イギリスの帝国主義時代のイデオロギー。自由貿易にあらずんば国にあらずと
まで言ったかどうか知りませんが、これにだまされてイギリスの奴隷国家に
なった国々の数々。それに比して、関税障壁を設けて戦ったアメリカは、勝っ
た。イギリスよりはるかに劣っていたアメリカが、保護関税を高くすることで
急成長した理由は?
--
ITSUKI mailto:it...@mindless.com
> 比較優位説とはなにか
>
> イギリスの帝国主義時代のイデオロギー。自由貿易にあらずんば国にあらずと
> まで言ったかどうか知りませんが、これにだまされてイギリスの奴隷国家に
> なった国々の数々。それに比して、関税障壁を設けて戦ったアメリカは、勝っ
> た。イギリスよりはるかに劣っていたアメリカが、保護関税を高くすることで
> 急成長した理由は?
比較生産費説のことを言っているのでしょうが、単純化して言えば、「農業国は農
産物に特化したほうが有利、工業国は工業製品に特化したほうが有利」ということ
で、農業国は農産物を輸出して工業製品を買い、工業国は工業製品を輸出して農産
物を買うのが、「価値論」の観点から見て合理的、より低コストで多くの商品を獲
得できるということ。
これは別に「帝国主義時代のイデオロギー」ではなく、「自由主義時代のイデオロ
ギー」。そのあたり誤解があるよう。
しかし、「価値論」的に見て合理的という問題と、一国の工業化の推進という問題
とは、まったく別問題。そのあたりにもどうも誤解があるような設問のように思え
ます。
>比較生産費説のことを言っているのでしょうが、単純化して言えば、「農業国は農
>産物に特化したほうが有利、工業国は工業製品に特化したほうが有利」ということ
>で、農業国は農産物を輸出して工業製品を買い、工業国は工業製品を輸出して農産
>物を買うのが、「価値論」の観点から見て合理的、より低コストで多くの商品を獲
>得できるということ。
数値でご説明願いたいのですが。
比較生産費説というのは、比較優位説と同じものなのでしょうか。
--
ITSUKI mailto:it...@mindless.com
ITSUKI wrote:
> >比較生産費説のことを言っているのでしょうが、単純化して言えば、「農業国は農
> >産物に特化したほうが有利、工業国は工業製品に特化したほうが有利」ということ
> >で、農業国は農産物を輸出して工業製品を買い、工業国は工業製品を輸出して農産
> >物を買うのが、「価値論」の観点から見て合理的、より低コストで多くの商品を獲
> >得できるということ。
>
> 数値でご説明願いたいのですが。
「経済学辞典」だの国際貿易について書いた本でも読めば必ず書いてあることなので、
別にネット上で説明を求めるようなことではないと思いますが・・・。
リカードが「経済学および課税の原理」において説明した例はつぎのようなもので、ど
のような国際経済の概説書にも載っているようなこと。
(場合によっては、高校の「政治経済」や「現代社会」の教科書にも説明があることが
ある。)
イギリス
ラシャ1単位を生産するのに必要な労働 100人
ぶどう酒1単位を生産するのに必要な労働 120人
ポルトガル
ラシャ1単位を生産するのに必要な労働 90人
ぶどう酒1単位を生産するのに必要な労働 80人
このような場合、ポルトガルにとっては、ラシャと交換にぶどう酒を輸出するのが有利
であり、イギリスにとってはその逆が有利であるということ。
なぜなら、その場合、ポルトガル人は80人の労働で、本来90人の労働が必要とされるラ
シャ1単位を獲得でき、また、イギリス人は本来120人の労働が必要とされるぶどう酒1単
位を100人の労働によって獲得できるから。
> 比較生産費説というのは、比較優位説と同じものなのでしょうか。
「比較優位説」という言葉は私は聞いたことがないが、話の内容から、「比較生産費
説」(theory of comparative cost)のことを言っているのだなと判断した。「比較優
位説」という言葉を、だれがどこでどのように使用していたのか出典の明示がなく、前
後の脈絡もわからないのでなんとも言えないが、多分通常「比較生産費説」と言われて
いるものを、誰かがそのように表現したのではないかと想像したまで。
(そもそもITSUKIさんはそのような言葉をどこで聞いたのか、明示すべきだと思いま
す。)
前回の設問との関連で言えば、この理論でいくと農業国は農業国にとどまるのがよい、
ということになり、農業国から工業国への脱皮をめざす国にとっては都合の悪い理論。
「保護関税」は自国の産業の発展を、外国の商品の流入から守るためのもので、故意に
外国商品の国内での販売価格を引き上げるわけだから、「比較生産費」的な立場とは反
対のもの。工業化をめざす後発の国(たとえばドイツなど)が「保護関税」政策を採用
することになる。
>> 比較生産費説というのは、比較優位説と同じものなのでしょうか。
>
>「比較優位説」という言葉は私は聞いたことがないが、話の内容から、「比較生産費
>説」(theory of comparative cost)のことを言っているのだなと判断した。「比較優
>位説」という言葉を、だれがどこでどのように使用していたのか出典の明示がなく、前
>後の脈絡もわからないのでなんとも言えないが、多分通常「比較生産費説」と言われて
>いるものを、誰かがそのように表現したのではないかと想像したまで。
>(そもそもITSUKIさんはそのような言葉をどこで聞いたのか、明示すべきだと思いま
>す。)
netの経済関連のhpのどこかでみましたが、記憶は定かではありません。
ネットで検索したら比較優位で検索した場合、7000余り出ます。しかし、いま
いちよくわかりません。
たとえば下記の場合
>イギリス
>ラシャ1単位を生産するのに必要な労働 100人
>ぶどう酒1単位を生産するのに必要な労働 120人
>
>ポルトガル
>ラシャ1単位を生産するのに必要な労働 90人
>ぶどう酒1単位を生産するのに必要な労働 80人
イギリスは半日で100人でラシャ1単位。ポルトガルは一日がかりで90人で1単
位とすれば。どうみてもイギリスが優位です。イギリスはラシャも、ぶどう酒
も輸出すればよいではありませんか?
