今日(10/31)の朝日新聞の将棋欄(朝日オープン選手権)での、田中寅彦九段×日浦市郎七段の棋譜ですが、
「妙なところで終了図になっているなあ?」と思って本文を読むと、二歩で田中九段が負けちゃったんですね。
本人曰く、「初めてのこと」だそうで。
でも、新聞に掲載された二歩の棋譜って、珍しいじゃないでしょうか?
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\\ ・・ . ・ 佐脇貴幸
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> 今日(10/31)の朝日新聞の将棋欄(朝日オープン選手権)での、田中寅彦九段×日
浦市郎七段の棋譜ですが、
>「妙なところで終了図になっているなあ?」と思って本文を読むと、二歩で田中九段が
負けちゃったんですね。
>本人曰く、「初めてのこと」だそうで。
へえ、そんなことがあったんですか。図書館に行って見てみよう。
二歩を何回もしたことのある棋士っているんですかね?
淡路九段はすべての反則をしたことがあるって聞いたことがありますけど。
> でも、新聞に掲載された二歩の棋譜って、珍しいじゃないでしょうか?
珍しいでしょうねえ。
私が知っているのは、ずいぶん前(20年近くかな)ローカル紙に掲載された
棋戦で有吉九段がやってしまったものです。
底歩に気づかず敵陣に歩を打ちこんだのか、その逆なのかは忘れましたが。
竜王戦、名人戦、NHK杯などのテレビで中継される対局で二歩(などの反則)、
ってのは見たことがありません。
前の記事で書き忘れましたが、「終了図」という表記を見て、違和感を覚えてから本文を見たんです。普通は「投了図」ですから。
本文を読んでから再度図を見ると、5筋に底歩があるのに、真ん中へ歩を打ち込んじゃったんです。
> 二歩を何回もしたことのある棋士っているんですかね?
こういう反則負けの統計を取っている方って、いらっしゃるんでしょうか?
> 淡路九段はすべての反則をしたことがあるって聞いたことがありますけど。
反則負けになるのって、
・二歩
・動けなくなる位置に駒を打ち込む
・打ち歩詰め
・4度目の千日手
・2手続けて打つ
・1分(早差し戦だと30秒?)将棋になってからの持ち時間切れ
でしたっけ?他に何があるんでしょう?
> > でも、新聞に掲載された二歩の棋譜って、珍しいじゃないでしょうか?
> 珍しいでしょうねえ。
考えてみれば、「反則負け」自体、珍しいことなんですよね。
> 私が知っているのは、ずいぶん前(20年近くかな)ローカル紙に掲載された
> 棋戦で有吉九段がやってしまったものです。
> 底歩に気づかず敵陣に歩を打ちこんだのか、その逆なのかは忘れましたが。
今回の田中九段と同じような感じですね。
> 竜王戦、名人戦、NHK杯などのテレビで中継される対局で二歩(などの反則)、
> ってのは見たことがありません。
珍しい場面を、一度テレビ中継で見てみたい気もします。
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"Sawaki, Takayuki" wrote in: <3BE21788...@aist.go.jp>
・
・
> ・4度目の千日手
・連続王手による千日手(= 連続王手による、同一場面の
4度目の出現)
ですね。
連続王手による千日手の反則は、プロの実戦例にはないと
云う事を、古い記事で見た記憶があるのですが、淡路九段
は、これもやっているのですか?
> でしたっけ?他に何があるんでしょう?
実戦例として、
・角の引き場所を間違える
・成れない位置(タイミング)で、成ってしまった
が、有ったと思います。
# まだ、有りそうです。
ところで、チェスでは反則の指し手の類いは、有り得ない手
として、単に無かった物として、指し直させられるようです
が、皆さんは、どちらがお好みですか。
即負け、とする日本将棋の流儀に、日本文化の底を流れる潔さ
を感じますが、つまらない理由で折角の(二人の共同作業で
完成しつつある)作品を台無しにしてしまう事のない、チェス
の流儀の合理性にも、惹かれる物があります。
--
関@神奈川
Masao Seki <ma-...@gb3.so-net.ne.jp>
#加藤(一)九段の様に、駒を盤面に思い切り叩き付けたら、
他の駒が飛び散ってしまった・・・というのは反則になり
ませんかね?
