Google グループは Usenet の新規の投稿と購読のサポートを終了しました。過去のコンテンツは引き続き閲覧できます。
Dismiss

New ? meaning of "Homepage"

閲覧: 0 回
最初の未読メッセージにスキップ

ku...@gssm.otsuka.tsukuba.ac.jp

未読、
2003/03/21 9:15:462003/03/21
To:
久野です。

「ホームページ」という用語の意味を収集しているのですが(末尾に
つけます)、某所からこれはどうなんだというタレコミがありまして。

http://www.interq.or.jp/blue/maxyn/yomiura/jouhou/0303212.html

「ホームページを担保」だそうですが、読むと「ポータルサイトを担保」
とも書いてあるんで「ポータルサイト」という意味なんでしょうね。確
かに現在のリストには「ポータルサイト」は収集してないですが新しい
と言えるのかどうか…

NGMP改定CFVやってます。ぜひ投票を。see fj.news.policy 久野

---
「ホームページ」さまざまな用例集
ver. 2002.6.6 by Kuno

[解説1] 「ホームページ」という言葉は本来「ブラウザのスタートアッ
プページ」(分類A)ないし「WWWプレゼンテーションの入口ページ(分
類B)のいずれかを表すものです。しかしその後何でもかんでも「ホー
ムページ」と呼んでしまう「誤用」(もっと穏やかに言えば「俗語」)
が増えたため、話が通じなくて困ったりします。そういう場面に遭遇
しているうちに「どれくらいどんな誤用/俗語があるんだろう?」と思っ
て「ホームページ」の様々な意味での用例を集めるようになった成果
がこの文書です。ここにない新しい意味を見付けた人はぜひお知らせ
ください。

[解説2] この用例集は最初は「思い付いた/見つけた順」だったのです
が、2000年3月版から、戸田@滋賀県立琵琶湖博物館さんの提案に基づ
く分類を大幅に取り入れ、2002年6月版で分類を見直しました。

[解説3] 分類(J)は収集はしていますが新しい意味としては無理がある
ので数に入れません。よってこの版では「ホームページ」には「27種
類の互いに異なる意味がある」と主張します。

---
(A) 本来の用法
A1. Webブラウザのスタートアップページ
用例: 「ブラウザのHomeボタンを押すとホームページに戻ります」
A2. ブラウザのHomeボタンを押した時に行くページ
用例: 「まずHomeボタンを押してホームページを表示させてよ。」
注記: 明らかに多くのブラウザは「スタートアップページ」が「ない」
(空白から始まる)ように設定できますから、この意味は1番の
意味とは異なるものと考えられます。

(B) 「入口ページ」という意味を残しているという点で「本来の用法」
に類すると考えて良いもの
B1. ひとつのWebプレゼンテーションの入口ページ
用例: 「○○さんのホームページに本人の写真があります」
用例: 「○○のホームページから『検索』のリンクをたどった所」
B2. Webサイトの入口ページ
用例: 「Yahooのホームページは大分類のメニューになっている」

(C) 「入口」に群を代表する性格があることからその代表する群全体に
語義が拡張されてしまったもの
C1. Webサイト全体
用例: (HP社製PC用ドライバの話題で)「hpのホームページで探しま
したが見つかりません。」
C2. ひとつのWebプレゼンテーション全体
用例: 「ホームページ一式をまとめてダウンロードするには…」
C3. 特定のサイトや管理単位に属するWebサービス
用例: 「…の問題について、ホームページを停止して調査する…」
(NHKニュースより)
注記: 停止した状態で調査できるということはハードやシステム全
体ではないから、Webサービスのみ止めていると考える

(D) 「入口」という語義はおろか、そこから派生した「群」という語義
まで無視してしまったもの、およびそれに別種の限定を施したもの
D1. 任意のWebページないしWebコンテンツ
用例: 「たどっていった下の方のホームページに書いてある」
D2. WWW全体
用例: 「インターネット利用ではホームページが圧倒的に多い」
D3. Webページのうち、個人が公開しているもの
起源: 「ホームページはプロバイダーを利用して個人が公開してい
るような小規模なウェブページを指すことが多い」(NIKKEIプラス1
2002.4.20号)
D4. Webページのうち、個人が公開していてダサめ、ただし「HP」より
はややダサさが軽いもの。
起源: 2ちゃんねるスレ「ダサいホームページ作成マニュアル」派生
サイト掲示板の書き込みから。

