うつくしま教育通信 Vol.221

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教育庁教育総務課代表

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Oct 19, 2022, 10:10:34 PM10/19/22
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 《福島県教育委員会メールマガジン》

■■■ うつくしま教育通信Vol.221 2022.10.20 ■■■
発行:福島県教育委員会 https://www.pref.fukushima.lg.jp/site/edu/

★★目次★★
◇リレーエッセイ
 県立高校改革監 菅野 崇(かんの たかし)
◇日々の思い
 2021年度文部科学大臣表彰 教育者表彰
 前福島市立福島第一中学校長 佐藤 浩哉(さとう ひろや)
 文化財課長 平山 茂樹(ひらやま しげき)
◇読者投稿欄「みんなの学舎」
◇学校自慢コーナー
 南会津町立田島小学校
 福島県立相馬総合高等学校
◇こんにちは!各所館です 県南教育事務所
◇図書館アラカルト
◇お知らせ
◇編集後記
 教育総務課長 堀家 健一(ほりいえ けんいち)


◆リレーエッセイ◆

 「『旗』はためく下に」
  県立高校改革監 菅野 崇(かんの たかし)

 この夏、県立博物館に新選組展を見に行った。新選組ファンとしては、絶対に見逃せない企画である。しかも、会津の地での開催となると、その意義は特別だ。開催に尽力くださった博物館の皆さまに感謝です!
 会場に入ると、まずは文書の数々。知ったふうに見入ってはみたが、ホントは何が書いてあるか分かんないんですけど???それでも所々「近藤」とか「土方」とかの文字が読めると、いまが江戸時代とつながっていることを感じられる。そして土方歳三佩用、和泉守兼定。鉢金の傷と一緒に見ると、背中に冷たいものが流れる。
 残念ながら“誠”の「隊旗」は現存しないとのこと。それでもワタシの頭の中には、大河ドラマで見たあのボロボロの隊旗が鮮明にはためいている。“義”に殉じた旗である。皮肉なことに、“偽”の「御旗」は汚れ一つ付けられぬままにキラキラとはためくのであるが・・・。
 話はガラリと変わって現代。「あの旗 撃ち抜け」。ワタシは、この台詞のシーンが好きである。ただ一人の仲間を守るため、何の躊躇もなく“正義”の旗を撃ち抜くのである。彼らの頭上には“信念”の「ドクロ旗」がはためく。(ご存じない方にはスミマセン。マンガの話です。)
 さらにワタシにとって最も印象の強い旗は、母校の応援団が夏空に高々と掲げていた一際大きな「応援旗」である。野球の試合の間中、炎天下にあって微動だにしない。威風堂々。母校の誇りが高ぶった。
 「旗」には、アイデンティティの拠り所、すなわちそれを掲げる者の“正義”や“信念”、“誇り”さらには“権威”などを象徴する機能がある。時としてそれが、人々を誤った方向に煽動してしまう可能性があることも忘れてはいけない。
 現在、県立高校改革に伴い、統合校が誕生している。いずれも前身校の重き伝統を受け継ぎ、今の時代に合った新たな魅力に溢れる学校として輝きを放つことを期待している。開校とともに、その象徴たる「校旗」が各校に手渡されている。生徒たちには、それぞれの「校旗」に込められた学校の理念や期待、地域とのつながり、前身校の伝統など関係者の様々な思いをしっかりと受け止めて欲しい。
 そして、その下に新たな交流が生まれ、仲間とともに泣いたり笑ったりしながら自らを向上させ、卒業を迎える時には“自身”の拠り所として頭上高く母校の「校旗」を燦然とはためかせながら、新たな伝統とともに力強く社会へと踏み出して欲しいと願っている。


◆日々の思い◆

 「教員の言葉の力」
  2021年度文部科学大臣表彰 教育者表彰
  前 福島市立福島第一中学校長
  現 伊達郡桑折町立伊達崎小学校長 佐藤 浩哉(さとう ひろや)

