実は先日、新聞記事に第二パナマ運河建設の記事が出ていたことから、パナマ運
河の話になりました。
私が、確かパナマ運河は太平洋と大西洋の水位の差を調節するためのものだった
と思うと言ったところ、それは違うと指摘を受けました。で、WWWで調べてみた
ところ、確かに太平洋と大西洋に水位の差はあるものの、パナマ運河の本当の目
的としては、地峡を越えるためのものだということはわかりました。
#確か小学生の頃に読んだ本では水位の差を調節するため…というような記述が
#あったような気がしたのですが、記憶違いだったのかなあ。でも、今回検索し
#たらそう書いてあるページもあったりして、結構いいかげんな情報も流れてい
#るようですね。(^^;
ところで、パナマ運河の目的は検索できたのですが、何故太平洋と大西洋に水位
の差が生じるのか説明しているページは結局見つかりませんでした。探し方が悪
いのかもしれませんが、どなたか真相をご存知の方は教えてください。もちろん
ポインタでも構いませんのでよろしくお願いします。
太平洋と大西洋に水位差があるのではなく、
山越えするパナマ運河のルート上に水位差があるんです。
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:: ■■さんぽ■■ <mue...@csc.jp>
:: PGP fingerprint: 42FC 4F53 2FB6 5810 1B1B 97A3 F166 2DE7
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念のため、パナマ運河が結んでいるのは大平洋とカリブ海です。
地峡を越えるため、3段昇降の閘門(こうもん)式になってます。船が通るのは
ガトゥン湖という人造湖で、水面標高は26m位だそうです。そのため太平洋側、
カリブ海側ともに水門で3段階に区切って水位を調節して船を通します。
# 往復とも船はガトゥン湖に昇って、また降りる。
> #確か小学生の頃に読んだ本では水位の差を調節するため…というような記述が
> #あったような気がしたのですが、記憶違いだったのかなあ。
閘門式運河の仕組みの説明だけ記憶されてたのでは?
> ところで、パナマ運河の目的は検索できたのですが、何故太平洋と大西洋に水位
> の差が生じるのか説明しているページは結局見つかりませんでした。探し方が悪
> いのかもしれませんが、どなたか真相をご存知の方は教えてください。もちろん
> ポインタでも構いませんのでよろしくお願いします。
太平洋と大西洋の水位の差って何メートルくらいあるんでしょう?
水位差なんてないから説明してるページがないのでは...
# 水位差があるのかないのか、私は知りません。
# 水位差があると説明してるページがあったのなら、ご紹介ください。
あったら永久機関ができてしまいますって(^^;)。
記事 <2002091023384...@csc.jp> で
Sampoさんは書きました
> MUNEMOTO Hisayaさんの<alkvv8$ltp$1...@news2.u-ryukyu.ac.jp>から
> >># 水位差があるのかないのか、私は知りません。
> >># 水位差があると説明してるページがあったのなら、ご紹介ください。
> あったら永久機関ができてしまいますって(^^;)。
うろ覚えですが、太平洋と大西洋には水位差はあったと記憶しています。
原因は月の朝夕力なので、永久機関にはなりませんけど。
で、ちょっと探してみたところ、
http://www.geocities.co.jp/Berkeley/3860/infopanama/canal.html
> 第二パナマ運河構想では、スーパータンカーの通航が可能なように海面と同じ
> 高さの水平式運河が考えられています。しかし、太平洋と大西洋との水面の高
> さが異なる(満潮時は太平洋が約3m高い。干潮時は大西洋が約3m高い。)こ
> とから強い潮流発生の危険性、さらには両洋間での生態系の変化が危惧されて
> います。
というのを見つけました。
PROJECT TEAM DoGA 高津正道 ta...@doga.jp
TBD0...@nifty.ne.jp
PROJECT TEAM DoGAのホームページ → http://doga.jp/
9月11日(水) 今日のマーフィーの法則 [カーンの公理]
何をやってもだめな場合は、マニュアルを読むこと。
なるほど、詳しいページのご紹介ありがとうございます。
しかしなんでみんな大西洋と書くんだろう。カリブ海ですよ、カリブ海。
手元の資料(小学館の世界大地図館)にパナマ運河断面図が載ってるんですが、
カリブ海の水位は固定なのに、大平洋(パナマ湾)の水位は高潮面と低潮面が
カリブ海の水位を挟むように描かれています。その差が何メートルかは数値
が載ってないんですが、多分±3mなんでしょう。でも大潮と小潮で違うはず。
で、カリブ海ですが、おそらくパナマ周辺では潮汐がほとんどないんだと
思います。カリブ海と大西洋を隔てるアンティル諸島に多数ある海峡では、
大西洋の潮汐に応じた潮流があるはずです。
# 瀬戸内海と太平洋を隔てる鳴門海峡と同じ
やっぱりこれは太平洋と大西洋の水位差ではなく、太平洋とカリブ海の水位差
として考えないとダメだと思います。
hi...@eve.u-ryukyu.ac.jp (MUNEMOTO Hisaya) wrote in message news:<alkvv8$ltp$1...@news2.u-ryukyu.ac.jp>...