>
>このような場合、ポルトガルにとっては、ラシャと交換にぶどう酒を輸出するのが有利
>であり、イギリスにとってはその逆が有利であるということ。
>なぜなら、その場合、ポルトガル人は80人の労働で、本来90人の労働が必要とされるラ
>シャ1単位を獲得でき、また、イギリス人は本来120人の労働が必要とされるぶどう酒1単
>位を100人の労働によって獲得できるから。
>
もし、Kenji Maezawaさんのおっしゃるのが同じ日にちでというのであれば、
どうして、両方とも、ポルトガルが生産性が高いことになりますが、
どうして、両方輸出しないほうがよいのしょうか。
また、日本が絡んできたとき、どうなりますか?
日本がラシャ1単位70人で、ぶどう酒1単位60人で、日数は3国とも同じ場合い
は、どうなりますか?
--
Hiyama_J mailto:stati...@writeme.com
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>そもそもITSUKIさんはそのような言葉をどこで聞いたのか、明示すべ
>きだと思います。
私は、新聞の広告でこの言葉をみました。
しかし、なぜ、世界は比較優位説で何を解消しているのでしょうか。
現実に。二国二財の理論らしいですが、3国間ではどのように、また、
多数国の間ではどのように有利になるのか数字で教えてください。
--
ITSUKI mailto:it...@mindless.com
> しかし、なぜ、世界は比較優位説で何を解消しているのでしょうか。
「比較生産費説」は、国際貿易がいかに有益であるかを主張し、イギリスの自由貿易
を擁護する理論だったというだけの話で、それで何かを「解消」しているというもの
ではありません。
ついでに言っておくと、リカードは19世紀初期のイギリスの経済学者であり、古典
派経済学の中心人物です。「帝国主義時代」とは無関係です。
要するに、無理をしてコストのかかる商品を自国で生産する必要はなく、低コストで
生産する国があればそこから輸入するのが価値論的に見て有利、自国で低コストで生
産できるものがあれば、それよりコストがかかる国に輸出するのが有利、という話で
す。
> 現実に。二国二財の理論らしいですが、3国間ではどのように、また、
> 多数国の間ではどのように有利になるのか数字で教えてください。
「数字で」とおっしゃいますが、リカードがあげているのは、先のイギリスとポルト
ガルの例だけです。
別に「二国二財の理論」というわけではなく、例として二国間の場合で説明している
だけで、「多数国の間」ではより比較が煩雑になるだけで、考え方としては同じで
しょう。
もう少し、ご自分で学習されることをおすすめします。
> イギリスは半日で100人でラシャ1単位。ポルトガルは一日がかりで90人で1単
> 位とすれば。どうみてもイギリスが優位です。イギリスはラシャも、ぶどう酒
> も輸出すればよいではありませんか?
> もし、Kenji Maezawaさんのおっしゃるのが同じ日にちでというのであれば、
> どうして、両方とも、ポルトガルが生産性が高いことになりますが、
> どうして、両方輸出しないほうがよいのしょうか。
両方とも輸出する一方だったら、売るだけで買わない国になってしまう。その場合、
外貨は獲得できるが何の役にも立たない外貨である。(何も買わないのだから。)物
的に見れば国内の商品が外国に出て行くだけで、国民にとって何の利益にもならな
い。
それゆえ、国際貿易には均衡が大事であって、特定の国に貿易収支の黒字が累積し、
特定の国は赤字が累積しているような状態は望ましくないわけ。
> また、日本が絡んできたとき、どうなりますか?
> 日本がラシャ1単位70人で、ぶどう酒1単位60人で、日数は3国とも同じ場合い
> は、どうなりますか?