(E) 分類(A)~(D)に属するものを実現あるいは利用するための「手法」
や「手段」など
E1. HTMLファイル
用例: 「ホームページを『メモ帳』で開いて修正します」
E2. Webサービスを実現するソフトウェア
用例: 「おたくのホームページはApacheですか?」
E3. Webブラウザ、ないしネットワーク関係のアプリケーションソフト
用例: 「…ネットワーク機器のメンテナンスに必要なアプリケーショ
ンというと、telnet、tftp、ターミナルソフト、電子メール、
ホームページ、などだろう。」
E4. Webコンテンツの作成/編集/オーサリング
用例: 「ワープロ感覚の日本語ホームページソフト」
注記: 他のソフトでは「文書ソフト」ではなく「文書作成ソフト」、
「図形ソフト」ではなく「図形作成ソフト」ですから、上の用
例の「ホームページ」には「作成」等までが含まれているもの
と解釈できます。

(F) 語感から類推した新たな造語
F1. 個人の家庭や家屋に関する内容を持つWebページ
用例: 「私のホームページです(と、家族紹介のページを見せる)」
用例: 「マイホームページです(と、自宅の写真や間取りを紹介した
ページを見せる)」

(G) 「Webページに関わる○○」を指し示す際に「○○」を省略して表
現したとみなせるもの、および最初はそうだったのかも知れないが
省略と関係なく独り歩きしてしまったもの。
G1. URLないしURI
用例: 「新聞広告の隅にホームページも載っていました」
用例: 「ftp://....tar.gz というホームページから取れます」
G2. ホスト名ないしIPアドレス
用例: 「○○のホームページはwww.***.co.jpです」
用例: 「(Webサーバと全然関係ない文脈で)『traceroute ホームペー
ジ』を実行してください」
G3. 電子メールアドレス
用例: 「★★のホームページにメールして聞きましょう」
用例: 「メール送信は1時間に30ホームページが限界です」
G4. 計算機システム(ハード、ソフト)
用例: 「おたくのホームページはPentium(Linux)ですか?」
G5. 2次記憶装置
用例: 「ホームページの容量50MBまで利用可能です」
G6. メーリングリスト
用例: (メーリングリストへのメールで)「始めまして、最近このホー
ムページを知りました。メンバーにいれていただきたく思い、…」
G7. (Web-)BBS
用例: 「ホームページのいじめもすごいよ」(ビートたけし談)

(H) 分類(G)のさらに先として、Webページに関わる○○がポピュラー
なことから、Webページではない○○を指してしまったもの。
H1. 自分が外部に対して表現している何らかのもの
用例: 「♪そうね 人生のホームページ 更新するわ ~」(とある歌詞から)
H2. 公開日記
用例: 某週刊誌において、ゲストの1日の行動を羅列するコラムの題
名が「ホームページ」となっている(Webの日記サイトからの類
推でつけられたものと想像される)。
H3. Q&AないしFAQ
用例: 毎回テーマを決めて取り上げる某テレビ番組において、その回
のテーマに関するQ&Aコーナーの名前が「ホームページ」となっ
ている(Webで多く公開されているQ&AやFAQからの類推でつけら
れたものと想像される)。

(I) 「代表例として本用例集のどれかのものが挙げられるもの」を指し
示すのに「ホームページ」を使っている
I1. インターネット
用例: 「ホームページって言うのは、世界中の人とお話ししたりでき
るの」(G6やG7の可能性もあるが、それらをともに包含したも
のとするとインターネットということになる)

