れ: フランチャイズ企業とコモディティー企業

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2003/11/21 20:50:512003/11/21

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企業には、大きく分けると、フランチャイズ企業とコモディティー企業があり
ます。前者は値下げ圧力に対抗できる魅力的な製品またはサービスを供給する
企業であり、後者はありきたりの製品またはサービスを供給する企業です。

たとえば、フェラーリは強いフランチャイズ企業です。フェラーリが作る車は
ありきたりではないので、値下げ合戦に凌ぎを削る必要がありません。もちろ
ん、トヨタもかなり強いフランチャイズ企業でしょう。

一方、マツダは弱いフランチャイズ企業であり、そのままでは今後の世界市場
の中でも強いコモディティー企業へと転落するでしょう。

コモディティー企業が提供するものはありきたりであるため、競争で唯一問題
になるのは価格です。ですから、コモディティー企業は不況にとても弱いので
す。数年前いくつかの企業が「価格破壊」を唱えていましたが、そういう企業
の哀れな末路は当然予測できたのです。

フランチャイズ企業はある程度無能な経営者に率いられている期間でも、そこ
そこ利益を出します。一方、コモディティー企業の経営者が無能ならば、社は
程なく倒産してしまいます。

製品を見て、すぐにどこが造ったのかがわかるようでなければ、その製品を作
る会社に長期で投資しようなどとは考えないほうがいいでしょう。コモディティ
ー企業の将来は「先が見えている」のです。

価格で勝負するようになったら、少なくとも、製造業はもはや衰退期に入って
います。金融業はある程度のコモディティー化に耐えられます。

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