Kazuo Fox Dohzono wrote:
> In article <3D608397...@aist.go.jp>
> "Sawaki, Takayuki" <t-sa...@aist.go.jp> writes:
> > 人工ダイアモンドについては、確か、ジェネラル・エレクトリック社がそ
> > の製造法の研究を始めて、現在はいろいろな企業で合成されていると思いま
> > す。あと、現在盛んに行われているのは、化学反応気相成長法(CVD)によ
> > るダイアモンド薄膜の製造ではなかろうか?
> 薄膜ならご家庭でも :-)
> 講談社ブルーバックス
> 「ハイテク・ダイヤモンド」半導体ダイヤからフラーレンまで
> 志村史夫 ISBN 4-06-257092-0
あ、そういえば、これ読んだなあ。
> | 実際, 広瀬らは図 28 のような簡易ダイヤモンド生成装置を開発しており,
> | その装置は表 15 に示すように一万円以下の費用で組み立てられるのである.
(略)
これ、夏休みの自由研究にいいかもしれないですね。
なお、前に挙げた
裳華房ポピュラーサイエンス「ダイアモンドとガラス」境野照雄著
にも、人工ダイアモンドの話が載っていました。1カラットのダイアモンドを
合成した場合の価格は1,000万円を超え、天然物の数十倍になるとのこと。
そういう意味じゃ、これを持っている人の方がお金持ち、と言ってもよさそう。
なお、同書によれば、人工ダイアモンドの合成の研究は、1950年代初めに
スウェーデンのアセア社で始まり、次いでジェネラル・エレクトリック社が、
1954年に1mm大のものを合成したとのことです。
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\\ ・ : 佐脇貴幸
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まあ、そういうことです。ちなみに、ダイアモンドは等軸(立方)晶系(cubic)、
グラファイトは六方晶系(hexagonal)に属し、多形(polymorph)の関係にあります。
> > しかも、できたダイアモンドは、グラファイトとダイアモンドが入り交じって、
> すみません、佐脇さんのように専門的なことはよくわからないのではっきり覚えてい
> ないのですが、アルミをグラファイトの近くに置いといて、加えて窒素を入れてやる
> と、黒いカス(これはダイヤになりかけのグラファイトだそうですが)をなくすこと
> が出来るとか。
私の場合は、あくまでも「事故」でできたもので、綺麗なダイアモンドを作ろうとする
場合には、それなりの操作が必要だということでしょう。
#そういや、ダイアモンド中の包有物の分析をして、窒素の存在の重要性に言及している
#論文があったなあ。
> > 「地下の科学シリーズ17 ダイアモンド-その生い立ちと性質」砂川一郎著、ライ
> ティス社刊(1969年) ~
> > ただ、それぞれの報告についての詳細は、この本では不明です。
> その本が出来た頃にはまだダイヤが衝撃の際の熱と圧力で作られたものだとは判明し
> ていなかったのでしょうね。
いえ、それは判明していました。私が言いたかったのは、この本には、それぞれの
ダイアモンドの、隕石中の産状が書かれていなかった、というだけのことです。原論文を
あたればいいんですが、何せ古いので…
#フォロー先はfj.engr.materials, fj.sci.matterにしておきます。
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\\ ・ : 佐脇貴幸
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Sawaki, Takayukiさんの<3D61A4CB...@aist.go.jp>から
> #そういや、ダイアモンド中の包有物の分析をして、窒素の存在の重要性に言及している
> #論文があったなあ。
ん、窒化炭素ですか。ダイヤモンドより硬いという……。
ふわふわ、できるといいなぁ~。
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若林 泰志(わかん) wa...@ta2.so-net.ne.jp
いえ、私の言っているのは、マントル中の流体組成を流体包有物の化学分析値から推定して、
C-N-O-H系の相平衡とダイアモンドの形成機構を議論している論文だったと思うんですけど、
いざ探してみたら出てきません。
窒化炭素については、
http://www.nimc.go.jp/recent/r96-7-1.html
http://www.osakac.ac.jp/labs/kawaguti/naiyou.html
等の解説がわかりやすいですね。
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\\ ・ : 佐脇貴幸
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