> 太平洋と大西洋の水位の差って何メートルくらいあるんでしょう?
3mくらいだそうです。
> # 水位差があると説明してるページがあったのなら、ご紹介ください。
http://www.geocities.co.jp/Berkeley/3860/infopanama/canal.html
の、第二パナマ運河がどうのと書いてあるあたりではダメですか??
水位というか潮位の差がなぜできるかはよくわかりませんけど、
おそらく地形というか、まわりの海の影響なんでしょう、たぶん。
たとえば関門海峡を(どうにかして)堰き止めたら
瀬戸内海側と日本海側で潮位差ができるとおもいます。
(いまのようにつながっていても潮流が発生するくらいですから)
で、この水位差というか潮位差を利用すれば
永久機関とはいえないけど数億年くらいは動力が取り出せそうですね。:)
--
ishida-yuusuke #5002(greenmover)
In article <4ef4f74f.02091...@posting.google.com>,
ishida-...@mail.goo.ne.jp (ishida yuusuke) wrote:
> で、この水位差というか潮位差を利用すれば
> 永久機関とはいえないけど数億年くらいは動力が取り出せそうですね。:)
潮力発電はフランスが有名なようです。
日本では干満差が少なく、実用的じゃないみたいです(費用対効果)。
多分パナマでも同様でしょう。
"ishida yuusuke" <ishida-...@mail.goo.ne.jp> wrote in message
news:4ef4f74f.02091...@posting.google.com...
> で、この水位差というか潮位差を利用すれば
> 永久機関とはいえないけど数億年くらいは動力が取り出せそうですね。:)
Yasuhiro Furutaさんの<alnoof$4b7$1...@news1.lcv.ne.jp>から
>風力発電や水力発電といっしょで環境が変わらない限り永久に動力が取り出せると思
>います。
>結局は月や太陽の力ですから・・・
>
と、
"ishida yuusuke" <ishida-...@mail.goo.ne.jp> wrote in message
news:4ef4f74f.02091...@posting.google.com...
> で、この水位差というか潮位差を利用すれば
> 永久機関とはいえないけど数億年くらいは動力が取り出せそうですね。:)
結局、月の公転周期が地球の自転周期に完全に同期するまでの期間が
あとどれくらいかかるか?というところの問題なのでしょうけれども。
ただ一方で、月の公転距離が地球からある程度離れてしまうと、有意な
潮汐力が確保できなくなる可能性もあるのかな?とも思ってみたり。
--
Technetium mailto:techn...@max.hi-ho.ne.jp
"Yasuhiro Furuta" <yasu...@moon.e-com.ne.jp> wrote in message news:<alnoof$4b7$1...@news1.lcv.ne.jp>...
> 風力発電や水力発電といっしょで環境が変わらない限り
数億年後にはパナマ地峡が存在しないかもしれないので
> 永久に動力が取り出せると思います。
熱力学の第1法則(エネルギー保存則)にも第2法則(エントロピー増大則)にも
違反しないので、「永久機関」を名乗ることはできませんよね。
> 結局は月や太陽の力ですから・・・
どっちかというと地球の自転の回転運動エネルギーのはずです。
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ishida-yuusuke #5002(greenmover)
hi...@eve.u-ryukyu.ac.jp (MUNEMOTO Hisaya) wrote in message news:<aln3nq$6cl$1...@news2.u-ryukyu.ac.jp>...
> # あれっ、私の2番目の記事は流れなかったのかな? と思いqueenで確認して安心。
groups.google.comが遅いだけなので気にしないでください。
--
ishida-yuusuke #5002(greenmover)
hi...@eve.u-ryukyu.ac.jp (MUNEMOTO Hisaya) wrote in message news:<all6s8$nl0$1...@news2.u-ryukyu.ac.jp>...
> しかしなんでみんな大西洋と書くんだろう。カリブ海ですよ、カリブ海。
(1)パナマ運河の主目的が太平洋(側の航路)と大西洋(側の航路)をつなぐことだから
(2)カリブ海は広義の大西洋に含まれるから
> カリブ海と大西洋を隔てるアンティル諸島に多数ある海峡では、
> 大西洋の潮汐に応じた潮流があるはずです。
> # 瀬戸内海と太平洋を隔てる鳴門海峡と同じ
カリブ海あたりの正確な地図が頭に浮かばないんですけど
鳴門や関門や明石海峡に相当するほど狭い海峡があるんでしょうか??
