(メールマガジン、みんなの学舎)をご覧ください。
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https://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/268846.pdf◆学校自慢コーナー◆
このコーナーでは、各学校の特色ある取組をご紹介しています。詳しい内容を県教育委員会Webサイトに掲載していますので、ご覧ください。
○「一人ひとりの笑顔と個性が輝く新たな時代の制服を創ろう~信陵中学校みんなの制服検討委員会の取組~」
福島市立信陵中学校
本校では、令和5年度入学生から制服と通学用かばんを刷新し、新しいデザインとします。検討にあたっては、生徒が主役の検討委員会を組織し、アンケートで全校生徒の意見を取り入れました。制服については多様性の尊重やジェンダーフリーの視点から自分で選択できることを、通学用かばんについては健康・安全面やタブレット端末の持ち運び機能等を重視し、新たなみんなの制服とかばんが誕生しました。
・福島市立信陵中学校の学校自慢Webサイト
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https://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/70012a/t-kenpokul.html・福島市立信陵中学校のWebサイト
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https://fukushima.fcs.ed.jp/%E4%BF%A1%E9%99%B5%E4%B8%AD%E5%AD%A6%E6%A0%A1○「地域を学びのフィールドに『新しい風』を吹かせたい」
福島県立いわき湯本高等学校
令和4年4月より、本校は80年の歴史を誇る湯本高等学校と74年の歴史を刻む遠野高等学校が統合した「福島県立いわき湯本高等学校」として新たに開校いたしました。
地域を支える核となって活躍する、社会に貢献できる人材の育成を目指して、さはこの丘(本校舎)とあかさかの丘(遠野校舎)から新しい風(いわき湯本高校)を吹かせてまいります。
ここでは、地域を学びのフィールドとした取組を紹介します。
※「~生徒と共に74年~遠野ならではの教育」(2021年10月作成)もご覧ください。
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https://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/481788.pdf・福島県立いわき湯本高等学校の学校自慢Webサイト
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https://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/70012a/k-iwakil.html・福島県立いわき湯本高等学校のWebサイト
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https://iwakiyumoto-h.fcs.ed.jp/○「学校自慢コーナー」では、県内の公立小・中・高・特別支援学校の学校自慢を募集しています。詳しくは、Webサイトをご覧ください。
「学校自慢コーナー」
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https://www.pref.fukushima.lg.jp/site/edu/appeall.html「学校自慢コーナー応募の流れ」
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https://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/310322.pdf 教育総務課 電話024-521-7759
◆こんにちは!各所館です◆
このコーナーでは、県教育委員会が所管する各教育事務所及び各センターの取組をご紹介しています。
◎『会津教育事務所』編
会津教育事務所は、「人間力に満ちた人材の育成~学びをつなぐ・育ちをつなぐ会津の教育~」の実現を目指し、域内の市町村教育委員会や関係機関と連携しながら、学校・家庭・地域が一体となり人間力に満ちた人材の育成に努めています。
「人間力に満ちた人材」とは、学習や経験から学んだ様々な力を生かして、自らの道を切りひらき、社会に貢献することのできる人材を意味します。
今回は、保護者や関係機関等と連携した「地域家庭教育推進会津ブロック会議」と、教員の研修の場を提供する「ステップアップ『Aizu』」の取組を紹介します。
【総務社会教育課】
地域家庭教育推進会津ブロック会議~不登校児童生徒の保護者支援の在り方~
