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For keeping away from militarism in Japan

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Jun Shirakura

未読、
2003/11/16 1:11:152003/11/16
To:
ぼくは憲法改定と防衛力の強化に反対でした。現憲法と自衛隊の存在の間に矛盾
があるのであれば、自衛隊を縮小または廃絶するのが良いと思っています。しか
し、現在の国際情勢を見ると、国に属さない組織によるテロリズムの危険性が高
まっており、現時点で防衛力を廃絶するのは難しいと考えられます。現在日本に
駐留するアメリカ軍との関係も考え直さなければなりません。それゆえ憲法と自
衛隊の存在の関係を解りやすくするために憲法改定という考え方が生まれてくる
のかもしれません。これらの理由から自由民主党の公約に憲法改定と防衛力の強
化があげられているのでしょう。しかし、憲法改定と防衛力の強化によって、再
び日本が軍国主義に向かう危険性があります。日本が自衛隊を強化すれば、他の
アジア諸国は警戒感から軍備を増強するかもしれません。他国に対する恐怖から
自国の軍を強化してしまい、再び軍拡競争が起こるかもしれません。そして恐怖
の連鎖が戦争を引き起こし、戦争による肉親の死が憎しみの連鎖を引き起こすで
しょう。そうなれば政治家が望むと望まないに関わらず今度は民衆がより強い軍
隊を要求するようになるでしょう。そうなる前に、我が国の防衛力の増強に歯止
めをかける方法を日本国法の形で用意しておくことが必要です。そのための憲法
改定ならば、ぼくは賛成します。日本が軍国主義に向かう危険性を回避するため
には、憲法に自衛隊と国際連合の関係を明記することが必要だとぼくは考えます。
国際連合の許可が無ければ日本国外で行動できないようにする法的拘束力を憲法
に持たせるのです。日本国外における自衛隊の指揮権を国際連合に譲り渡し、国
際的には日本国の軍隊ではなく国際連合の軍隊であることにすれば良いのです。
日本国外から何らかの侵略勢力が日本に迫った場合においてでさえ国際連合の指
揮下で自衛隊は行動するべきです。国際的には自衛隊は国際連合の指揮下にある
ことになり、日本国民は戦争と軍備を放棄することになります。それゆえ現憲法
の第九条を変更する必要はありません。現憲法の前文も変更する必要はありませ
ん。このようにして現憲法の第九条および前文に触れることなくある程度の防衛
力を保持しておくことができるはずです。一国の利益に行動を支配されない軍で
あれば、その規模は限定されたものになるはずです。そして、将来的には各国の
軍隊を国際連合の指揮下に統合し、国またはテロ組織による国際的な犯罪を取り
締まる世界警察の機能を持たせつつ、徐々に世界の軍備の廃絶へと向かうのが理
想的だと思います。このためには国際連合憲章で述べられている安全保障理事会
についての記述を改定することが必要かもしれません。

--
Jun Shirakura <mailto:sira...@osa.att.ne.jp>

えす

未読、
2003/11/16 8:12:292003/11/16
To:

"Jun Shirakura" <sira...@osa.att.ne.jp> wrote in message news:161120031511156093%sira...@osa.att.ne.jp...

> めをかける方法を日本国法の形で用意しておくことが必要です。そのための憲法
> 改定ならば、ぼくは賛成します。日本が軍国主義に向かう危険性を回避するため

第9条の「日本国民は、」の部分を「すべて国民は、」に書き換えるのですか(@_@)

Shintaro Ishihara

未読、
2003/11/16 9:44:302003/11/16
To:
Jun Shirakura wrote:

 確かに理想を言えば仰る通りかと思います。理想では全ての
国家がそうなるべきでしょう。しかし上述された様に今の世界
は危険に満ちている上に、肝心の国際連合、安全保障理事会が
集団安全保障規定を行使できる程に機能していないのが現実で
す。その理由の一つに先の大戦の戦勝五カ国による拒否権の行
使があります。現状では各国とも拒否権を行使される事を恐れ
て国連を通さずに他国への軍事介入を行っています。米国など
はその最たる例でしょう。この事からも、国連による集団安全
保障の秩序は事実上休眠状態にあると言えるのです。
 さて、現実には憲法九条を意識しつつ、現時点における日米
二国間の軍事同盟に基づいた、集団的自衛権の行使の問題をい
かに扱うかという事が問題となります。集団的自衛権は、元来
主権国家に保障された権利の一つです。それ故に、何も日本自
らそれを返上する必要は無いのです。現在の政府が憲法九条の
従来の解釈を変更しないと言う事なのであれば、憲法改正も己
むを得ないという事です。

> 一国の利益に行動を支配されない軍で
> あれば、その規模は限定されたものになるはずです。そして、将来的には各国の
> 軍隊を国際連合の指揮下に統合し、国またはテロ組織による国際的な犯罪を取り
> 締まる世界警察の機能を持たせつつ、徐々に世界の軍備の廃絶へと向かうのが理
> 想的だと思います。このためには国際連合憲章で述べられている安全保障理事会
> についての記述を改定することが必要かもしれません。