この議論は、各国で商品の生産物の価値が異なることを前提とした議論であるので、
同一の場合は想定していません。
現実の問題として、すべての国で生産物の価値が同一になるということは、まずあり
得ない話ですが、もしそうなら、「比較生産費説」自体が無意味な議論ということに
なります。
>
> "ITSUKI" <it...@mindless.com> wrote in message
> news:3f27ffed$1...@news.premium-news.net...
>
> > しかし、なぜ、世界は比較優位説で何を解消しているのでしょうか。
>
> 「比較生産費説」は、国際貿易がいかに有益であるかを主張し、イギリスの自由貿易
> を擁護する理論だったというだけの話で、それで何かを「解消」しているというもの
> ではありません。
> ついでに言っておくと、リカードは19世紀初期のイギリスの経済学者であり、古典
> 派経済学の中心人物です。「帝国主義時代」とは無関係です。
>
これは違うとおもいますね。帝国主義と大いに関係があるのではないで
しょうか。
> 要するに、無理をしてコストのかかる商品を自国で生産する必要はなく、低コストで
> 生産する国があればそこから輸入するのが価値論的に見て有利、自国で低コストで生
> 産できるものがあれば、それよりコストがかかる国に輸出するのが有利、という話で
> す。
>
> > 現実に。二国二財の理論らしいですが、3国間ではどのように、また、
> > 多数国の間ではどのように有利になるのか数字で教えてください。
>
> 「数字で」とおっしゃいますが、リカードがあげているのは、先のイギリスとポルト
> ガルの例だけです。
> 別に「二国二財の理論」というわけではなく、例として二国間の場合で説明している
> だけで、「多数国の間」ではより比較が煩雑になるだけで、考え方としては同じで
> しょう。
リカードですか。リカードで、比較優位説はストップしているのでしょ
うか。それでは、余りにだらしないですよね。ひとによく学習しなさい
と尊大なことを言うくらいですからあなたはよく学習されたのでしょう。
そのうえでお尋ねしますが、リカードに始まる比較優位説は、リカード
止まりなのですか?それ以降に引継ぎ、発展してないという御意見なの
ですか?
2.外貨が獲得できるのです。その外貨の使い道がないから、稼ぐのを抑えま
すなどという陳腐な理由で、比較優位の法則に人為的にブレーキをかけられる
ものではありません。このような理屈を称えている経済学者がいるのですか。
いるならその人の名前を行ってください。あなたの単なる思い付きとしか思え
ませんね。
>
>> また、日本が絡んできたとき、どうなりますか?
>> 日本がラシャ1単位70人で、ぶどう酒1単位60人で、日数は3国とも同じ場
合い
>> は、どうなりますか?
>
この質問にも、お答えになってないと思います。
日数を同じにするということは、提示されてるイギリス、ポルトガル、の数字
が、同じ日数という前提でないと、はじめに提示されてる数字が意味を成さな
いので、その延長線上で日本の数字を申し上げているのみ。
つまり、二国二財で成り立つ比較優位説がマルチの国間でも成り立つのですか
という御質問です。
>> 「比較生産費説」は、国際貿易がいかに有益であるかを主張し、イギリスの自由貿易
>> を擁護する理論だったというだけの話で、それで何かを「解消」しているというもの
>> ではありません。
>> ついでに言っておくと、リカードは19世紀初期のイギリスの経済学者であり、古典
>> 派経済学の中心人物です。「帝国主義時代」とは無関係です。
>>
>これは違うとおもいますね。帝国主義と大いに関係があるのではないで
>しょうか。
どなたか、歴史に詳しい方、御登場ねがえないでしょうか。
>> > 現実に。二国二財の理論らしいですが、3国間ではどのように、また、
>> > 多数国の間ではどのように有利になるのか数字で教えてください。
>>
>> 「数字で」とおっしゃいますが、リカードがあげているのは、先のイギリスとポルト
>> ガルの例だけです。
>> 別に「二国二財の理論」というわけではなく、例として二国間の場合で説明している
>> だけで、「多数国の間」ではより比較が煩雑になるだけで、考え方としては同じで
>> しょう。
大学の先生か、大学の研究者か、あるいはエコノミニスト三とか、御専門のか
たとか、田崎さんのように数字にうるさい方だとか、こういうときこそ教えて
いただけないでしょうか。田崎さんなんか、肝心なときには音なしの構えです
ね。ブフッ。
--
Hiyama_J mailto:stati...@writeme.com
一般に19世紀前半の時期を「帝国主義」とは言いません。「帝国主義」の意味が分
かっていないのでは?