(J) 一般の単語でも同様な言い方をする場合があるため、新たな用例と
するには無理がありそうなもの
J1. (Webサイトを運用している)個人や組織
用例: 「○○省のホームページが被害にあった」
J2. 紙に印刷されたWebページ
用例: 「○○の印刷機能が不具合でホームページの右側が切れます」
---

to...@lbm.go.jp

未読、
2003/03/21 21:26:322003/03/21
To:
戸田@分類担当です。

In article <b5f6qi$a...@utogw.gssm.otsuka.tsukuba.ac.jp> ku...@gssm.otsuka.tsukuba.ac.jp writes:
> 「ホームページ」という用語の意味を収集しているのですが(末尾に
>つけます)、某所からこれはどうなんだというタレコミがありまして。
> http://www.interq.or.jp/blue/maxyn/yomiura/jouhou/0303212.html

このページ、おそらく、融資を受ける側の文章である
http://www.pencil.co.jp/dbj/
の引き写しです。
で、そのうち「担保云々」の部分は、融資する側の文章である
http://www.dbj.go.jp/japanese/release/rel2003/0314_1.html
を見たほうが、意味内容がよく解るような気もします。

>「ホームページを担保」だそうですが、読むと「ポータルサイトを担保」
>とも書いてあるんで「ポータルサイト」という意味なんでしょうね。

ニュースの背景を整理してみると、
(1)日本政策投資銀行は「知的財産権を担保とした融資」を展開している
(2)担保となる「知的財産権」としては、
既存の実績として「商標権・ドメインネーム所有権等」がある
(3)今回は、新たな実績として「インターネットポータルサイト」を
担保たる「知的財産権」とした
ということになるようです。

そうすると、「知的財産権」に成り得る「インターネットポータルサイト」とは
一体どういう概念なのかということが問題になります。
よく読んでみると、
ポータルサイト「髪ナビ!」に関する権利を担保とし
という表現があります。“に関する”がポイントでしょうね。
つまり、ポータルサイトサービスを実現するのに必要な
システム(主にソフトウェアと思われるが、ハードウェアも含まれるかも)に
付随する著作権や特許権、あるいは、
ポータルサイトサービスの運営ノウハウなどを指しているのでしょう。

直接に法的根拠を有する個々の財産権には担保価値は無く、
それを組み合わせて事業化することで初めて財産権価値が生ずるという意味で
「ポータルサイトを担保にする」と表現しているものと考えられます。

ということで、今回の「ホームページを担保にする」という表現は、
一応は
>(C) 「入口」に群を代表する性格があることからその代表する群全体に
> 語義が拡張されてしまったもの
> C2. ひとつのWebプレゼンテーション全体
> 用例: 「ホームページ一式をまとめてダウンロードするには…」
に属すると考えても良さそうですが、
微妙にニュアンスが違うので、小分類を増やしても良いかもしれません。

「ひとまとまりのWebプレゼンテーションによって実現されている事業」

といったような説明になるのでしょうか。
用例は「ホームページを担保にした日本で初めての融資」となるでしょうが、
注釈が要りそうですね。

 この用例はポータルサイトの運営に関する種々の権利を組み合わせて
 事業化した全体を「1個の知的財産権」と見なした表現と考えられる。

ちょっと長いかな^_^;
でも、これくらい説明しないと、意図が通じないような気がします。

================================
久々に「久野リスト」を眺めていて、
注釈を補った方が良いなと思った項目が2つほどあります。
ことのついでに……

G3. 電子メールアドレス
用例: 「★★のホームページにメールして聞きましょう」
用例: 「メール送信は1時間に30ホームページが限界です」

 第1の用例は、当該Webプレゼンテーションが誘導しているアドレスを
 指すと考えられるが、第2の用例はWebとは明らかに無関係

G4. 計算機システム(ハード、ソフト)
用例: 「おたくのホームページはPentium(Linux)ですか?」

 専らWebサービスを実現するために用いられるシステムではなく、
 他のサービスも実装できるプラットホームを指しているという意味で、
 「E2. Webサービスを実現するソフトウェア」と区別される

あと、G4とG5とG7に
 (「省略と関係の無い独り歩き」の事例は確認されていない)
と注記しておいた方が良いかもしれません。

戸田 孝@滋賀県立琵琶湖博物館
to...@lbm.go.jp

ku...@gssm.otsuka.tsukuba.ac.jp

未読、
2003/03/21 22:48:132003/03/21
To:
久野です。

to...@lbm.go.jpさん:
> 戸田@分類担当です。

どうも… ^_^;