文部科学省が、毎年実施している令和3年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果によると、福島県内の不登校児童生徒の数が過去最高となりました。こうした状況は、会津域内でも同様であり、最重要課題として小・中・義務教育学校及び高等学校への不登校支援を継続しています。
その支援の一つとして、総務社会教育課では、地域家庭教育推進会津ブロック会議において、「家庭教育リーフレット」を作成しています。今年度は、3年次計画の2年目として「普段の親子関係について」と「子どもが学校に行きたくないと言った時の対応について」を家庭教育支援者、行政職員、学校関係者、保護者等の代表者で話し合いました。令和5年2月には、「3年次計画の中間まとめ」を会津教育事務所のホームページに掲載する予定ですので、下記のURLからご覧ください。
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https://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/70410a/shakyou-kateikyouiku2.html 来年度は、3年次計画の最終年度として、細かな修正を重ねながら「家庭教育リーフレット」の完成を目指し、地域に発信していきます。
【学校教育課】
ステップアップ「Aizu」~授業サポートセミナー(自主学習会)~
会津教育事務所では、指導の方法やスキルを身に付け、授業力や学級経営力の向上を図ることができるように、先生方(教諭・講師)を対象としたステップアップ「Aizu」(自主学習会)を開催しています。
「算数・数学授業づくり実践講座」、「居心地のよい学級づくり講座」、「クラウドを使った授業づくり」、「ユニバーサルデザインの授業」など、これまでに9つのセミナーを開催(令和4年11月28日現在)し、延べ120人以上もの先生方が参加されました。
その中から、11月に実施した「ユニバーサルデザインの授業」について紹介いたします。
このセミナーでは、特別支援教育の担当指導主事が講師となり、先生方は「子どもたちが理解していないまま授業を進めていないか」、「伝わりやすい指示とは、どうすればよいか」などについて、疑似体験を通しながら考えていきました。
その後、「ユニバーサルデザインの授業」のポイントである「視覚化」「焦点化」「共有化」について、算数科コアティーチャーの「本時のめあてを理解し、複数のアプローチにより課題解決に向かっていた個別最適な学びや協働的な学びが展開された授業」を参考に確認をしていきました。
参加された先生方からは「疑似体験を通して、子どもたちの気持ちを理解することができ、困り感がどの点なのか分かりました。」、「子どもたちが何をして良いか分からない状況にならないよう、課題の明確化や意図的な精選された発問が必要になるのだと思いました。」、「分かる授業について対象の児童生徒を思い浮かべながら考える機会となりました。」などの感想がありました。
これからも新型コロナウイルス感染拡大防止に努めながら、域内の教職員の皆さんのスキルアップを目指したステップアップ「Aizu」を実施していく予定です。
会津教育事務所Webサイトもぜひご覧ください。
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https://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/70410a/◆図書館アラカルト◆
県立図書館の「こどものへや」には、日頃のニュースを分かりやすく、楽しく理解できるように工夫されている、小学生向けや中高生向けの新聞、ニュース雑誌があります。
今回はこどものへやで閲覧できる、子ども新聞や情報誌をご紹介します。
・小学生新聞
朝日小学生新聞(日刊)
毎日小学生新聞(日刊)
読売KoDoMo新聞(木曜日発行)
・中高生新聞
朝日中高生新聞(日曜日発行)
読売中高生新聞(金曜日発行)
15歳のニュース(土曜日発行)
・ニュース雑誌
月刊「ジュニアエラ」(朝日新聞出版)
月刊「ニュースがわかる」(毎日新聞社)
<おすすめの1冊>
『障害者ってだれのこと?「わからない」からはじめよう』荒井裕樹/著 平凡社 2022年
私たちの社会は大多数に属する人に便利なようにできているので、場合によってマイノリティとなったとき、多くの生きづらさを抱えることになります。「障害」とはなにか、「障害者」とはだれかを改めて考えてみると、実際は障害も様々で、一概に決めることなどできません。差別は、大多数の人にとっての効率や便利さから、今までないがしろにしてきた、マイノリティが普通の社会生活をするために必要な一つ一つの権利を拒むことから生まれています。著者は「差別のない社会」ではなく、「差別があったら怒れる社会」の実現を提案しています。
・県立図書館 電話024-535-3220
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https://www.library.fcs.ed.jp/◆お知らせ◆
今年も福島県教育委員会メールマガジン「うつくしま教育通信」をどうぞよろしくお願いいたします。
さて皆さんにとって「大人」とは何歳からですか?
