選挙にも行かない。
いっても戦争推進派に投票する。
これじゃ殺してくれといってるも同じじゃないか。
なぜ、万難を拝してでも投票に行かないんだ。
なぜ、反戦と自由への切符を放棄するんだ。
なぜ、男前だからとか、格好いいからとか
うちの親の宗教だからとかで投票するんだ。
なぜ自分の所属している宗教団体が推す正当だからといってそこに投票するんだ。
君が入れるべき相手は、君が戦争反対なら、政党として改憲に反対する政党しかな
い。
意思表示とはそういうものなんだよ。
自由というのはね、
どんな考えでももてるんだ。
その代わり、自分の責任で、主体的選択をしなければならないんだ。
自由に出来るからこそ、主体的選択の責任が大きいんだよ。
価値相対主義(みんな自由に考えてよいという考え)は戦前、たしかにヒットラー
の台頭を許した経緯がある。防げなかった。でもね、
それは、自由な価値(考え)をもつこと、相手にも許すことが、悪いわけではない
んだよ。
もし、強制的に、考えなければだめだと国が強制したら、君たちは自分の責任で
何も選ばなくても良いわけだ。
これが、自由を与えられてるとなると、自分の頭で考えて、つまり『主体的に、自
分
の選択をする』という『責任』が大きくなる。
これを価値相対主義というんだ。
どんな考えでも持ってよい。ただし、自分の主体的選択を行う大きな責任がある
ということなんだよ。
戦前、戦中に
アメリカに亡命した偉い哲学者は、何故、ヒットラーのような独裁者を防げなかっ
たか、と追求されたんだ。
どんな考えでも許したからだろうと。しかしね、それじゃ、自由をしばって、誰か
の
決めたとおりに考えなければだめなのかという議論もおこって、結局はね、自由に
みんな物事を考えてよい。価値(考え)が自由であることはなんら誤りではない
と。
ただ、主体的選択をするには大きな責任が伴うんだ、その責任を各人が強
く自覚していなかったのがいけなかった。これからは、自由だからこそ、主体的選
択をしなければならないことは当然だが、主体的選択(自分の頭で考えて選ぶこ
と)をするには、大きな責任が伴うんだということをよく自覚して行こう、という
ことになったんだよ。これがね、現代の民主主義の到達したところなんだ。
でも、今の日本はどうだ。40%もの人が投票に行かない。政教分離といって、政治
と宗教は別にしなきゃいけないのに、公明党の場合なんか創価学会という団体がほ
とんど公明党に投票している。自民党は人気が落ちたのに、公明党の人が自民党に
投票してあげて、それで自民党を当選させて、そのお礼にということで一緒に政権
を担当させてもらっている。それでやってることは自民党の言いなりじゃないか。
自民党はアメリカのいいなりじゃないか。憲法で海外派兵は禁止してるのに、自衛
隊を送り出すんだ。それも、最後の送り出すかどうかの決断は国会にかけないで小
泉首相が閣議で、つまり、大臣たちとだけで決めて発表した。
さらに2005年には、こんな苦労しないでもっと簡単に海外に兵隊を出せるよう
にということで、憲法を変えようというんだよ。この行き先は国民皆兵といって若
者は全員兵隊にとられる日が来ることはもう、余りにもはっきりしている。海外に
出て戦争することは、よくない。多くの人を殺し殺されるやり方で国際紛争を解決
するのは、少なくとも今の憲法では絶対にしてはいけないことになっている。平和
を希求し、平和的に解決することをしなさいと憲法は言っている。この憲法を変え
ることは、君たちの未来は、多くの戦争犠牲者を出すことを意味している。
そんなことしなくても、経済はやっていける。ぼろもうけする奴らなんか、いなく
たって、経済は成り立つ。平和で有ればこそ、石油だって買える。世界が平和であ
ることは、市民生活にとってとっても大切なことだ。しかし、今アメリカの政権を
とっている人たちは、軍需産業の幹部たちなんだがネオコンというのはそういう人
だが、なんだかんだと理由をつけて戦争する。戦争の後は復興事業だといって、そ
こで復興事業でもうけることをたくらむ。戦争が、商品になってきているんだよ。
こ
んな戦争商品経済はだめだというのが、反戦、改憲反対の人の主張だ。
どう考えても、この国の憲法を変えることは日本の将来を不幸にするから、やめさ
せたいのだが、馬鹿な大人たちは、考える力(主体的選択の力)がないばかりか、
自由だからこそ、主体的選択ができるのに、その選択をするという大きな責任させ
感じていない。これが投票の棄権が有権者の40%という今の現象なんだ。君たち
がもし、小学生や、中学生や高校生なら、お父さんお母さんに、どうして僕たちが
殺されるかもしれないのに、投票に行って戦争反対の政党に投票しないのだと、よ
く教えてあげねば、この国は憲法を変えてしまおうとしているんだよ。
投票権はなくても、考える力は、君たちの命にかかわることだから、よく考えられ
るはずだ。よく考えて、大人や兄さん姉さんに教えてあげて欲しい。仲間にも、教
えてあげて欲しい。結局日本の意見というのは、考えることのできる人たちが考え
ることでしか育っていかないんだよ。だから、戦争反対の意思表示をするようによ
く説得して欲しい。国民の『戦争反対』『改憲反対』の意見を大きくしなければな
ら
ない。
「中東に散っていくのか」ということは、「ない」でしょう。最近の
報道によると、もうじき大きな力が働いて、米欧間の関係改善の試み
も行われ、解決に向かう可能性が芽生えています。日本が非協力的で
あったら、その解決の段になってから、日本だけ捨てられる畏れのほ
うが大きかったですね。後になればなるほど、韓国軍に丁稚奉公する
道が準備されたかもしれませんがね。
改憲は、ファシズムや言論抑圧とは関係ないですよ。自民党が行って
きたのは、‘左右のファシズム’に対する‘抑圧弾圧’であって、そ
の延長上に、国連とか日米安保の尊重という姿勢があるわけです。
改憲については、文体の国風化ということの他、平時の定めしかない
ような格好になっているので、有事の際の規定を行っておく必要があ
る、とのことです。
社民党は、日米安保に理解を示したのであるから、それが洒落に過ぎ
ないのではないことの証しとして、その延長上に、改憲等には照れず
に賛成して貰ってよいでしょう。
条文その他を柔軟に改める制度であってもよい、ということは、社民
党の議員も主張していましたがね。
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