日朝平壌宣言から一周年を迎えたが、その平壌宣言は、金正日によってボロボロ
に引き裂かれた状態であると言っても過言ではあるまい。
この間に、拉致問題は一つも進展せず、IAEAの査察官は退去させられるし、
使用後核燃料の再処理施設は再稼動、核兵器保有、核実験意思をちらつかせるなど、
平壌宣言などは完全に無視されているのだ。つまり、国家間の約束事などは通用しな
い国なのだ。隣国の政府高官団を爆死させたり、民間航空機に爆薬を仕掛けて墜落さ
せたり、外貨を稼ぐためには相手国の暴力団と組んで覚醒剤や麻薬を密輸したり、ド
ルの偽札を偽造したり、マフィアも顔色なしの悪事をやってのける凶悪独裁者が君臨
する国、それが北朝鮮なのだ。
国内では、半世紀以上にわたる失政の継続で、経済的には世界の最貧国、国民は
飢餓のどん底に放置され、苦情の一つでもつぶやこうものなら、忽ち張り巡らされた
密告組織にキャッチされ、ナチスより残酷な強制収容所に送られる国だ。そのよう
な、強制収容所は全国に22個所あり、20万人以上が収容されているという。その
圧政システムが、この凶悪独裁者を「ハイルヒットラ-」なみに「偉大なる将軍様」
「敬愛して止まない将軍様」と挨拶代わりに唱えさせている仕組みなのだ。全く吐き
気を催したくなる、存在してはならない国である。
この北朝鮮に対して、日本外交は全く腰抜けだ。拉致事件を早くから知りなが
ら、時の政府が、この公表を禁じ、闇に葬ってしまったことが、拉致を続けさせた原
因とされているのだ。北朝鮮を刺激するのを恐れたためである。
「ぺっぴり腰外交」ではだめなのだ。北朝鮮の戦術は「瀬戸際外交」などではな
く「恐喝外交」なのだ。
こんなやくざ国には、バカの一つ覚えの「恐喝言辞」は聞き流し、強圧外交で望
むべきである。マンジョンボン号の入港禁止、その他北朝鮮に対するあらゆる経済制
裁の示唆など、冷静に、毅然とした強固な姿勢を示し続けることが大切である。金正
日体制が自壊するまで粘り強くやる続けるべきである。
村上新八