令和4年4月1日から「18歳成人」となって、初めてとなる「成人の日」を迎えました。とはいえ、令和5年は、ほとんどの自治体でこれまで通り20歳を対象として「式」(成人の集い・二十歳の集い等)を行ったようです。18歳成人に伴い、いよいよ裁判員にも18歳が選ばれる可能性が出てきました。「成人の日」にあたり、新成人の皆さんは何を思いますか?そして、すでに成人されている皆さん、皆さんにとって「成人」「大人(になる)」とは何ですか?
では、ここからはお知らせのコーナーです。
○【令和5年度 郡山萌世高等学校定時制課程 科目履修生募集】のお知らせ
郡山萌世高等学校では、生涯学習社会の実現に寄与するため、身近に利用できる学習施設として広く地域の社会人に開放することを目的とし、科目履修生を募集します。
出願方法、経費、選抜方法等、詳細については郡山萌世高等学校のホームページをご覧ください。
履修科目 古典B(2)、時事演習(2)、数学C(2)、地球科学入門(2)、総合英語演習(2)、情報処理(2)、手話1(2) の7科目
※( )は単位数 2単位の科目:45分授業×週2回
募集定員 定時制課程 昼間主コース 若干名
出願資格 一般社会人(学習意欲が旺盛で、向学心に富む者)
出願期間 令和5年2月10日(金曜日)~2月14日(火曜日)※土曜日・日曜日を除く
受付時間 午後1時30分から午後4時までとする。
問合せ先 郡山萌世高等学校定時制課程
→ 電話024-932-1767
→
https://housei-h.fcs.ed.jp○【県立博物館】テーマ展と企画展のお知らせ
(1)テーマ展「写真資料から見える会津の風景~小滝清次郎民俗写真~」について
会期 令和4年11月1日(火曜日)~令和5年3月19日(日曜日)
時間 午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
常設展観覧料 大人・大学生280円、高校生以下無料
※企画展観覧券でご覧頂けます(企画展の会期中に1回)。
休館日 毎週月曜日、2月24日(金曜日)
内容
小滝清次郎さんが、昭和20~50年代にかけて撮影した写真を展示しています。廃村となった集落の風景や、かつて奥会津で当たり前に見られた手仕事や行事など、現代では失われつつある暮らしの一瞬一瞬を切り取っています。
(2)テーマ展「吉祥~会津のめでたいものたち~」
会期 令和4年12月21日(水曜日)~令和5年2月12日(日曜日)
時間 午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
常設展観覧料 大人・大学生280円、高校生以下無料
※企画展観覧券でご覧いただけます(企画展の会期中に1回)。
休館日 毎週月曜日
内容
恵比寿、大黒、寿老人。松に鶴。桐に鳳凰。松竹梅。日本美術はめでたいもので満ちています。このテーマ展では、収蔵する美術資料から、吉祥をテーマとした会津ゆかりの絵画作品や会津でつくられた工芸品などを展示しています。卯年にちなんで兎モチーフの美術品も展示しています。
(3)冬の企画展「写真展 福島、東北 写真家たちが捉えた風土/震災」について
会期 令和5年1月21日(土曜日)~3月19日(日曜日)
時間 午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
企画展観覧料 一般・大学生800円、高校生以下無料
※企画展観覧券で常設展(テーマ展・ポイント展の展示会場を含む)もご覧いただけます(会期中に1回)。
休館日 毎週月曜日、2月24日(金曜日)
内容
東日本大震災からまもなく12年を迎えるにあたり、13人の写真家がそれぞれの表現手法で捉えた東北と震災後の福島の姿をご紹介する企画展を開催します。
第1部は、国際交流基金から寄贈された10作家123点からの展示で、1940年代以降の東北を被写体とした写真です。第2部は、2011年以降、福島県に拠点を持ちながら現在までの震災後の姿を丁寧に追いかけ続けている3作家の作品を取り上げます。