ただし、主流とは言えませんが、自由主義段階の「帝国主義」的要素を認め、「自由
貿易帝国主義」というものを論じる人もいます。
(ただし、定説とは言えません。)
> リカードですか。リカードで、比較優位説はストップしているのでしょ
> うか。それでは、余りにだらしないですよね。ひとによく学習しなさい
> と尊大なことを言うくらいですからあなたはよく学習されたのでしょう。
> そのうえでお尋ねしますが、リカードに始まる比較優位説は、リカード
> 止まりなのですか?それ以降に引継ぎ、発展してないという御意見なの
> ですか?
基本的な論点はリカードが提出したところで止まっていると言ってもいいでしょう
が、その後の経済学では「国際価値論」というようなテーマで問題にはなっていま
す。一種の論争点です。
私としては、かなり親切に説明しているつもりですが、あまり感謝もされていないよ
うでもあり、あまり理解されてもいないようなので、これ以上の説明は打ち切らせて
いただきます。
>
>> リカードですか。リカードで、比較優位説はストップしているのでしょ
>> うか。それでは、余りにだらしないですよね。ひとによく学習しなさい
>> と尊大なことを言うくらいですからあなたはよく学習されたのでしょう。
>> そのうえでお尋ねしますが、リカードに始まる比較優位説は、リカード
>> 止まりなのですか?それ以降に引継ぎ、発展してないという御意見なの
>> ですか?
>
>基本的な論点はリカードが提出したところで止まっていると言ってもいい
>でしょうが、その後の経済学では「国際価値論」というようなテーマで問題
にはなっていま
>す。一種の論争点です。
これも違うと思います。
リカードが比較優位説の提唱者であっても、それを、花開かせた逸材がいませ
んか。あなたはサムエルソンがリカードの説を大発展させたという経済の歴史
をまったく御存知内容です。
そもそも比較優位説など聞いたことがないなどとは。
それで、感謝しろですか。
そりゃないでしょう。あきれました。逃げ口上もいいところ。捨て台詞はやめ
てくださいね。ここは議論の場なのですから、知らないことは知らないでいい
と思うのです
>私としては、かなり親切に説明しているつもりですが、あまり感謝もされていないよ
>うでもあり、あまり理解されてもいないようなので、これ以上の説明は打ち切らせて
>いただきます。
--
Hiyama_J mailto:stati...@writeme.com
以下の例は、私サイドで数字を使ってみたものです。解釈に間違いがあれば御
指摘ください。
-------------------------------------------
生産物 アメリカ ヨーロッパ
-------------------------------------------
食料1単位 1時間分の労働 3時間分の労働
衣料1単位 2時間分の労働 4時間分の労働
(1時間あたりの単位 )
アメリカ ヨーロッパ 合計
-------------------------------------------------------
食料 1単位 1/3単位 (1+1/3)単位
-------------------------------------------------------
衣料 1/2単位 1/4単位 (3/4)単位
-------------------------------------------------------
【食料はアメリカが比較優位】
・アメリカは、衣料1単位分で食料2単位できる。
・ヨーロッパは、衣料1単位分で食料4/3単位できる。
【衣類はーロッパが比較優位】
・アメリカは、食料1単位分で衣料1/2単位できる。
・ヨーロッパは、食料1単位分で衣料料3/4単位できる。
比較優位に特化して生産すると
(1時間あたりの単位 )
アメリカ ヨーロッパ 合計
------------------------------------------------------
食料 (1+1)単位 0単位 2単位
-------------------------------------------------------
衣料 0単位 (1/4)+(3/4)単位 1単位
--------------------------------------------------------
・両国合計で食料2/3単位増加
・同、衣料は1/4単位増加
・アメリカが食料1単位輸出して衣料3/4単位輸入できる。
アメリカ ヨーロッパ 合計
------------------------------------------------------
食料 (2-1)単位 1単位 2単位
-------------------------------------------------------
衣料 (3/4)単位 1-(3/4)単位 1単位
--------------------------------------------------------
・アメリカは衣料1/4単位増加
・ヨーロッパは食料2/3単位増加
つまり、比較優位な財を両国間で貿易することで、財は増加した。
なお、サムエルソンは他国多財間においても比較優位説が成り立つといってい
る。[サムエルソン「経済学」(岩波書店)]
比較優位説は財の増加を説明したが、なぜ比較優位が存在するのか。
この点は、ヘクシャー・オリーンが発見し、サムエルソンが経済モデル化した
「ヘクシャー・オリーンの定理」による。
-------------------------------------------------------
では、「ヘクシャー・オリーンの定理」とは何ぞや。
-------------------------------------------------------