 退職の1週間前に今までで最も心を動かされた手紙が届きました。30年前に1年間だけ英語の授業を担当したクラスの生徒だった方からの手紙です。その手紙には、その年度の私の最後の授業について詳しく書かれており、英語の授業、それも年度最後の授業で、将来の夢を各生徒に発表してもらったようです。しかも日本語で。その一人一人の発表に私は、短くコメントしていたようです。その生徒の番になったとき、彼は、「中学校社会科の教員になりたい」と発表し、私は「君なら絶対なれる!」と力強く言ったのです。(そのように手紙には書いてあります。)その一言は、私が感じていた彼の人柄、授業や部活動への取り組み方など、感じていたことを率直に伝えたものです。その時のことで覚えているのは、自分のコメントよりも、彼が、大変嬉しそうなリアクションをしてくれたことです。その後、彼は悩む時期もあったようですが、本県の県立学校の教員になりました。手紙の最後の方には、その一言で教師になろうと頑張ることができたとありました。
 平成29年、会津教育事務所の広報誌「あいづね」に「言葉の力」という題で巻頭言を書きました。その最後に「私は『教職員の一言は児童生徒の一生を変える力を持つ』と思っているが、目の前の児童生徒は今どのような言葉を待っているのか。これを真剣に考える仕事を私たちはしている。」と書いたのですが、それ以来、それまで以上に、先生方に「教員の言葉の力」がどんなに大きいものであるか気づいてほしいという思いが強くなり、多くの研修会で、この巻頭言を引用するようになりました。
 毎朝、校門前で子どもたちが登校する際のあいさつに、一日数人にしかできませんが、昨日の頑張りや最近の様子で感じたことを加えて話すようにしたのも、そのような考えからです。教員は、黙っていないで、励ましや賞賛、感謝の言葉をどんどん伝えるべきだと思います。それも子どもが頑張っていることや目標にしていることを知り得た時には、時機を逸することなく伝えなければならないことがあると思います。
 今、再任用校長として勤めさせていただいております。子どもたちに話す機会があるときには、今、最も伝えなければならないこと、そして、子どもたちが最も言ってほしいと思っていることをしっかり考えて話すように心がけています。今も前任校でも教職の素晴らしさと本県の教員になってほしいということも伝えています。それにしても、時機を逸しないように一人一人に伝えることは本当に難しいことだとしみじみ思いながら、今日も最適の言葉を探すのです。

 ※佐藤 浩哉先生は、2021年度文部科学大臣表彰を受賞されました。


 「阿津賀志山防塁を訪ねて」
  文化財課長 平山 茂樹(ひらやま しげき)

 NHKの大河ドラマで、現在「鎌倉殿の13人」が放映されていますが、皆さんは国見町の阿津賀志山防塁というものを御存知でしょうか。阿津賀志山は源頼朝軍と奥州藤原氏の軍勢が対峙した場所として知られていますが、ここは当時交通の要衝であり、奥州藤原軍は源頼朝軍の進軍を阻むために、阿津賀志山から阿武隈川までの3.2㎞に渡って、二重の堀と三重の土塁を築き、外堀には阿武隈川から水を引き水堀としました。
 これが現在国の史跡に指定されている阿津賀志山防塁であり、当時の土木技術や防御思想を知る上で重要な遺跡です。
 実際に現地を歩いてみると、築かれてから約800年の年月の経過とともに、一部の土塁と堀は当時の姿をみることはできませんが、昭和54年に発掘調査が行われ、当時の姿を確認することができました。
 テレビでは奥州合戦のくだりは、合戦シーンが描かれることはなく、ナレーションのみでの放送となりましたが、800年前の古戦場の地に立つと、今の平和な時代のありがたさを感じることができます。
 また、近くには「弁慶の硯石(すずりいし)」という弁慶が硯として用いたという伝説が語り継がれている奇石があります。現地は雑草に覆われ、最初どこにあるのかわからず途中足を滑らせて2mほど滑落し、たどり着くのに一苦労で、 文化財も日々の手入れ等がなされなければ、いずれ朽ち果てていくこともあるのだと思うと、いかに修繕・手入れ等が大事なのかを痛感しました。
 一般住宅も同じように、建てられてから年月がたてば、手入れが必要となるように、文化財も人の手が加わらなければいずれ誰も見向きもしないものとなっていくのではないでしょうか。
 この地域は、観光客が多く訪れるという場所ではありませんが、身近な地域の宝物として大切にしていきたいと思います。


