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Tachibana Takashi

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SAMANUMA

未読、
2003/11/03 12:40:112003/11/03
To:
SFってわけじゃないんですが、谷田和一郎著『立花隆先生、かなりヘンですよ』
という本を読みました(2001年発行)。読んだ後に気づいたんですけど、広告の
ページに「と学会」の本が載ってたりしたので、この本自体も案外その筋では
有名なのかも。

で、この本によると、要するに
 近年の立花氏 = もともとオカルト好き + ニューエイジサイエンスかぶれ
なのだそうで、さらに科学信仰とか人類の二極分化(選民思想?)にこだわってる
あたり、オウムの連中と大差ないとまで言われてます。

で、この著者があげつらっている立花氏の発想というのは
 ・インターネットが世界中のあらゆる人間を結べば、
   人類は1つの巨大な脳となり、ガイアの一部として新たな進化を遂げる
 ・人工知能が超知性のレベルに達すれば、
   人工の脳を使いこなすことで人類は新たな進化を遂げる
 ・人類が宇宙で暮らすようになれば、
   超能力が発現して人類は新たな進化を遂げる
 ・遺伝子組み換え技術が発達して人類に適用されれば、
   人類は新たな進化を遂げる
てなことで、いずれにしても人類は一歩を踏み出すものとそうでないものに二極
分化して、前者だけが生き残ると。まあ、本当に本気で言ってるのかどうかは
知りませんが、とりあえずこの著者はそのように理解しているようです。

で、私は別に立花氏にはなんの思い入れもないんですが、読んでるうちにちょっと
他人事じゃないような、あんまり笑えなくなってきたりしまして。だってさあ、
上にあげたような点だけ見たら、立花氏って単なるSFファンなのでは? みたいな
感じでしょ。
もちろん、この本の著者にしても上にあげたようなSF的な発想そのものを馬鹿に
してるというよりは、立花氏が根拠も論理もへったくれもなく「そうしなければ
人類の未来はない」みたいなことを言ってる点を批判しているようではあります。

でもねえ、そう思ってみると、確かに外から見たらSFもオカルトもファンタジーも
同じ穴の狢かもなあとか、いや外から見なくてもそうなんじゃないかとあらためて
思ったりして、ちょっと悲しくなったり。まあ、今更といえば今更ですけどね。

あと、ちょっと思いついて笑っちゃったのは、
 ・宇宙に進出 -> 超能力発現 -> 人類の二極分化
これは初代の富野ガンダムで、
 ・遺伝子改変 -> 人類の二極分化
これは最近のやおいガンダム。となると次の仕切り直しでは、
 ・超AIを搭載した携帯式ネットワーク端末の発売 -> 人類が二極分化
こんな感じのショタガンダムだったりして。
# ロックマンエグゼ?

Shinji KONO

未読、
2004/03/14 2:06:062004/03/14
To:
河野真治 @ 琉球大学情報工学です。亀レスですけど。

In article <bo63tq$b49$1...@news511.nifty.com>, gvo4...@mail.goo.ne.jp (SAMANUMA) writes


> で、この著者があげつらっている立花氏の発想というのは
>  ・インターネットが世界中のあらゆる人間を結べば、
>    人類は1つの巨大な脳となり、ガイアの一部として新たな進化を遂げる
>  ・人工知能が超知性のレベルに達すれば、
>    人工の脳を使いこなすことで人類は新たな進化を遂げる
>  ・人類が宇宙で暮らすようになれば、
>    超能力が発現して人類は新たな進化を遂げる
>  ・遺伝子組み換え技術が発達して人類に適用されれば、
>    人類は新たな進化を遂げる

ま、良くある話なんだけど、どれも「絶対そういうことはない」って
断言することはできないですよね。

例えばインターネットでの知識や意見の共有ってのは既に現実な
わけだし、コンピュータの能力は人間を越えつつあるし、寿命や
脳を発達させる医療技術は現実です。

一方で、ナノテクとか宇宙開発が「絵に書いた餅」だったのは、
なんとなく、みんな感じていることなんだよね。いや、もっと、
頑張れば実現するのかも知れないんだけど。

> もちろん、この本の著者にしても上にあげたようなSF的な発想そのものを馬鹿に
> してるというよりは、立花氏が根拠も論理もへったくれもなく「そうしなければ
> 人類の未来はない」みたいなことを言ってる点を批判しているようではあります。

文句を付けるのは簡単なんだけど、その結果が現状追認とか貧乏人
に金配れ(あるいは飢えをなくせ)だとすると、なんだかなぁ。月計
画だか木星計画だかをあきらめても、どうせ、そのお金が貧乏人に
いくわけじゃない。むしろ、仕事がなくなる分、貧乏人はより貧乏
になるだけ。

やっぱり、無理にでも「人類の未来」を見つけないとだめっていう
か、現状維持自体が不可能であることは誰でもわかるっていうか。

> でもねえ、そう思ってみると、確かに外から見たらSFもオカルトもファンタジーも
> 同じ穴の狢かもなあとか、いや外から見なくてもそうなんじゃないかとあらためて
> 思ったりして、ちょっと悲しくなったり。まあ、今更といえば今更ですけどね。

人類の未来って何かっていったら、「今は夢だけど、将来実現でき
ること」ですよね。同じ穴のむじなでもいいんだけど、いまいち夢
を示せない。それが今のSFの閉塞感でもある。立花氏がほらを吹くの
はそういうのをなんとかしたいからなのかも。

逆に人類の未来がいきづまっているなら、それだからこそ「人類の
最期に何をするか」が問われているんじゃないかなぁ。人類でなく
てもいいんだけど、自分は自分の人生で何をするんでしょう?

---
Shinji KONO @ Information Engineering, University of the Ryukyus
河野真治 @ 琉球大学工学部情報工学科

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