"Sawaki, Takayuki" <t-sa...@aist.go.jp> writes:
> 反則負けになるのって、
> ・二歩
> ・動けなくなる位置に駒を打ち込む
> ・打ち歩詰め
> ・4度目の千日手
↑連続王手の千日手の4度目、の意ですよね。
> ・2手続けて打つ
> ・1分(早差し戦だと30秒?)将棋になってからの持ち時間切れ
> でしたっけ?他に何があるんでしょう?
成れないのに成る
(角を4段目から自陣に引いたのに成ってしまったとか、
駒台から成った状態で打つとか)
コマの動きに反した場所に動かす
(銀を真後ろに動かしたとか角を筋違いの地点に移動させてしまったとか)
王手を見逃す・玉を相手の効き位置に動かす
(反則負けの扱いのはず)
…まだあったかな。
助言を受けるのも反則だけどこれで負けとされたプロ対局ってあるのかな…?
同様のご指摘がKAWAMURA Takashi<Takashi....@toppan.co.jp>さんからもありました。
訂正していただき、有り難うございました。
> 連続王手による千日手の反則は、プロの実戦例にはないと
> 云う事を、古い記事で見た記憶があるのですが、淡路九段
> は、これもやっているのですか?
うーん、どうなんでしょう?
> 実戦例として、
> ・角の引き場所を間違える
> ・成れない位置(タイミング)で、成ってしまった
> が、有ったと思います。
> # まだ、有りそうです。
KAWAMURA Takashi<Takashi....@toppan.co.jp>さん、Ken...@yokogawa.co.jpさんからの情報も入れると、その他には
・コマの動きに反した場所に動かす
・王手を見逃す・玉を相手の効き位置に動かす
・助言を受ける
・後手なのに先に指す
といった反則があるようです。
> ところで、チェスでは反則の指し手の類いは、有り得ない手
> として、単に無かった物として、指し直させられるようです
> が、
へえ、そうなんですか。知りませんでした。
何か、チェスの方が、こういったルール破りには厳しいようなイメージを漠然と思っていたんですけど、意外でした。
> 皆さんは、どちらがお好みですか。
> 即負け、とする日本将棋の流儀に、日本文化の底を流れる潔さ
> を感じますが、つまらない理由で折角の(二人の共同作業で
> 完成しつつある)作品を台無しにしてしまう事のない、チェス
> の流儀の合理性にも、惹かれる物があります。
うーん、難しいなあ…
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\\ ・・ . ・ 佐脇貴幸
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ちょっと話がはずれるんですが、毎週NHKで放送されているNHK杯は、
対局と解説は同じスタジオで行っているそうです。対局中の棋士の耳には
解説者の声が聞こえるのではないかと思いますが、これってどうなんでし
ょうね?
In article <3BE65453...@aist.go.jp>, t-sa...@aist.go.jp wrote:
> > ところで、チェスでは反則の指し手の類いは、有り得ない手
> > として、単に無かった物として、指し直させられるようです
> > が、
正確には「ルールに無い手」です。
# だから、仮にルールブックに「コマの動き方を間違えた場合は
# 反則負けとする」という条項が追加されれば、反則負けに
# なるでしょう。
そんだけっす。ではでは。
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都 雄緑(みやこ・ゆうき)
mailto:yu...@miyako-net.jp
自画像:(^^;)
♪しっわよっせなっら手っをたったこう
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将棋祭りとかで公開対局をやるときも、いろいろな声が聞こえているはずですが、
あれはまあ公式戦ではないから、良いんでしょうか?
ところで、件の田中九段×日浦七段の棋譜が
http://www.asahi.com/shougi/open/k-honsen4-5.html
でようやく見られるようになりました。ご興味のある方はどうぞ。
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\\ … 佐脇貴幸
\☆ /\/\ ・ ・ t-sa...@aist.go.jp
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"Sawaki, Takayuki" wrote:
> mori wrote:
> > 竜王戦、名人戦、NHK杯などのテレビで中継される対局で二歩(などの反則)、
> > ってのは見たことがありません。
> 珍しい場面を、一度テレビ中継で見てみたい気もします。
昼休みに「近代将棋」(だったと思う)をちょっと立ち読みしましたら、6/20
放送(5/31収録)のNHK杯で二歩の反則があったそうです。見逃したなあ……
その他にも、王手を見逃して逆に相手に王手をかけてしまっての反則負けも含め、
5-7月にかけて5局そういった反則負けの対局があったそうです。何故かこの時期に
反則負けが集中した模様。暑すぎたせい?