「労働、土地、資本という生産要素の移動がなくても、商品移動が自由に行わ
れたら賃金率、地代、利子率(利潤率)という要素価格は国際間で一定とな
る」ことらしい。
投資は、利潤率の高きを予測してなされるが、帝国主義が原始的な帝国主義
(第一次帝国主義:スペインやポリトガル、オランダ、イギリス、フランスな
による大航海時代の植民地化)とは別に、『資本主義の実力をつけたとき、列
強は植民地再分配に走る』と、レーニンは「帝国主義」で予言した。そのあら
たなる帝国主義は、実際に誕生した。
先の大公開時代の原始的な帝国主義は、まさに、奴隷的搾取、強奪だったが近
代帝国主義は極めて、経済色の強いもの。武力による企業活動の安全保障、武
力による治安維持、莫大な投資による高利潤率の確保。この新帝国主義時代の
動機はこうした資本の投下による高利潤の荒稼ぎを意図していたはず。
ところが、ヘクシャー・オリーンの定理では、資本を海外に投下して利潤の荒
稼ぎをしようとしても、自由貿易による自由な商品の移動があれば、利潤率は
同じになるというではないか。こうなればもはや、大金はたいて植民地経営を
する必要もない。どっち道利潤率は一定化。
また、比較優位がなぜ発生するのかを語るこの定理が、同時に、帝国主義の高
利潤率を狙った資本投下が、意味のない行為になるというこのヘクシャー・オ
リーンの定理は、イギリスの没落を利潤率の低下の面で言い当てているといえ
る。
ここでの私の疑問は以下のものです。御存知のかたは教えてください。
1.ヘクシャー・オリーンの定理が、なぜ、比較優位の存在を証明してるのか
ということです。
2.比較優位による自由貿易は、参加する国に対して、悪くても財の現状維
持、ふつうは財の増加を保障する定理なのに、どうして、保護貿易をとってた
米国の財が膨らみ、比較優位に基づいて貿易をしたポルトガルやスペインがな
ぜ、英国との自由貿易でノックアウトされたのか、アイルランドは、なぜ、英
国と自由貿易でノックアウトされてしまったのか、ということです。
3.自由貿易による商品の自由な移動が実現されていれば、投資による利潤率
の、一定値への収束という経済法則が働く。帝国主義のような海外投資は、決
して割の合う戦略ではない。にもかかわらず、現代においても、帝国主義では
ないが、中国に投資するというのは、ヘクシャー・オリーンの定理のまえに、
意味のない投資をしているのではないか。商品の自由な移動が実現されていれ
ば、投資による利潤率の、世界規模での一定値への収束という経済法則が働く
なら、何も中国という外国に資本投下して高利潤を狙うなどという、ヘク
シャー・オリーンの定理に反することはしなくてもよいのでは。
しかしながら、原料生産国 --- この多くは、低開発国
--- を、原料生産国のままに留めて、それらの国が
技術開発から取り残こされてしまうという問題を孕ん
でいる。
従って、take-off を図ろうとしている国が、保護関税
政策をとるのは理に叶っている。
"Hiyama_J" <stati...@writeme.com> wrote in message
news:3f2beb54$1...@127.0.0.1...
> 以下の例は、私サイドで数字を使ってみたものです。解釈に間違いがあれば御
> 指摘ください。
> -------------------------------------------
> 生産物 アメリカ ヨーロッパ
> -------------------------------------------
> 食料1単位 1時間分の労働 3時間分の労働
> 衣料1単位 2時間分の労働 4時間分の労働
>
>
>
> (1時間あたりの単位 )
> アメリカ ヨーロッパ 合計
> -------------------------------------------------------
> 食料 1単位 1/3単位 (1+1/3)単位
> -------------------------------------------------------
> 衣料 1/2単位 1/4単位 (3/4)単位
> -------------------------------------------------------
>
> 【食料はアメリカが比較優位】
> ・アメリカは、衣料1単位分で食料2単位できる。
> ・ヨーロッパは、衣料1単位分で食料4/3単位できる。
>
> 【衣類はーロッパが比較優位】
> ・アメリカは、食料1単位分で衣料1/2単位できる。
> ・ヨーロッパは、食料1単位分で衣料料3/4単位できる。
ここのところ,例として正しいと思いますが,言葉遣いが少し違うのではないで
しょうか.「アメリカのヨーロッパとの関係において,食料が衣料に対して比較
優位」と言うのではないかと思います.比較されているのは,食料と衣料であっ
て,アメリカとヨーロッパではありませんから.
> なお、サムエルソンは他国多財間においても比較優位説が成り立つといってい
> る。[サムエルソン「経済学」(岩波書店)]
ここは「多国多財」のミスでしょうね.
> 1.ヘクシャー・オリーンの定理が、なぜ、比較優位の存在を証明してるのか
> ということです。
証明と言うよりも説明と言うべきでしょうが,生産要素(原料とか土地とか労働
力など)の量に起因するとしていると思います.
> 2.比較優位による自由貿易は、参加する国に対して、悪くても財の現状維
> 持、ふつうは財の増加を保障する定理なのに、どうして、保護貿易をとってた
> 米国の財が膨らみ、比較優位に基づいて貿易をしたポルトガルやスペインがな
> ぜ、英国との自由貿易でノックアウトされたのか、アイルランドは、なぜ、英
> 国と自由貿易でノックアウトされてしまったのか、ということです。
この定理が定数としているパラメタの範囲に制約があったと思います.つまりこ
の定理はいつでも成り立つわけではない.
