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議院内閣制は白紙委任ではない

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J_Saita3 premium

未読、
2003/10/21 0:01:132003/10/21
To:
あったりまえだ。
専門化がよく議論してくれて、
それを、国民の前に広く十分に説明する義務がある。
その尽くされた噛み砕かれた議論をとおしてバカ国民でも理解して判断できる。
それが議院内閣制の本質。

黙って、隠して、密室でじゃ、
こんなもの、秘密内閣制政治だ

おいらはMac

未読、
2003/10/21 16:22:592003/10/21
To:

"J_Saita3 premium" <J_Sa...@hotmail.com> wrote in message
news:3f94a...@news.premium-news.net...

> あったりまえだ。
> 専門化がよく議論してくれて、
> それを、国民の前に広く十分に説明する義務がある。
> その尽くされた噛み砕かれた議論をとおしてバカ国民でも理解して判断できる。
> それが議院内閣制の本質。

ところがこれが違うんですよ、J_Saita3 premiumさん。議院内閣制つーのは単に、内
閣総理大臣と大臣の過半数は国会議員の中から選ばれなければなら無いとするだけ。
そうしている限りは十分議院内閣制を守っているのです。で、そこから内閣総理大臣
が組閣する内閣は国会の信任のもとにある、と言う事が次に出てくるだけ。しかしこ
れだって実際「信任」の実体があるかどうかは別。規定や決まりは「実体」は何も
語ってないの。日本人は「実体」をも縛っているものと「考えたい」だけ。

「当ったり前だ」とするかどうかは国民の態度による。国民の態度を抜きにしては決
して「当ったり前」ではないのです。「国民の前に広く十分に説明する義務がある」
かどうかも国民がそうさせるようにし向けないならばそんな事はしなくてもいいもの
なのです。「その尽くされた噛み砕かれた議論をとおしてバカ国民でも理解して判断
できる。」ようにするかどうかも国民の態度による。国民が何もしないで、憲法の存
在だけを訴えてもそんなことを内閣がしなければならないものではありません。どう
も、J_Saita3 premiumさんほどの人でもこんなことを仰るんでは他の日本国民の「他
人任せ」「サンタクロース好き」は直りませんね。

> 黙って、隠して、密室でじゃ、
> こんなもの、秘密内閣制政治だ

そう思うんでしたならば、そうならないように国民が憲法を存在させておくだけでは
なく更なる行動、詰まり選挙ですね、それでどうにかするしかないのです。議院内閣
制度、間接選挙制度はイギリスから入ってきたもので、日本人には正しく且つ有効に
この制度を活用できる素地を持たないのです。これなんてどうして「民主主義的制
度」なの? 結論はともかく、その理由を実感をもってわかっている国民など100
分の一でしょう。その前にそもそも憲法が社会契約によって出来ているなんて感覚が
無いんじゃないかな。だから「公約」破られても大して違和感を覚えない。主婦なん
かは広告を見て買い物をするときなど広告内容と違ったりすると命がけで文句を言う
のにね。J_Saita3 premiumさんの奥さんを見れば分かりますよね。(笑い)契約違反
だってね。「契約違反」だと言う事がわかればなにがしかの社会的政治的サンクショ
ンがあって初めて意味があると言う事も分かる筈。このことが日本人には分かってな
い。日本人は借り物の制度をまとっていい気になっている脳天気な国民なんですよ。
いっそのこと杜撰でもいいから輸入制度ではなく日本古来の制度に戻したらいいんで
ないかな?

馬鹿国民はその馬鹿ゆえに馬鹿に見合った不利益を受け続けなければならないでしょ
う。この理屈は正当ですよね。もし馬鹿なのに不利益を受けないとしたらそれこそお
かしい。

--
おいらはMac@Individual.NET

YASUI Hiroki

未読、
2003/10/27 5:06:052003/10/27
To:
安井@東大です。

> "J_Saita3 premium" <J_Sa...@hotmail.com> wrote in message
> news:3f94a...@news.premium-news.net...
>> あったりまえだ。
>> 専門化がよく議論してくれて、
>> それを、国民の前に広く十分に説明する義務がある。
>> その尽くされた噛み砕かれた議論をとおしてバカ国民でも理解して判断できる。
>> それが議院内閣制の本質。

In <bn44lj$rjnl9$1...@ID-205905.news.uni-berlin.de>,

"おいらはMac" <whiteb...@mac.com> wrote:
> ところがこれが違うんですよ、J_Saita3 premiumさん。議院内閣制つーのは単に、内
> 閣総理大臣と大臣の過半数は国会議員の中から選ばれなければなら無いとするだけ。
> そうしている限りは十分議院内閣制を守っているのです。で、そこから内閣総理大臣
> が組閣する内閣は国会の信任のもとにある、と言う事が次に出てくるだけ。