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\\ ・ : 佐脇貴幸
\☆ /\/\ .: ・ fi_s...@yahoo.co.jp
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以下の記事について
Sawaki, Takayukiさんが、
Fri, 27 Aug 2004 14:47:53 +0900 に書いた
Sublect Re: 二歩
Message-Id <412ECB08...@yahoo.co.jp>
について
>> > 竜王戦、名人戦、NHK杯などのテレビで中継される対局で二歩(などの反則)、
>> > ってのは見たことがありません。
>> 珍しい場面を、一度テレビ中継で見てみたい気もします。
年に一回あるか、くらいですから普通は見られないでしょう。
ただし、NHK杯の予選では20年間で3局。
> 昼休みに「近代将棋」(だったと思う)をちょっと立ち読みしましたら、6/20
>放送(5/31収録)のNHK杯で二歩の反則があったそうです。見逃したなあ……
永井英明さんが昭和25年に創刊した雑誌ですね。
購読しましょう。
記事は、「妙手ポカ、いま昔」です。
NHK杯の反則は、将棋界でずいぶん話題になりました。
豊川六段のダメージは想像を絶するでしょう。
> その他にも、王手を見逃して逆に相手に王手をかけてしまっての反則負けも含め、
>5-7月にかけて5局そういった反則負けの対局があったそうです。何故かこの時期に
>反則負けが集中した模様。暑すぎたせい?
6月15日の東七段が優勢な将棋で王手を放置して指した以外は、劣
勢の将棋で二歩を指したそうです。
暑かったからではなく、熱かったからでしょう。
"Sawaki, Takayuki" wrote:
> mori wrote:
> > 竜王戦、名人戦、NHK杯などのテレビで中継される対局で二歩(などの反則)、
> > ってのは見たことがありません。
> 珍しい場面を、一度テレビ中継で見てみたい気もします。
Message-ID: <9rtmp4$i71$3...@claris.ks.yokogawa.co.jp>
> #加藤(一)九段の様に、駒を盤面に思い切り叩き付けたら、
> 他の駒が飛び散ってしまった・・・というのは反則になり
> ませんかね?
……てなことを言ったからかどうか知りませんが、
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/entertainment/shogi/
の記事にあるとおり、加藤九段、やっちゃったみたい……
しかし、「待った」とはねえ……一分将棋に慣れているはずの加藤九段でも、
なんか慌てるような所だったのでしょうか。
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\\ ・ . ・. 佐脇貴幸
\☆ /\/\ . fi_s...@yahoo.co.jp
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NHK杯の一次予選(2004/6/20)で豊川孝弘六段がやっちゃいました。
"豊川孝弘"でGoogle検索したらいっぱい出てきます。
このときは、時間切れ直前で、苦し紛れに打った手が二歩
で、相手に指摘されて終局 といった感じでした。
#2005年にもあったとか
--
I LOVE SNOOPY! でつ
Yoshitaka Ikeda mailto:ik...@4bn.ne.jp
My Honeypot: ho...@4bn.ne.jp <-don't send this address
<d8inji$jqq$1...@caraway.media.kyoto-u.ac.jp>の記事において
ik...@4bn.ne.jpさんは書きました。
ikeda> NHK杯の一次予選(2004/6/20)で豊川孝弘六段がやっちゃいました。
ikeda> "豊川孝弘"でGoogle検索したらいっぱい出てきます。
ikeda>
ikeda> このときは、時間切れ直前で、苦し紛れに打った手が二歩
ikeda> で、相手に指摘されて終局 といった感じでした。
ikeda> #2005年にもあったとか
もっと昔の NHK杯で見た記憶があるのですが, そのときの解説者のせり
ふが印象的でした.
「その (持駒の) 歩を持っちゃだめ. その歩を持ったらそこ (二歩にな
るところ) しか打つとこないけど, それは (二歩になるから) 打っちゃ
だめ」
相手の攻めを受けるときに指しちゃったんですが, 「持駒に銀があれば~」
と解説者が言っていたことから推測すると, 下段に歩か銀を打てば受か
る状況だったようです. ところが, あいにく持駒は歩しかなく, しかも
その筋の (確か) 2段目に歩を打っていたのでした.
解説者も心情を理解していたようで, 「しょうがないよね」という感じ
でした.
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名古屋大学大学院 情報科学研究科 計算機数理科学専攻
小野 孝男 (ta...@hirata.nuee.nagoya-u.ac.jp)
P.S.
中日新聞朝刊の棋譜でも二歩を見たことがあります. そのときには記録
係が「あっ」と気付いたらしい.