◆みんなの学舎◆
 今回は、令和3年度 ふくしまを十七字で奏でよう絆ふれあい支援事業 優秀賞作品をご紹介します。
 ※学校名、学年は、受賞時(令和3年度)のものです。
【絆部門】
夏休み 父は仕事で ぼくは主婦  鏡石町立鏡石第一小学校6年 板橋剣心(子)
父子(ふし)二人 失敗ばかりの 晩御飯  板橋剣太郎(父)

【ふるさと部門】
ひまわりが 咲いているあき地 家がたつ  郡山市立郡山第一中学校2年 太田早葵(子)
なつ野菜 たわわに実る つなみあと  太田千鶴子(母)

○読者投稿欄「みんなの学舎」では、皆様からの原稿を募集しています。
 学校であった心温まる出来事やちょっといい話、心に残る先生のエピソード、子どもたちの作文でもかまいません。
 詳しくは、福島県教育委員会のWebサイト(メールマガジン、みんなの学舎)をご覧ください。
https://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/268846.pdf


◆学校自慢コーナー◆
 このコーナーでは、各学校の特色ある取組をご紹介しています。詳しい内容を県教育委員会Webサイトに掲載していますので、ご覧ください。

○「『笑顔あふれる田島小』をめざし 3びきのぞうさん 大活躍!」
  南会津町立田島小学校
 本年度は、「3びきのぞうさん」をキーワードに、教職員・児童・保護者が一丸となり、「笑顔あふれる田島小」の実現に向け教育活動に取り組んでいます。「3びきのぞうさん」は、校長室で子供たちの成長を見守っています。

・南会津町立田島小学校の学校自慢Webサイト
https://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/70012a/s-miaizul.html
・南会津町立田島小学校のWebサイト
https://minamiaizu.fcs.ed.jp/%E7%94%B0%E5%B3%B6%E5%B0%8F%E5%AD%A6%E6%A0%A1

○「『何をしたいかだけでなく みなのために出来ること』」
  福島県立相馬総合高等学校
 相馬東高校と新地高校の統合により新たにスタートした本校は、「文理教養」「スポーツ」「芸術」「生活福祉」「産業ビジネス」の5つの系列からなる総合学科の高校であり、キャリア指導推進校として生徒の幅広い進路希望に対応しています。また、学校を支える3つの柱として、「防災・復興教育」「地域と連携した学び」「生徒一人一人に寄り添った指導体制」を掲げています。

・福島県立相馬総合高等学校の学校自慢Webサイト
https://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/70012a/k-sosol.html
・福島県立相馬総合高等学校のWebサイト
→(本校舎)https://somasogo-h.fcs.ed.jp/
→(新地校舎)https://shinchi-h.fcs.ed.jp/

○「学校自慢コーナー」では、県内の公立小・中・高・特別支援学校の学校自慢を募集しています。詳しくは、Webサイトをご覧ください。
「学校自慢コーナー」
https://www.pref.fukushima.lg.jp/site/edu/appeall.html
「学校自慢コーナー応募の流れ」
https://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/310322.pdf
 教育総務課 電話024-521-7759
 

◆こんにちは!各所館です◆
 このコーナーでは、県教育委員会が所管する各教育事務所及び各センターの取組をご紹介します。

◎『県南教育事務所』編
 県南教育事務所は、「夢と希望をはぐくむ県南の教育」の実現を目指して教育行政に取り組んでいます。各課の取組を紹介します。

【総務社会教育課】
 「家庭・地域の教育力の向上」「子どもたちの豊かな心をはぐくむ体験活動の充実」「生涯学習推進による人づくり」の3点を重点として掲げ、研修会や訪問による直接支援に力を入れています。
○ふくしまを十七字で奏でよう絆ふれあい支援事業
 平成14年度より実施し、今年で21年目を迎えた「ふくしまを十七字で奏でよう絆ふれあい支援事業」。今年度もたくさんの子どもと大人、あるいは子ども同士のペアで、家庭生活や自然・社会体験活動などの共通体験を通して、互いが感じた想いや願い、絆に関するエピソードなどの作品が生まれました。県南域内からは、幼稚園・小学校・中学校・高等学校から、8,774作品の応募がありました。9月末に第一次審査が行われ、通過した作品が第2次審査へと進みました。最終審査は11月上旬に行われ、結果は12月上旬に発表される予定です。

