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人工ダイヤモンド Re: メートル法への換算は必要?

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Sawaki, Takayuki

未読、
2002/08/19 6:19:172002/08/19
To:
#内容的に物質科学ぽくなったので、fj.sci.matter, fj.engr.materialsにクロスポストして
#フォロー先もそちらへ。

Kazuo Fox Dohzono wrote:
> In article <3D608397...@aist.go.jp>
> "Sawaki, Takayuki" <t-sa...@aist.go.jp> writes:
> >  人工ダイアモンドについては、確か、ジェネラル・エレクトリック社がそ
> > の製造法の研究を始めて、現在はいろいろな企業で合成されていると思いま
> > す。あと、現在盛んに行われているのは、化学反応気相成長法(CVD)によ
> > るダイアモンド薄膜の製造ではなかろうか?
> 薄膜ならご家庭でも :-)
> 講談社ブルーバックス
> 「ハイテク・ダイヤモンド」半導体ダイヤからフラーレンまで
> 志村史夫 ISBN 4-06-257092-0

 あ、そういえば、これ読んだなあ。

> | 実際, 広瀬らは図 28 のような簡易ダイヤモンド生成装置を開発しており,
> | その装置は表 15 に示すように一万円以下の費用で組み立てられるのである.
(略)

 これ、夏休みの自由研究にいいかもしれないですね。
 
 なお、前に挙げた
裳華房ポピュラーサイエンス「ダイアモンドとガラス」境野照雄著
にも、人工ダイアモンドの話が載っていました。1カラットのダイアモンドを
合成した場合の価格は1,000万円を超え、天然物の数十倍になるとのこと。
そういう意味じゃ、これを持っている人の方がお金持ち、と言ってもよさそう。
 なお、同書によれば、人工ダイアモンドの合成の研究は、1950年代初めに
スウェーデンのアセア社で始まり、次いでジェネラル・エレクトリック社が、
1954年に1mm大のものを合成したとのことです。

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\\             ・ : 佐脇貴幸
 \☆  /\/\  .: ・    t-sa...@aist.go.jp
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Sawaki, Takayuki

未読、
2002/08/19 22:09:142002/08/19
To:
Loverain wrote:
> "Sawaki, Takayuki" <t-sa...@aist.go.jp> wrote in message
> news:3D608397...@aist.go.jp...
> > その電極部分がグラファイトでできていたと
> そうそう、そのグラファイトがダイヤになるんですね。要するに、鉛筆の芯。ダイヤ
> と同じ炭素100%でも結合の仕方が違うのだと言っていました。

 まあ、そういうことです。ちなみに、ダイアモンドは等軸(立方)晶系(cubic)、
グラファイトは六方晶系(hexagonal)に属し、多形(polymorph)の関係にあります。

> > しかも、できたダイアモンドは、グラファイトとダイアモンドが入り交じって、
> すみません、佐脇さんのように専門的なことはよくわからないのではっきり覚えてい
> ないのですが、アルミをグラファイトの近くに置いといて、加えて窒素を入れてやる
> と、黒いカス(これはダイヤになりかけのグラファイトだそうですが)をなくすこと
> が出来るとか。

 私の場合は、あくまでも「事故」でできたもので、綺麗なダイアモンドを作ろうとする
場合には、それなりの操作が必要だということでしょう。
#そういや、ダイアモンド中の包有物の分析をして、窒素の存在の重要性に言及している
#論文があったなあ。

> > 「地下の科学シリーズ17 ダイアモンド-その生い立ちと性質」砂川一郎著、ライ
> ティス社刊(1969年) ~
> > ただ、それぞれの報告についての詳細は、この本では不明です。
> その本が出来た頃にはまだダイヤが衝撃の際の熱と圧力で作られたものだとは判明し
> ていなかったのでしょうね。

 いえ、それは判明していました。私が言いたかったのは、この本には、それぞれの
ダイアモンドの、隕石中の産状が書かれていなかった、というだけのことです。原論文を
あたればいいんですが、何せ古いので…

#フォロー先はfj.engr.materials, fj.sci.matterにしておきます。

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Wakabayasi Yasusi

未読、
2002/08/22 7:58:472002/08/22
To:
わかん です。

Sawaki, Takayukiさんの<3D61A4CB...@aist.go.jp>から
> #そういや、ダイアモンド中の包有物の分析をして、窒素の存在の重要性に言及している
> #論文があったなあ。

ん、窒化炭素ですか。ダイヤモンドより硬いという……。

ふわふわ、できるといいなぁ~。

--
若林 泰志(わかん) wa...@ta2.so-net.ne.jp

Sawaki, Takayuki

未読、
2002/08/22 23:23:442002/08/22
To:
Wakabayasi Yasusi wrote:
> Sawaki, Takayukiさんの<3D61A4CB...@aist.go.jp>から
> > #そういや、ダイアモンド中の包有物の分析をして、窒素の存在の重要性に言及している
> > #論文があったなあ。
> ん、窒化炭素ですか。ダイヤモンドより硬いという……。

 いえ、私の言っているのは、マントル中の流体組成を流体包有物の化学分析値から推定して、
C-N-O-H系の相平衡とダイアモンドの形成機構を議論している論文だったと思うんですけど、
いざ探してみたら出てきません。

 窒化炭素については、
http://www.nimc.go.jp/recent/r96-7-1.html
http://www.osakac.ac.jp/labs/kawaguti/naiyou.html
等の解説がわかりやすいですね。

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Sawaki Takayuki

未読、
2010/08/02 13:41:212010/08/02
To:
 すでにあちこちで話題に上っているかもしれませんが、Fe-Te-S系の物質に超伝導を発
現させるのに、赤ワインが良い、という記事が。
cf. http://www.jst.go.jp/pr/announce/20100727-3/index.html
http://www.nims.go.jp/news/press/2010/07/p201007270.html
いろいろアルコール(酒類)を試してみた結果、ということですが、何が効いているん
ですかねえ。やっぱり、ポリフェノール?
 物質の挙動には、まだ謎が多く隠されているんだなあ。
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Sawaki Takayuki

未読、
2012/07/16 10:00:252012/07/16
To:
#2年前の記事への自己フォロー。

(2010/08/03 2:41), Sawaki Takayuki wrote:
>  すでにあちこちで話題に上っているかもしれませんが、Fe-Te-S系の物質に超伝導を発
> 現させるのに、赤ワインが良い、という記事が。
> cf. http://www.jst.go.jp/pr/announce/20100727-3/index.html
> http://www.nims.go.jp/news/press/2010/07/p201007270.html
> いろいろアルコール(酒類)を試してみた結果、ということですが、何が効いているん
> ですかねえ。やっぱり、ポリフェノール?

 NIMSと慶応大によるプレスリリースがあったようです。
http://www.nims.go.jp/news/press/2012/07/p201207130.html
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120716-00000049-jij-soci
 クエン酸やリンゴ酸がFe-Te-S系の物質と反応し、キレート化で余分な鉄分をFe-Te-S系
の物質から除去することで超伝導が発現する、ということだそうで。なるほどねえ。
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