また,食料とか衣料のような直接消費財でないもの,例えば機械のようなもの
は,パラメタそのものを変化させるので,定理が当てはまらないように思いま
す.特に,産業革命から工業化の時代ではこの要素は大きいでしょう.逆に現在
の先進国消費社会では,当てはまる度合いが大きいかもしれません.
> 3.自由貿易による商品の自由な移動が実現されていれば、投資による利潤率
> の、一定値への収束という経済法則が働く。帝国主義のような海外投資は、決
> して割の合う戦略ではない。にもかかわらず、現代においても、帝国主義では
> ないが、中国に投資するというのは、ヘクシャー・オリーンの定理のまえに、
> 意味のない投資をしているのではないか。商品の自由な移動が実現されていれ
> ば、投資による利潤率の、世界規模での一定値への収束という経済法則が働く
> なら、何も中国という外国に資本投下して高利潤を狙うなどという、ヘク
> シャー・オリーンの定理に反することはしなくてもよいのでは。
需要に違いがあるときは,確か,定理は成り立たないのではないでしょうか.
ところで,この定理のような静的な解を与える経済学は,長い時間の後の均衡点
を与えるので,現実の経済のダイナミクスに当てはめるのは無理があると思いま
す,裁定的な取引が想定できるすべての経済活動の利益率は平均利子率に漸近す
るでしょう.実際の経済活動の動機は,そこに漸近するまでのタイムラグの間に
利益を上げることにあると,私は考えています.だからこそ,企業は1つの製品
でいつまでも利益を上げることができず.絶えざる製品開発を市場から強制さ
れ,それらの総体が社会発展につながる,という点に資本主義市場経済の優位性
があるのではないでしょうか.中国投資にしても,割合短い間に利益を上げる心
算のものが少なくないと思います.
--
たとえば、絶対優位という言葉を使うなら、
「アメリカはこの例においては、食料も衣料もヨーロッパに対して絶対優位」
という言い方になりますよね。
さらに、両国は、それぞれ、自国において比較優位な財を輸出し、比較劣位な
財を輸入することで、両国ともに潤うというのが、比較優位の原理だと私は認
識しているのですが。とすれば、アメリカは自国の食料という財と衣料という
財を比較して食料が比較優位、衣料が比較劣位、ヨーロッパは、同じく考え
て、食料が比較劣位、衣料が比較優位。ですから、アメリカは自国にとって比
較優位な財である食料を輸出し、ヨーロッパは自国にとって比較優位な衣料を
輸出することで、両国ともに貿易前より、ともに潤うのだと思うのです。
つまり、食料という財をアメリカとヨーロッパでみれば、アメリカが絶対優位
であり、衣料という財をアメリカとヨーロッパでみればアメリカが絶対優位で
ある。アメリカ国内においては食料が衣料に比べて比較優位であり、衣料が食
料に比べて比較劣位である。ヨーロッパ国内においては食料が比較劣位であ
り、衣料が比較優位である。
ですから"Hiyama_J"さんの表現でわたしはよいと思うのです。
>
>
>> なお、サムエルソンは他国多財間においても比較優位説が成り立つといってい
>> る。[サムエルソン「経済学」(岩波書店)]
>
>ここは「多国多財」のミスでしょうね.
>
おっしゃるとおり、変換ミスでしょう。
>
>> 1.ヘクシャー・オリーンの定理が、なぜ、比較優位の存在を証明してるのか
>> ということです。
>
>証明と言うよりも説明と言うべきでしょうが,生産要素(原料とか土地とか労働
>力など)の量に起因するとしていると思います.
おっしゃるとおり、豊富な生産要素を集約的に利用する財が比較優位な財とな
り希少な生産要素を集約的に利用する財が比較劣位となる、そういうことだっ
たと思います。
ですから、いくら豊富であっても、それを集約的に利用しない限り比較優位な
財にはなりえないといえるのでしょう。
戦後の調査ではアメリカは労働力という生産要素を集約的に利用する財が、資
本を集約的に利用する財に勝っていて、つまり、労働力という生産要素を集約
的に利用して作った財が比較優位な財として輸出されて、資本を集約的に利用
して作った財は比較劣位な財のために輸入していたということが分かったそう
です。おどろきですね。
>
>
>> 2.比較優位による自由貿易は、参加する国に対して、悪くても財の現状維
>> 持、ふつうは財の増加を保障する定理なのに、どうして、保護貿易をとってた
>> 米国の財が膨らみ、比較優位に基づいて貿易をしたポルトガルやスペインがな
>> ぜ、英国との自由貿易でノックアウトされたのか、アイルランドは、なぜ、英
>> 国と自由貿易でノックアウトされてしまったのか、ということです。
>
>この定理が定数としているパラメタの範囲に制約があったと思います.つまりこ
>の定理はいつでも成り立つわけではない.