○“ひがししらかわ”輝くふる郷体験事業
 過疎・中山間地域連携事業の一環として、東白川郡内全小学校で実施しています。各地域の人材を活用した体験活動をとおして、郷土を愛する心を育むとともに、地域人材の知恵を学びながら、人と人、人と地域の絆を大切にする豊かで優しい心を育てることを目的に行っています。「田植え・稲刈り」「ダリア染め」「組子細工づくり」「御田植祭踊学習」など、地域の人材を活用した体験活動をとおして、地域の良さを再発見しています。

○社会教育研修会
 各市町村における社会教育行政推進上の諸問題等について研究協議を行い、社会教育行政の推進・充実に資することを目的として実施しています。令和4年度は、白河市、西郷村、矢祭町で実施(予定も含)しました。各市町村での協議テーマをご紹介します。
・白河市:社会教育事業及び公民館事業の推進について(予定)
・西郷村:ポスト新型コロナウイルス感染症対策と新規事業のあり方・進め方
・矢祭町:地域住民を主体とした社会教育事業の在り方について


【学校教育課】
 学校教育課では、全ての子どもに必要な資質・能力を育成するため、個別最適化された学び、探究的な学びへの変革を推進しています。6つの重点支援項目を設けていますが、今回はその中で「資質・能力の育成と学力向上」「特別支援教育の充実」「幼児教育の充実と幼小連携の推進」の3つの取組を紹介いたします。
○資質・能力の育成と学力向上
・学級・授業づくりセミナー
 一人一台端末の活用や不登校、幼小連携などを取り上げ、多様な研修ニーズや県南域内の課題に応じた9講座を開設し、その中から1人4講座を選んで受講するワークショップ型の研修会を開催しました。新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、参集型とオンライン型の同時進行開催とし、100名程度の教職員が受講しました。また、当日受講できなかった講座を視聴できるように、オンデマンド配信という形で研修の機会を提供することができました。

・授業力スタートアップ訪問・授業力スキルアップ訪問
 5月から7月にかけて、主に若手教員を対象とした授業力向上を図るためのスタートアップ訪問を行いました。教科の基本的な指導技術や学級経営、支援が必要な児童生徒への対応など、授業者自身の課題に寄り添った指導・支援を行うことができました。12月から2月には、授業の指導技術の向上や改善を目指す教員を支援する訪問指導を行います。対象者は限定せず、授業力向上に向けた積極的な活用を呼びかけています。

・夏の市町村指導主事連絡協議会
 県南域内の市町村指導主事をオンラインでつなぎ、学力向上に関する各市町村教育委員会の具体的な取組(特に「学びの変革」)について協議しました。域内市町村指導主事が情報を交換する機会を設けることで、横のつながりの強化や県の施策の理解の深化を図ることができました。

○特別支援教育の充実
 個別の教育支援計画や個別の指導計画の適切な作成及び活用を推進しています。また、教育課程研究協議会においても、児童生徒の障がいの程度や学級の実態等を考慮の上、児童生徒の実態に応じた教育課程を編成することについて十分に理解が図られるよう、丁寧に説明を行いました。切れ目のない支援体制の整備に向けて、特別支援教育センターや特別支援学校(地域支援センター)と連携し、各学校等のニーズに応じた相談・研修支援を行っています(前期:相談支援15件、研修支援13件対応)。

○幼児教育の充実と幼小連携の推進
 保育の質の向上に向けた研修支援を行っています。特に今年度は、スタートアップ訪問を幼稚園にも拡大し、保育参観に基づく懇談・研修を行ってきました(前期12件対応、後期も実施予定)。また、教育課程研究協議会においては、「0~18歳までを見通した学びの連続性」という観点から、カリキュラム・マネジメントを行う旨を確認し、「幼小連携推進計画の位置づけ」「幼保小合同研修会の開催」「幼児期の終わりに育って欲しい10の姿の研修」等、県南域内にみる教育課程編成の好事例について紹介しました。