> つまり、ポータルサイトサービスを実現するのに必要なシステム(主
> にソフトウェアと思われるが、ハードウェアも含まれるかも)に付随
> する著作権や特許権、あるいは、ポータルサイトサービスの運営ノウ
> ハウなどを指しているのでしょう。

ですね。

> > C2. ひとつのWebプレゼンテーション全体
> > 用例: 「ホームページ一式をまとめてダウンロードするには…」
> に属すると考えても良さそうですが、
> 微妙にニュアンスが違うので、小分類を増やしても良いかもしれません。

そういう時は積極的に増やします ^_^

他のご意見も含め改定しました 久野

P.S. NGMP CFVもよろしく…
---
「ホームページ」さまざまな用例集
ver. 2003.3.22 by Kuno

[解説1] 「ホームページ」という言葉は本来「ブラウザのスタートアッ
プページ」(分類A)ないし「WWWプレゼンテーションの入口ページ(分
類B)のいずれかを表すものです。しかしその後何でもかんでも「ホー
ムページ」と呼んでしまう「誤用」(もっと穏やかに言えば「俗語」)
が増えたため、話が通じなくて困ったりします。そういう場面に遭遇
しているうちに「どれくらいどんな誤用/俗語があるんだろう?」と思っ
て「ホームページ」の様々な意味での用例を集めるようになった成果
がこの文書です。ここにない新しい意味を見付けた人はぜひお知らせ
ください。

[解説2] この用例集は最初は「思い付いた/見つけた順」だったのです
が、2000年3月版から、戸田@滋賀県立琵琶湖博物館さんの提案に基づ
く分類を大幅に取り入れ、2002年6月版で分類を見直しました。

[解説3] 分類(J)は収集はしていますが新しい意味としては無理がある
ので数に入れません。よってこの版では「ホームページ」には「28種
類の互いに異なる意味がある」と主張します。

C4. Webサイトの形で実現されているひとまとまりの事業
用例: 「ホームページを担保とした日本で初めての融資」
注記: この用例はポータルサイトの運営に関する種々の権利を組み
合わせて事業化した全体を「1個の知的財産権」と見なした
表現と考えられる。

G3. 電子メールアドレス
用例: 「★★のホームページにメールして聞きましょう」
用例: 「メール送信は1時間に30ホームページが限界です」

注記: 用例1は当該Webプレゼンテーションが誘導しているアレスを
指すと考えられるが、用例2はWebとは明らかに無関係


G4. 計算機システム(ハード、ソフト)
用例: 「おたくのホームページはPentium(Linux)ですか?」

注記: Webサービス用のものに限定されないという点でE2と異なる
注記: 「省略と関係ない独り歩き」の事例は確認されていない
G5. 2次記憶装置
用例: 「ホームページの容量50MBまで利用可能です」
注記: 「省略と関係ない独り歩き」の事例は確認されていない


G6. メーリングリスト
用例: (メーリングリストへのメールで)「始めまして、最近このホー
ムページを知りました。メンバーにいれていただきたく思い、…」
G7. (Web-)BBS
用例: 「ホームページのいじめもすごいよ」(ビートたけし談)

注記: 「省略と関係ない独り歩き」の事例は確認されていない

Hiroki Kashiwazaki

未読、
2003/03/24 0:08:022003/03/24
To:
柏崎@北海道です.

先ほど,お茶を飲みながら何気なく全文に目を通していたら発見しました.

At 22 Mar 2003 03:48:13 GMT,
ku...@gssm.otsuka.tsukuba.ac.jp wrote:

> G3. 電子メールアドレス
> 用例: 「★★のホームページにメールして聞きましょう」
> 用例: 「メール送信は1時間に30ホームページが限界です」
> 注記: 用例1は当該Webプレゼンテーションが誘導しているアレスを

^^^^^^
戦いの神にしてゼウスとヘラの子.

--
柏崎 礼生 : Hiroki Kashiwazaki
Division of Research & Development Takai Laboratory
Computing Center, Hokkaido University, Japan
mailto:r...@cc.hokudai.ac.jp
Tel:+81-11-706-2998

新着メール 0 件