>
>また,食料とか衣料のような直接消費財でないもの,例えば機械のようなもの
>は,パラメタそのものを変化させるので,定理が当てはまらないように思いま
>す.特に,産業革命から工業化の時代ではこの要素は大きいでしょう.逆に現在
>の先進国消費社会では,当てはまる度合いが大きいかもしれません.
ヘクシャー・オリーンの定理は、豊富な生産要素を集約的に利用することで比
較優位な財を作ることを言ってると思いますが、この定理は、収穫逓増(生産
要素の量を増やせば増やすほど、規模が拡大するほど、生産性があがる)や収
穫逓減という場合には、成り立たないことが調査の結果分かったようですね。
日本は高度経済成長においては収穫逓増の国でしたし、業種で言えば、マイク
ロソフトのような知識産業は、自動車のような鉄を加工するような生産産業と
ちがって、頭打ちのない収穫逓増の産業ですね。独占になることを食い止めら
れないのではないかというのがアメリカでも問題になっているところですよ
ね。
>> 3.自由貿易による商品の自由な移動が実現されていれば、投資による利潤率
>> の、一定値への収束という経済法則が働く。帝国主義のような海外投資は、決
>> して割の合う戦略ではない。にもかかわらず、現代においても、帝国主義では
>> ないが、中国に投資するというのは、ヘクシャー・オリーンの定理のまえに、
>> 意味のない投資をしているのではないか。商品の自由な移動が実現されていれ
>> ば、投資による利潤率の、世界規模での一定値への収束という経済法則が働く
>> なら、何も中国という外国に資本投下して高利潤を狙うなどという、ヘク
>> シャー・オリーンの定理に反することはしなくてもよいのでは。
>
>需要に違いがあるときは,確か,定理は成り立たないのではないでしょうか.
>
>ところで,この定理のような静的な解を与える経済学は,長い時間の後の均衡点
>を与えるので,現実の経済のダイナミクスに当てはめるのは無理があると思いま
>す,裁定的な取引が想定できるすべての経済活動の利益率は平均利子率に漸近す
>るでしょう.実際の経済活動の動機は,そこに漸近するまでのタイムラグの間に
>利益を上げることにあると,私は考えています.だからこそ,企業は1つの製品
>でいつまでも利益を上げることができず.絶えざる製品開発を市場から強制さ
>れ,それらの総体が社会発展につながる,という点に資本主義市場経済の優位性
>があるのではないでしょうか.中国投資にしても,割合短い間に利益を上げる心
>算のものが少なくないと思います.
>
おっしゃることはよく分かります。静的な経済をモデルにしている定理のよう
ですから収穫逓増などのダイナミズムのはたらく国家間ではヘクシャー・オ
リーンの定理は常に成り立つとはいえないのでしょう。
しかし、自由に商品が貿易されれば一物一価で値段が決まり、生産要素の移動
がなくても利子率は平均化されるというこの定理は、やはり、前世紀的な帝国
主義が、武力により、投資した生産要素による企業活動を保証し、発展途上国
の高い利子率で儲けようとする考えは、自国の飽和状態、つまり、利子率が低
下してしまう先進資本主義国の行き詰まり打開策として唯一のものではないこ
とが証明されたといえるでしょうね。自由に商品が行き来する限り、たとえ外
国に侵略して膨大な投資をしても、利子率は自国と侵略先と同じになるのでは
意味がない。どころか、莫大な戦費と人血と国情の不安定をかけるのはばかげ
ているという経済的な効用がはたらくでしょう。
植民地が消えていった背景は、何も、民族自決の理念が正しく勝利したという
よりも、費用対効果の顕著な例だと思います。
収穫逓増、逓減のダイナミズムが働いている現実の経済を考慮しても、自由貿
易が行われることで、ヘクシャー・オリーンの定理が完全に無効となるのでは
なく、常に成り立つというものではないだけ。また、収穫逓増の国であれば、
自由貿易はむしろ帝国主義以上の繁栄をもたらすことも分かってきています。
出回っている書籍には、自由貿易万々歳の本が多いですが、これは収穫逓減の
場合にははなはだ疑問。これは先進諸国は声を出して言わない。資本主義と共
産主義のともに終焉することを世界に発表した、ラビ・バトラ博士くらいなも
のでは。
日本は、自由貿易を続けていく以外ないし、わが国が、自由貿易を封鎖された
らこまる。むしろ、自由市場以上の完全市場を目指して、それを世界に広めて
いくという動きに、なっていくべきでしょうが、そのための障害は、比較劣位
の産業でしょう。官僚、政治家の巣窟となりやすい。守るために、温床を国費
で提供するという構図。まさに政治の世界。わが国の、官僚の天下りと族議員
の温床。わが国が、完全市場で生き延びていくには、なんとも大きな障害。
しかし、わが国は、収穫逓増の知識産業を目指して自由貿易をすすめていく以