・詳しくは、県南教育事務所Webサイトをご覧ください。
https://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/70310a/


◆図書館アラカルト◆
 県立図書館で開催予定の講座・イベントをお知らせします。
 参加ご希望の場合は、電話または来館等でお申込みください。詳細は当館ホームページをご覧ください。

○令和4年度 第4回 福島を生きる講座
「史料で読むドラマの主人公たち―五代友厚・渋沢栄一・古関裕而―」
日時 令和4年10月22日(土曜日)14時~15時30分
講師 渡邉 智裕氏(福島県歴史資料館 歴史資料課長)
会場 県立図書館 講堂
定員 先着100名(事前申込制)
内容
 ドラマにもなった福島ゆかりの人々、五代友厚、渋沢栄一、古関裕而の3人について関連史料発見時のエピソードなどを交えて解説します。

○つくってあそぼう!かがくのおはなしかい
日時 令和4年11月3日(祝日・木曜日)10時30分~11時30分
対象 5歳から小学生くらいのお子様とその保護者
定員 保護者含めて先着15名(事前申込制)
内容 かがくえほんの読み聞かせと、かがくよみものの紹介、かがくあそびをします。

○長田弘文庫見学会
日時 令和4年11月3日(祝日・木曜日)13時20分~14時
定員 先着5名(高校生以上)(事前申込制)
内容
 福島市出身の詩人、故・長田弘氏の蔵書(長田弘文庫)を、手に取ってゆっくりと見ることができる見学会です。

○福島県立図書館 秋の見学探検ツアー
日時 令和4年11月3日(祝日・木曜日)14時30分~15時20分
定員 先着10名(高校生以上)(事前申込制)
内容 県立図書館の見所や普段は入ることのできない書庫を司書がご案内します。

○司書が教える 新聞記事の調べ方講座
日時 令和4年11月12日(土曜日)14時~16時
講師 県立図書館司書
会場 県立図書館 第一研修室
定員 先着20名(事前申込制)
内容
 司書だからお伝えできる当館所蔵新聞資料の特色や、新聞記事検索データベースの基本的な使い方などをご紹介します。調べ方体験・書庫のミニ見学ツアーも予定しています。

※定員に達し次第、締め切らせていただきます。
※ご来館の際は感染症対策にご協力ください。体調に不安がある場合はご来館をご遠慮ください。

<おすすめの1冊>
 地元タウン誌が作る新しいスタイルの就職情報誌『福島のしごと 2022年版』 エス・シー・シー/編 エス・シー・シー 2022.1
 本書はタウン情報誌『CJ Monmo』でおなじみの出版者であるエス・シー・シーが、「みんなに知ってほしい」、「魅力を伝えたい」との想いで選んだ福島県内の注目の企業について紹介した資料です。企業の基本情報や業務内容のほか、スタッフの声や代表者からのメッセージなどが掲載されています。写真も豊富に用いられており、福島県内の魅力あふれる企業について楽しく知ることができる内容となっています。また、「若手&先輩社員に聞きました」として、実際に働くスタッフの「この仕事を選んだ理由」や「今だから笑える失敗談」なども紹介されており、働く人を身近に感じることもできます。
 将来の仕事や働くことにについて考えるきっかけづくりにもおすすめの一冊です。

・県立図書館 電話024-535-3220
https://www.library.fcs.ed.jp


◆お知らせ◆
 懐かしい声を聞きました。現在大学院に通う、かつてのクラスの生徒からの電話です。今何をしていて、これからどうするのか。元気で目標に向かっている姿が伝わってきて嬉しくなり、「なぜ私はこの職業についたのか」を振り返る素敵な時間となりました。高校生は9月中旬から就職活動まっただ中。履歴書を書いて、面接練習をして、「なぜこの企業を志望したのですか?」について深く考えていることと思います。なぜ私は教員を志望したのか。「生徒の成長の一翼を担いながら、人生という貴重な一ページに関われるから」、でしょうか。面接官の方、この答えは何点ですか?
 さて、ここからはお知らせのコーナーです。