写真作品を通して、改めて東北の魅力、震災、震災からのこれまでとこれからの未来を考える機会としてみてはいかがでしょうか。ぜひお越しください。
※ご来館の際は感染症対策にご協力ください。体調に不安がある場合はご来館をご遠慮ください。なお、混雑時には入場を制限する場合があります。
※詳しくは、県立博物館Webサイトをご覧ください。
※年間パスポート(2,000円)を販売しています。
購入から1年間、県立博物館主催の企画展や常設展(テーマ展・ポイント展の展示会場を含む)を何回でもご覧いただけます。ご使用は氏名欄にご署名されたご本人に限ります。
・県立博物館 電話0242-28-6000
→
https://general-museum.fcs.ed.jp/□■□編集後記□■□
新たな年を迎えました。皆様、本年もどうぞよろしくお願いいたします。未だに新型コロナウイルス感染症の影響が大きな年末年始でしたが、それぞれ素敵な時間を過ごされたのではと思います。
我が家は一年ぶりに私の実家のある大阪に帰省をしました。我が家の娘2人に加えて妹夫婦の家族に姪2人、弟夫婦の家族に甥が1人と大所帯の集まりに。小学生から新生児までの5人の孫に引っ張りだこにされて目を回している父母でしたが、「大変、大変」と言いつつ心なしか目元が緩んでいて、年の変わり目という節目に家族が集まるという伝統の良さを感じます。我が家では、餅つきや正月飾り、初詣といったものはすっかりやらなくなってしまいましたが、正月の集まりや、食材それぞれに思いが託されたお節料理など、少しずつ変わりつつある日本の文化と受け継いで行きたい日本の伝統を改めて感じた年末年始でした。
日本の伝統というと、先日、娘たちが通っていた日本舞踊の体験教室の成果発表会がありました。文化庁の伝統文化親子教室事業の助成を受けた全10回ほどの体験講座です。座礼の仕方から帯結び、民謡に合わせた簡単な舞踊などを楽しく、ときに厳しく教えていただきました。特に良いなと思ったのが過去の体験教室を経て正式な教室生になった先輩たちの存在です。先生が逐一指示を出すのでなく、先輩たちが丁寧に世話をして、一緒に踊ったり準備を手伝ってくれたりと縦の関係でフォローをしてくれます。娘たちも「先輩になりたいからこれからも通いたい」と言うほどで、「踊りが上手になりたいから」や「踊りが楽しいから」と言うのではないあたり、先輩たちの存在が娘たちの成長にとっても非常に良い刺激になっているのだなと感じました。
この「先輩」という存在、改めて考えると非常に日本的な概念だと感じます。英語圏ではお互いにファーストネームで呼び合い、組織の中で誰が先輩で誰が後輩ということはなく、プロジェクト的に動いていきます。一方で日本の場合には、先にその組織に入っている人が先輩になり、学校の部活動などでは、1つ上の先輩はただ年齢が1つ上なだけなのに大きな存在になります。ともすると、この上下関係が「しがらみ」になる部分もあります。部活動における「後輩いじめ」なんてものはもってのほかですし、年齢や所属期間ではなく、資質・能力で評価すべきというのも一理あります。一方で、上述のエピソードのように「先輩-後輩」の関係によって、子どもたちの成長が促されるという面もあると思います。
日本の学校教育は、運動会や登校班の縦割り編成や部活動等でこうした異年齢交流を上手く活用してきました。また社会教育や社会体育が異年齢交流の大きな場にもなっていました。一方で、少子化が進み兄弟姉妹のいない子どもも増えています。また、感染症の流行等も相まって、社会教育の場も縮小してきてしまっています。
「令和の日本型学校教育」の実現を目指していく中、改めてこれまでの日本の教育が受け継いできた「伝統」についても再確認する必要があると感じています。
今月も最後までお読みいただきありがとうございました。
教育総務課長 堀家 健一(ほりいえ けんいち)
■このメールについて■
・お問い合わせは、福島県教育庁教育総務課へお願いします。
電話024-521-7759
メールアドレス
k.ko...@pref.fukushima.lg.jp・このメールの再配信はご遠慮ください。
■□■ひとつ、ひとつ、実現する ふくしま 編集・発行 福島県教育委員会■□■