物憂げな月曜日。今日もまた不毛な一日だろう。職場の
人間関係に疲れ、仕事にも意味を見いだせない最近、日々
無駄にすごしている気がしてならない。
不意に職場の電話が鳴った。
「はい○×係です。」
「すいません、」
その声は妙にか細い女性だった。仕事上、いつもかけて
くる相手なら大体覚えがあるが、まったく思い浮かばない。
「私、△□、☆※課の笠原と申します。さいとうさん、
いらっしゃいますか?」
笠原?
私の脳裏には、すぐにあの作品が呼び起こされた。
「はい私です。」
しかし、
「先日申請いただいた、書類の件についてなのですが、」
こちらから先日出した書類の内容を確認する、ただ、
それだけの電話だった。
その申請先は同じ市内の、 1km も離れていないところだが、
おそらく今後もあうことはないだろう。ついでに、名前を
聞くこともできなかった。
ただ、それだけである。
ほく なん % 偶然って少し面白い
ロンバイ、ロンバイ、ロンバイ
ロングッバ~~~イ