○【県立博物館】秋の企画展「名君の大名文化」について
会期 前期:令和4年10月7日(金曜日)~11月6日(日曜日)
   後期:令和4年11月8日(火曜日)~12月4日(日曜日)
時間 午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
観覧料 一般・大学生1,300円、高校生800円、中学生以下無料
    ※ふくしま教育週間(11月1日~6日)は、高校生以下無料
休館日 毎週月曜日、11月24日(木曜日)
内容
 岡山藩主池田家は西国を代表する大名家。藩祖の池田光政と会津藩主の保科正之は同時代を生き、共に名君と仰がれました。本展覧会では、岡山市にある林原美術館の特別協力により、池田家ゆかりの甲冑、能装束、絵画、婚礼調度など池田家の文武を伝える名品の数々を始め、林原一郎氏が収集した素晴らしい美術工芸品を紹介します。また、岡山藩士から文人となり、会津を訪れた浦上玉堂、その息子で会津藩士となった秋琴の作品も展示。岡山と会津の関わりを多角的に探ることのできる展覧会です。ぜひお越しください。

※ご来館の際は感染症対策にご協力ください。体調に不安がある場合はご来館をご遠慮ください。なお、混雑時には入場を制限する場合があります。
※詳しくは、県立博物館Webサイトをご覧ください。
https://general-museum.fcs.ed.jp/

○【県文化財センター白河館】令和4年度指定文化財展「ふくしまの上古刀」のご案内
会期 令和4年10月22日(土曜日)~12月4日(日曜日)
時間 午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
観覧料 無料
休館日 毎週月曜日、11月24日(木曜日)
内容
 刀剣美術の世界では、奈良時代以前の刀については、上古刀(じょうことう)と呼ばれています。今回の展示では、まほろんで収蔵している県内の古墳時代墳墓から出土した上古刀のほかに、重要文化財に指定されている金や銀で装飾された華美な上古刀も展示します。
 刀は、本来武器の一つですが、所有者の権威を象徴する器物としての側面もあります。今回は、古墳時代~奈良時代の鉄刀の意義や魅力を感じさせる展示です。ぜひお越しください。

※ご来館の際は感染症対策にご協力ください。体調に不安がある場合はご来館をご遠慮ください。
※詳しくは、県文化財センター白河館(まほろん)Webサイトをご覧ください。
・県文化財センター白河館(まほろん) 電話0248-21-0700
https://www.fcp.or.jp/mahoron/

○【県立美術館】企画展「没後200年 亜欧堂田善」のご案内
会期 令和4年10月29日(土曜日)~12月18日(日曜日)
時間 午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
観覧料 一般・大学生1,000円、高校生600円、小・中学生400円
    ※ふくしま教育週間 11月1日(火曜日)~6日(日曜日)は高校生以下無料
休館日 毎週月曜日、11月24日(木曜日)
内容
 亜欧堂田善、本名永田善吉(1748~1822)は、江戸時代後期を代表する洋風画家の一人で、現在の福島県須賀川市に生まれました。彼は白河藩主の松平定信から才能を見出され、腐食銅版画の習得という君主の期待に見事に応えました。亜欧堂の画号は、「アジア(亜)とヨーロッパ(欧)を眼前に見るかのようだ」と賞賛した定信が与えたものと伝えられています。
 没後200年を記念して開催する今回の企画展は、田善の銅版画をはじめ、肉筆作品、下絵など約160点を通して、彼の画業を振り返ります。また谷文晁、司馬江漢など同時代の絵師たちの作品もあわせて展示し、その表現の源泉と独自性を探ります。ぜひお越しください。

※ご来館の際は感染症対策にご協力ください。体調に不安がある場合はご来館をご遠慮ください。なお、混雑時には入場を制限する場合があります。
※詳しくは、県立美術館Webサイトをご覧ください。
https://art-museum.fcs.ed.jp/