小アンティル諸島のほうは小さい島ばかりという印象がありますけど
--
ishida-yuusuke #5002(greenmover)
目的は(1)の通りでいいんですが、水位の話で大西洋と書かれるとね、
う~ん、広義でかぁ...
> カリブ海あたりの正確な地図が頭に浮かばないんですけど
> 鳴門や関門や明石海峡に相当するほど狭い海峡があるんでしょうか??
狭いところはあっても、広く開いてるところがたくさんありますから、
鳴門の渦潮みたいなすごいことにはならないと思います。
しかし海峡の狭さだけでなく深さも潮の流れやすさには関係するでしょう
し(島が連なってるところは海底も浅い)、カリブ海は広い分、流れ込む量
も多いでしょうから、それなりの潮流があるはず、と思っています。
# で、流れ込んだのが奥深くのパナマに届く前に引き潮に変わって出ていく。
# だからパナマのカリブ海では干満差がないんじゃないかなと。
> 小アンティル諸島のほうは小さい島ばかりという印象がありますけど
その通りです。
そういうのって水位差って言うんでしたっけ?
干満の差があるのはもちろんなんですが。
普通海面の高さって、干潮時と満潮時の平均を使うんじゃありませんでしたっけ?
まあ、おおざっぱに言えばそうでしょうけど、検潮所で長期にわたって観測した結果の
平均値を使う、といったほうがより正確だと思います。
http://vldb.gsi.go.jp/sokuchi/level/
http://www.gsi.go.jp/KIDS/ADVISE/bsav2.htm
には、
> 日本海側と太平洋側では日本海側の平均海面ほうが20cm
> ぐらい高くなっています
と書かれていますねえ。どういうことだろう?
~~ ◯ ~~~~~~~ ‥ ・ ~~~~~~~~~~~
\\ ・ : 佐脇貴幸
\☆ /\/\ .: ・ t-sa...@aist.go.jp
/ / \ ‥・
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なるほど... 私も理科年表を見てみました。前に
In article <alrn26$9sv$1...@news2.u-ryukyu.ac.jp>, 私 wrote:
> しかし海峡の狭さだけでなく深さも潮の流れやすさには関係するでしょう
> し(島が連なってるところは海底も浅い)、カリブ海は広い分、流れ込む量
> も多いでしょうから、それなりの潮流があるはず、と思っています。
> # で、流れ込んだのが奥深くのパナマに届く前に引き潮に変わって出ていく。
> # だからパナマのカリブ海では干満差がないんじゃないかなと。
と書きましたが、大変申し訳ありません。このデタラメは大ハズレな気が
してきました。こんな説明ではダメそうです。カリブ海にはプエルトリコ
の南方に無潮点があって、大西洋と連続して潮浪が左回りしてますね。
カリブ海には大西洋(小アンティル側)から入ってメキシコ湾へ抜けていく
大きな海流(潮流じゃなくて)もあるみたいですし、海峡の狭さ、浅さなんて
関係なかったみたいです。でも
http://www.mirc.jha.or.jp/fushigi/current/
なんか読むと、私の頭では益々わかんなくなってきます...
# 潮汐とは関係ない話ですが、「黒潮も(中略)沖側の水位の方が
# 岸側の水位より高く、その水位差は約1mに達する」そうです。
ただ理科年表じゃパナマの詳細はわからないのですが(4.6mの測定地も運河
の出入口とは離れてるかも知れませんし)、太平洋側はパナマ湾なので潮差
が大きそうです。またカリブ海側は数cmじゃないでしょうか。(M2潮の図を
見るかぎりでは5~10cm、他の分潮も恐らく無視できる程度でしょう。)
In article <amsjiu$p9k$1...@pin3.tky.plala.or.jp>,
"Nakagawa" <nak...@silk.plala.or.jp> wrote:
> 瀬戸内海は内海だから干満の差が激しいというのは、
> 中学か高校で習った地理の知識だったように思いますが、
> 世界で見ると全然正しくないですね。
内海だから、というんじゃなくて、湾内が浅くなると、ってことじゃないで
しょうかね。仁川も宮島もパナマ湾も。
# 潮汐が浅海部に侵入してくると、波速の減少にともない波高が増大する
# (MIRC「海の事典」より)
In article <all6s8$nl0$1...@news2.u-ryukyu.ac.jp>, 私 wrote:
やっぱりこれは太平洋と大西洋の水位差ではなく、太平洋とカリブ海の水位差
として考えないとダメだと思います。
パナマ湾とカリブ海の水位差、だったみたいです... m(__)m
参考
http://www.kobe-jma.go.jp/Enganbousai/Tide_Engan/Kijyunmen/Kijyunmen.html
http://www.esst.kyushu-u.ac.jp/kaimen/isobe/lectures/index.html
http://www.mirc.jha.or.jp/online/w/w-tide/knowledge/
http://www.mirc.jha.or.jp/fushigi/encyclopedia/
など