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れ: 愛国心と宗教 心、今回は宗教心擁護

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Naoya Kinjo

未読、
2003/10/25 2:42:592003/10/25
To:
                             
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前回、*過剰な*宗教心を問題視し、愛国心を
一方的に擁護している印象を与える文書を投
稿しましたので、今度は宗教心を擁護してみ
ようと思います。両者のバランスが大事だか
らです。

さて、宗教心が低く、宗教がどちらかという
と神話的な前宗教状態にあり、愛国心がとて
も強かった例といえば、キリスト教を国教と
認める前のローマ帝国があります。

世界史において多くの国に奴隷制度がありま
したが、ローマ帝国は特に徹底していました。
ギリシア由来の「気概」の概念は支配階層だ
けのものでした。*過剰な*愛国心は強国を作
るかもしれませんが、周りの国や他の民族に
対する粗暴な振る舞いに国民を駆り立てる傾
向を生みます。

皮肉なことに、「気概」を更に昇華させた「尊
厳」の宗教であるキリスト教は、ローマ帝国
時代に生まれ、最初は奴隷たちの間に広まり
ました。いうまでもなく、キリスト教は自由
主義の生みの親で、自由主義そのものも一種
の宗教です。自由主義においては、尊厳を尊
重してもらう権利、すなわち、基本的人権は、
法ではなく神から賜ったものということになっ
ています。ですから、人によって奪われては
ならないことにもなっています。(私たちが
通常「民主主義」と呼ぶ考え方は、正確には
「自由民主主義」で、自由主義の達成する手
段として民主主義を用いているのです。)

自由主義の哲学的な成熟過程は割愛します。

自由民主主義が何を達成したかというと、そ
れは戦争のない2国間関係です。双方が自由
民主主義体制を取る国の間では、これまでの
歴史上――つまり、歴史時代が始まって以来
今日まで――、ただの1度も戦争は起こって
いないのです。

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=PKMF
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SEO Shirou

未読、
2003/10/25 7:03:432003/10/25
To:
Naoya Kinjoさんの<a42dd27.03102...@posting.google.com>から


>世界史において多くの国に奴隷制度がありま
>したが、ローマ帝国は特に徹底していました。
>ギリシア由来の「気概」の概念は支配階層だ
>けのものでした。*過剰な*愛国心は強国を作
>るかもしれませんが、周りの国や他の民族に
>対する粗暴な振る舞いに国民を駆り立てる傾
>向を生みます。

愛国心について;
【西洋の考察】
王国と国家はちがうし、国家は王国の進化したもの。
国境がなければ国家などない。
国民がいなければ国家などない。
主権、領土、国民が国家の三要素。
国家は国家の三要素を持つ。
王国は、国家でないから、無論、国家主義(ナショナリズム)はない。
無論、愛国心などというものはない。

王国においては、
(1)(土地を与える)王<-契約->領主(戦争時の義務を負うが、演歌的、赤
穂浪士的、浪花節はない。打算的な義務関係。複数の王との契約もある)
(2)農奴は土地の付属品。無論、王自身も自身の農奴を持つ。
(3)よって、(1)により、土地の境界はあっても、王国の境界など流動的。

王の、租税徴収。いろいろな階級を集めての議会をつくり承認させる。
徴収・行政役人(王家の財産を管理する官僚=家産官僚)の誕生。ただし家産
官僚制は、民間人が家産官僚に納めた金は、税金か上納金か賄賂か明確でな
い。ヤクザのショバ代に似ているがそれ以下。家産官僚は、機械的な機能をせ
ず、個人の恣意が混入し、私的であり、人格的な存在。(依法官僚は近代法で
の概念だが、機械的、非個人的、非恣意的に、法により、非人格的法秩序に機
能する概念。わが国の官僚機構は、依法官僚とは名ばかりで、その行政実態は
家産官僚的、個人の恣意的、人格的な面が、行政に多分に作用している前近代
的なもの。)

いまだ、確定国境はなし。いまだ、国民はなし。だが、徐々に
王は議会の決定力をフル活用して絶対的な神のごとき力を誇示する君主(主権
者)へ。
国境と国民を持つ国家が、王(主権者)の私有財産として、王が「所有」する
「国家」として誕生。管理は家産官僚制がになう。

「所有」という概念は、近代資本主義では、自由に所有者が処分できるもの。
その意味では民間人の「所有」はない。すべて、絶対君主となった王の「所
有」物。

絶対君主が出来てはじめて国家(家産国家)が出来たが、ここに愛国心などと
いうものはない。このような絶対主義国家というのは、教会に個人の価値判断
というものを任せているから、国家が倫理や宗教や思想などというものに、
タッチしない。無論、愛国心などない。国家が内面に影響力をもつことはな
かった。
内面の価値は、国家は無関係。個人で決めるもの。これが、西洋の国家主義
(ナショナリズム)の本質。愛国心はこのような国家主義に沿った愛国心。国
家の内面への支配力とは無縁。日本人には、驚きであり、理解しづらいだろう
が。

【わが国の場合】
ソ連のような共産主義は、国家の支配力を及ぼそうとする。わが国も内面への
国家の支配力をもって近代国家は組織された。これは、西洋の国家主義(ナ
ショナリズム)とは異質。愛国心が、いかに、本来の国家主義とは異質なもの
かを理解しなければ、日本に正しい国家主義は誕生しないだろう。
星条旗、ユニオンジャック、さまざまな国旗があり、それへの敬意を表するに
しても、それは、西洋国家主義線上の、国家への敬愛であり、国家もそうであ
り、わが国のように個人の倫理的、道徳的、思想的、価値判断的内面への国家
の支配力を前提にする国家への敬愛とは、異質なものであることを、わが国の
国民、指導者は、右も、左も、理解していない。民主主義を崩壊させた後のフ
ァシズムにおいてはナチなどの内面、思想への国家支配力を前提とする国家主
義が誕生したが、近代国家の国家主義とは異質であること。近代資本主義精神
とは、西洋近代国家の国家主義の兄弟であることに留意するべきだろう。

さて、改憲、護憲の騒がれている現在であるが、わが国民が、いかなる国家主
義を前提とするかで、近代資本主義精神がいかされ、ただしい国家主義の国に
なるかいなかが決まるだろう。国民のエトス(行動様式)に、国家主義のエト
スを咲かせる場合も、ポスト(西洋の教会に付託した個人の内面を支える機
構)とは、なにか。そこを神道という、国家宗教で補充したことは、国家主義
を超国家主義に導いた戦前の道。私は、このポスト空洞にこそ、わが国の未来
が、世界にないあたらしい歴史を主導する未来があると思うものです。教会に
も支配されていない。かといって、もはや神道にも影響されていない。仏教に
も葬式以外は多くの人は影響されていない。逆に言うと、宗教という重い足か
せがない。ここに、「一般意味論」を、あるいは、価値相対主義を日本人教育
の原点としてとり入れてはどうか。これは、「多値論的思考」といっても良
い。硬直化した回帰主義に日本の未来はないと思う。これは、Miya_sさん流に
言えば「論理」である。

--
SEO Shirou mailto:ses...@myself.com


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