□■□編集後記□■□

 木々も徐々に色づきはじめ爽やかな秋晴れが続く今日この頃です。休日に朝から花火の号砲が聞こえると「今日もどこかで運動会をやっているな」と感じます。私の地元では運動会の開催の可否を花火で知らせる文化はなかったので福島に来た当初、朝から花火の号砲が聞こえたときには「なんだなんだ」と驚いてしまいました。運動会の場では、日頃の練習成果を発揮することができて満面の笑みを浮かべる子、思い通りの結果が出せずに悔しい顔をする子など様々な表情が生まれ、それを保護者の方々や先生方が温かい眼差しで見守っているのだろうなと思います。気持ちの良い気候もあり、改めて身体を動かすことの良さを感じる季節です。
 実は私自身も福島に来てからランニングを趣味にしています。たまたま娘の保育園のときのお友達とお母さんが東京から遊びに来て、私は家でお留守番をする日がありました。掃除と夕飯の準備を済ませ休憩がてらコーヒーを淹れて本を読んでいると、ゆったりとした時間が流れます。晴れた気持ちの良い日、青い空と白い雲を見ていると突然「走りたい」という衝動に駆られました。久しぶりに走ったので、すぐに足はパンパン、息も上がります。昔、陸上部だったときには軽い準備運動だったペースでも長く続かず、ジョギングとウォーキングの組み合わせに。家に戻ってシャワーを浴びると、なんとも心地よい疲労が身体を包みます。それ以来、仕事が終わった後や休日の夕方にランニングをすることが趣味になっています。
 特にお気に入りは夕方のラン。吾妻連峰を眺めながら走る阿武隈川の河川敷の風は心地よく、川の流れと併走すると自然の一部になったかのような感覚になります。ある日、長女も私の様子を見て興味を持ったのか「一緒に走りたい」と言い出しました。お気に入りの川沿いのコースを一緒に走ります。「もう疲れた」と文句を言って半分以上歩きながらではありましたが、「景色がきれいで気持ちいいね」と4キロちょっと身体を動かし続けた娘の姿に成長を感じました。小学校でも11月にマラソン大会があり、大会へ向けて休み時間に校庭を走っているそうなので、いつかは県内の親子マラソンに出場したいなと思いを馳せています。
 こうした運動習慣に関して、福島県教育委員会では「自分手帳」というものを作成し学校現場での活用を進めています。小学4年生のときに冊子を配布し、高校生までの間、健康診断や体力調査の結果、運動記録や食習慣等を継続して記録するというものです。本県では東日本大震災と原発事故の後、放射線の影響による屋外活動の制限等に伴う運動不足が生じ、子どもの体力・運動能力の低下が見られました。こうした状況を踏まえ、児童生徒一人一人が、自分自身の体力や健康に関心をもち、望ましい運動習慣や食習慣、生活習慣を形成していけるようにという趣旨で取組を進めています。全国的にも珍しい事業ですが、我々大人もアプリで日々の健康情報や運動情報を記録しながら運動習慣を形成しており、子どもの頃からビジュアルに日々の運動記録を捉えていくことで自分事として運動習慣・生活習慣を形成しようという取組は、その元となる素養を育むことに繋がります。
 新しい学習指導要領でも、スポーツとの多様な関わりや、習得した知識や技能を活用して課題解決に取り組むこと、健康課題を発見し主体的に課題解決に取り組む学習が重視されています。従来の「する、みる、支える」に「知る」を加え、技能の指導に偏ることなく運動に対する興味や関心を高め、子どもたちの資質・能力をバランスよく育むことが目指されており、日々の運動習慣を自分事として捉える「自分手帳」の取組は、学習指導要領改訂の趣旨とも軌を一にしているものです。
 スポーツの秋。福島の子どもたちに負けず、身体を動かすことを楽しんでいきたいと思います。
 今月も最後までお読みいただきありがとうございました。
 
 教育総務課長 堀家 健一(ほりいえ けんいち)


■このメールについて■

・お問い合わせは、福島県教育庁教育総務課へお願いします。
 電話024-521-7759
 メールアドレスk.ko...@pref.fukushima.lg.jp
・このメールの再配信はご遠慮ください。

■□■ひとつ、ひとつ、実現する ふくしま 編集・発行 福島県教育委員会■□■
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