"おいらはMac"さんの理解は、主客転倒しているように思われます。
議院内閣制の本旨は、行政府の存立が立法府の信任に依存しているという
点にあります。すなわち、議会が不信任を表明した場合(たとえその後の
解散総選挙という経緯を経た後であっても)、内閣が最終的には総辞職し
なければならないシステムのことを指すのです。
 # それに対して、行政府の存立が立法府の信任に法的には依存していな
 # いものが大統領制です。
その点からすると、「内閣総理大臣と大臣の過半数は国会議員の中から選
ばれなければなら無い」という要素は、むしろ枝葉末節に属す事柄です。
実際、英国のヒューム首相は下院議員でないのに首相になりましたし(下
院議員になったのはその後の補欠選挙でのことです)、州首相から連邦首
相に転身した西独のキージンガー首相は、連邦議会に議席を持たないまま
その職を終えています。オランダに至っては、大臣と議員の兼職が禁止さ
れてすらいます。しかし、いずれの国でも、内閣の存立が議会の信任(よ
り厳密に言うなら、不信任の不表明)に依存している点では変わりありま
せん。議院内閣制で重要なことは、議会が内閣をクビにできるという点で
あり、議会のメンバーが閣僚を兼任することではないのです。
--
* Freiheit | 安井宏樹(YASUI Hiroki), jya...@mail.ecc.u-tokyo.ac.jp *
* Recht | 東京大学大学院法学政治学研究科・比較法政国際センター *
* Einigkeit | (現代ドイツ政治,ヨーロッパ政治史) *

おいらはMac

未読、
2003/10/29 8:34:232003/10/29
To:

"YASUI Hiroki" <jya...@mail.ecc.u-tokyo.ac.jp> wrote in message
news:ymrm7k2r5...@as302.ecc.u-tokyo.ac.jp...

> 安井@東大です。
>
> > "J_Saita3 premium" <J_Sa...@hotmail.com> wrote in message
> > news:3f94a...@news.premium-news.net...

> In <bn44lj$rjnl9$1...@ID-205905.news.uni-berlin.de>,
> "おいらはMac" <whiteb...@mac.com> wrote:

> "おいらはMac"さんの理解は、主客転倒しているように思われます。

そうでしょうか?その前に、ご丁寧なフォロー、有難うございます。あなたの仰るよ
うに「主客転倒」している可能性があるかもしれませんので、それを確認するために
も逆に当方のほうからいくつか質問させていただき再度考えてみようと思います。

> 議院内閣制の本旨は、行政府の存立が立法府の信任に依存しているという
> 点にあります。すなわち、議会が不信任を表明した場合(たとえその後の
> 解散総選挙という経緯を経た後であっても)、内閣が最終的には総辞職し
> なければならないシステムのことを指すのです。

以上にてご発言の中の「議院内閣制」とは何処をさして仰っておられのでありましょ
うか?日本国憲法を問題にしているのであれば、あなたの仰る「議院内閣制」の内容
がこの実定憲法上に示されていなければなりません。日本国憲法を見回す限り、あな
たが盛る内容はどの条項にも示されてはいないのであります。

にも拘らず、あなたが上記趣旨を日本国憲法上の「議院内閣制」の内容とされるの
は、日本国憲法が命じた制度としての「議院内閣制」を日本国憲法の<法源>とは全
く無関係に、単に、歴史上唱えられた所謂議院内閣制でもって説明してよいとするあ
なたの主観が前提になっているからなのではないでしょうか。この主観が主張になる
ためには理由が示されなければなりません。未だそれが示されないまま、日本国憲法
の言う制度に「議院内閣制」の名称を与えるに留まらず、それが比較法上あるいは歴
史上語られた所謂「議院内閣制」と全く同制度だ、とすることには飛躍があると言わ
なければなりません。要するに、日本国憲法の制度内容を判断するには同一名称を冠
する冠しないにかかわらず、あくまでも憲法<法源>をもって判断さるべきものなの
ではあるまいか。

>  # それに対して、行政府の存立が立法府の信任に法的には依存していな
>  # いものが大統領制です。
> その点からすると、「内閣総理大臣と大臣の過半数は国会議員の中から選
> ばれなければなら無い」という要素は、むしろ枝葉末節に属す事柄です。

しかし、すでに申し上げたとおり、以上は、モデルとして語られてきた所謂「議院内
閣制」を前提にした批判ではないかと思われる。現にあなたは<理念型的大統領制>
を直ちに比較対象にされていることからも分かるとおり、あくまでも<理念型的議院
内閣制>を前提にされているのです。そこからは実定日本国憲法の制度の説明は直ち
には出てこない。