外ない。ここに新しい理論がでてくればすべて解決する。いかにして、収穫逓
増による独占を防止できるか。トヨタのような、鉄の加工産業ばかりに頼って
いたのではわが国はビル・ゲイツにやられっぱなし。ユビキタスのソフトは
スーパー301条でアメリカが不当にわが国の画期的発明を押しつぶしたもの。
自由貿易国にあるまじき、経済封鎖。わが国はその独裁に敗れたのですね。し
かし、技術は封鎖できない。トロンというソフトはユビキタスになって世界に
広まった。携帯電話にもそのソフトが。
中国進出の企業が、ダイナミズムのはたらく経済環境下で、利子率の平均化に
行くまでの間の、短期?稼ぎという目標をもつというならそんなのは企業の自
由だろうが、こんな目先の利潤追求はろくなことにならないでしょう。技術は
盗まれる、外部経済はできる。外部不経済も出来る。我民族の反映はそんなと
ころにはない。
イノベーション(技術革新)はふたつある。プロセス・イノベーション(生産
工程の合理化)と、プロダクト・イノベーション(新製品開発)。
わが国の企業業績は上がっているということになっているが、実態は、にせも
ののプロセス・イノベーションによるところがおおきい。派遣社員という労
働条件の劣化。下請けへの圧迫。さらに、はたらくものの意識は、クレーム対
応的なことはさけ、点数評価されることに向く。わが国の、労働者のモラル・
ハザードと企業のモラル・ハザードはやがて国力衰退の元凶であることが露呈
されるのではないか。
このような、緊急事態にあるわが国に、真実のプロセス・イノベーションと、
真実のプロダクト・イノベーションと、真実のモラルが育ち、完全市場を理念
とする資本主義精神がそだち、独占を食い止める手法をそだて、収穫逓増の産
業に邁進する国家戦略が求められると思うのです。
--
SEO Shirou mailto:ses...@myself.com
"SEO Shirou" <ses...@myself.com> wrote in message
news:3f523...@127.0.0.1...
> つまり、食料という財をアメリカとヨーロッパでみれば、アメリカが絶対優位
> であり、衣料という財をアメリカとヨーロッパでみればアメリカが絶対優位で
> ある。アメリカ国内においては食料が衣料に比べて比較優位であり、衣料が食
> 料に比べて比較劣位である。ヨーロッパ国内においては食料が比較劣位であ
> り、衣料が比較優位である。
>
> ですから"Hiyama_J"さんの表現でわたしはよいと思うのです。
なるほど,私の記憶違いだったようです.ご教示有難うございました.また,
Hiyama_J氏にもお詫び申し上げます.
> 戦後の調査ではアメリカは労働力という生産要素を集約的に利用する財が、資
> 本を集約的に利用する財に勝っていて、つまり、労働力という生産要素を集約
> 的に利用して作った財が比較優位な財として輸出されて、資本を集約的に利用
> して作った財は比較劣位な財のために輸入していたということが分かったそう
> です。おどろきですね。
面白いですね.
> ヘクシャー・オリーンの定理は、豊富な生産要素を集約的に利用することで比
> 較優位な財を作ることを言ってると思いますが、この定理は、収穫逓増(生産
> 要素の量を増やせば増やすほど、規模が拡大するほど、生産性があがる)や収
> 穫逓減という場合には、成り立たないことが調査の結果分かったようですね。
収穫逓増(逓減)という,パラメタが変化する条件下には,定理が拡張できない
のは,調査を待つまでもなく,理論的に示せるはずです.(調査からわかること
は,モデルがどれほど現実を反映しているかでしょう.)
> 日本は高度経済成長においては収穫逓増の国でしたし、業種で言えば、マイク
> ロソフトのような知識産業は、自動車のような鉄を加工するような生産産業と
> ちがって、頭打ちのない収穫逓増の産業ですね。独占になることを食い止めら
> れないのではないかというのがアメリカでも問題になっているところですよ
> ね。
「収穫逓増の国」と言う表現には,違和感を感じます.工業化の過程にある産業
は,おおむね収穫逓増であり,それが比較優位であれば,自由貿易で発展しま
す.しかし比較劣位の産業は,自由貿易で壊滅するでしょう.高度成長期の日本
は,自由貿易を行った部分と,ガードした部分があったことを忘れてはなりませ
ん.
また,知識産業を「頭打ちのない収穫逓増の産業」というのは本当でしょうか.
以上のご意見については,もう少し丁寧に表現していただきたいと思います.そ
うでないと,関連が曖昧なままでいくつかのテーマを性急に並列しているように
しか見えません.
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