> 実際、英国のヒューム首相は下院議員でないのに首相になりましたし(下
> 院議員になったのはその後の補欠選挙でのことです)、州首相から連邦首
> 相に転身した西独のキージンガー首相は、連邦議会に議席を持たないまま
> その職を終えています。オランダに至っては、大臣と議員の兼職が禁止さ
> れてすらいます。しかし、いずれの国でも、内閣の存立が議会の信任(よ
> り厳密に言うなら、不信任の不表明)に依存している点では変わりありま
> せん。議院内閣制で重要なことは、議会が内閣をクビにできるという点で
> あり、議会のメンバーが閣僚を兼任することではないのです。

以上も当方の疑問に答えることにはならないのは明らかであります。

--
おいらはMac@Individual.NET

となりのケンちゃん

未読、
2003/11/02 17:38:022003/11/02
To:

"おいらはMac" <whiteb...@mac.com> wrote in message
news:bnofm4$13babt$1...@ID-205905.news.uni-berlin.de...


ぼくチンはもっとこの議論を聞きたいな。安井@東大さんはお答えできないのかな?
とても残念ですね。おいらはMacくんが持論を展開する前にMacくんの勝ちになっちゃ
うの?なんかおかしいね。それとも安井@東大さんは、ここがfj.soc.politicsなん
で文学用語かなんかかは分からないけど法律論として語られたんじゃなく、なんとな
くの感覚で話されたってだけだったのかな?多分そうかもしれないね。

--
となりのケンちゃんですた(お邪魔むしって言う人も居ます)

YASUI Hiroki

未読、
2003/11/04 6:26:162003/11/04
To:
安井@東大です。

> "YASUI Hiroki" <jya...@mail.ecc.u-tokyo.ac.jp> wrote in message
> news:ymrm7k2r5...@as302.ecc.u-tokyo.ac.jp...

>> 議院内閣制の本旨は、行政府の存立が立法府の信任に依存しているという
>> 点にあります。すなわち、議会が不信任を表明した場合(たとえその後の
>> 解散総選挙という経緯を経た後であっても)、内閣が最終的には総辞職し
>> なければならないシステムのことを指すのです。

"おいらはMac"さん in <bnofm4$13babt$1...@ID-205905.news.uni-berlin.de>,


> 以上にてご発言の中の「議院内閣制」とは何処をさして仰っておられのでありましょ
> うか?日本国憲法を問題にしているのであれば、あなたの仰る「議院内閣制」の内容
> がこの実定憲法上に示されていなければなりません。日本国憲法を見回す限り、あな
> たが盛る内容はどの条項にも示されてはいないのであります。

「議会が不信任を表明した場合」に内閣が総辞職しなければならないとい
う点については日本国憲法の第69条に、また、「たとえその後の解散総選
挙という経緯を経た後であっても{中略}最終的には総辞職しなければな
らない」という点については第70条に、それぞれ規定されています。
 # 第69条 内閣は、衆議院で不信任の決議案を可決し、又は信任の決議
 #     案を否決したときは、十日以内に衆議院が解散されない限り、
 #     総辞職をしなければならない。
 # 第70条 内閣総理大臣が欠けたとき、又は衆議院議員総選挙の後に初
 #     めて国会の召集があつたときは、内閣は、総辞職をしなけれ
 #     ばならない。
したがって、上記拙稿の内容が日本国憲法上の規定に根拠を持たないとい
う前提に立って書かれた、
> にも拘らず、{以下省略}
で展開されている"おいらはMac"さんの主張には理がありません。

YASUI Hiroki

未読、
2003/11/04 6:27:502003/11/04
To:
安井@東大です。

となりのケンちゃんさん in <bo4118$ol0$1...@news-est.ocn.ad.jp>,


> ぼくチンはもっとこの議論を聞きたいな。安井@東大さんはお答えできないのかな?
> とても残念ですね。おいらはMacくんが持論を展開する前にMacくんの勝ちになっちゃ
> うの?なんかおかしいね。それとも安井@東大さんは、ここがfj.soc.politicsなん
> で文学用語かなんかかは分からないけど法律論として語られたんじゃなく、なんとな
> くの感覚で話されたってだけだったのかな?多分そうかもしれないね。

私はNetNewsを毎日見ているわけではありませんし、記事を書くのに割け
る時間もそれほどとれていないのが実状です。
 # 詳しくは、2000年6月2日付の拙稿
 # <ymrmog5k...@as302.ecc.u-tokyo.ac.jp>を御参照ください。
 ### あのころよりも状況は悪化したかもしれませんが…。
一人数役をこなしながら投稿できるほどの時間的余裕を持っている人がう
らやましいくらいです。

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