 非常に理想主義的です。究極の軍隊と言うものは恐らく国家
に帰属しない、例えば「世界政府」(なるものが誕生した暁に)
の様なものに属する事になるのでしょう。現在の国連は各国の
利害が対立し尚且つ、官僚制度の悪弊蔓延る首無しの巨大組織
と化しています。特に安保理が世界政府の大役を果たす等とは
無謀と言わざるを得ません。それゆえに日本はかやうな組織に
主権の一部でも明け渡す事は、絶対にあってはならないのです。

それでは。

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Jun Shirakura

未読、
2003/11/17 22:18:072003/11/17
To:
In article <3fb78...@127.0.0.1>, Shintaro Ishihara wrote:

>  さて、現実には憲法九条を意識しつつ、現時点における日米
> 二国間の軍事同盟に基づいた、集団的自衛権の行使の問題をい
> かに扱うかという事が問題となります。集団的自衛権は、元来
> 主権国家に保障された権利の一つです。それ故に、何も日本自
> らそれを返上する必要は無いのです。現在の政府が憲法九条の
> 従来の解釈を変更しないと言う事なのであれば、憲法改正も己
> むを得ないという事です。
>

集団的自衛権が国家に保障された権利であるという説をぼくは否定します。各国
が軍事同盟に基づく集団的自衛権を行使することにより、世界はまず軍事力の多
極化にむかうと思います。そして、お互いの利益を確保するために同盟を結び直
すことにより、結局は軍事力の二極化にいたると思います。過去にあった冷戦構
造の世界に逆戻りするだけです。国際的協調の無い集団的自衛権の行使の未来に
あるものは、おそらく、世界大戦です。第二次大戦以前の状況に戻ろうというの
でしょうか?

>  非常に理想主義的です。究極の軍隊と言うものは恐らく国家
> に帰属しない、例えば「世界政府」(なるものが誕生した暁に)
> の様なものに属する事になるのでしょう。現在の国連は各国の
> 利害が対立し尚且つ、官僚制度の悪弊蔓延る首無しの巨大組織
> と化しています。特に安保理が世界政府の大役を果たす等とは
> 無謀と言わざるを得ません。それゆえに日本はかやうな組織に
> 主権の一部でも明け渡す事は、絶対にあってはならないのです。

国際連合は世界の政治権力の分散と協調のための外交機構として必要なものであ
ると考えています。国際連合は軍事力の使用をできるだけ避けるための制御機構
です。その機能を改善することは今の段階でも可能なはずです。世界政府を樹立
して権力を一極集中させてしまうという考え方はもはや時代遅れです。権力を複
数に分散させることにより、一つの権力の失政が起こす被害を最小限にとどめる
ことができます。安全性が高まるのです。現時点で必要なのは国際的協調を拒否
しようとしている組織への対応をどうすればよいかという議論だと思います。実
行力を国際連合に持たせるにはどうすればよいかという議論も必要だと思います。
各国が集団的自衛権を行使しなくてもよいように国際連合を改革していくことが
必要なのだと思います。

Kaz Hagiwara

未読、
2003/11/17 23:11:072003/11/17
To:
私自身は世界連邦だとか世界政府だとかグローバルなものはあんまり好きじゃあ
りませんが、まあ、ブレインストーミングのタネとして。

Jun Shirakura wrote:
> 国際連合は世界の政治権力の分散と協調のための外交機構として必要なものであ
> ると考えています。国際連合は軍事力の使用をできるだけ避けるための制御機構
> です。

ただ、これは「ある国とある国との紛争」の解決についてであって、「ある国と
国際テロ組織との紛争」については、国連の役割ははっきりしていませんね。

国内テロだと警察機構で対処できるわけですが、国際テロの場合、国連では各国
の利害関係と思惑が複雑にからんですっきりと対処できないところを「世界政
府」なら対処できるという利点もあるわけです。

萩原@グリフィス大学

Shintaro Ishihara

未読、
2003/11/21 1:13:192003/11/21
To:
Jun Shirakura wrote:

> 集団的自衛権が国家に保障された権利であるという説をぼくは否定します。各国
> が軍事同盟に基づく集団的自衛権を行使することにより、世界はまず軍事力の多
> 極化にむかうと思います。そして、お互いの利益を確保するために同盟を結び直
> すことにより、結局は軍事力の二極化にいたると思います。過去にあった冷戦構
> 造の世界に逆戻りするだけです。国際的協調の無い集団的自衛権の行使の未来に
> あるものは、おそらく、世界大戦です。第二次大戦以前の状況に戻ろうというの
> でしょうか?

 集団的自衛権の行使が、必ずしも二極化の方向に向かうと
限らないかと思います。現在の世界では、冷戦時の二極化構
造とは異なり、超大国は米国一国のみであり、同盟関係は日
米、米英、並びにNATOに代表される米国を中心としたも
のと、それぞれの地域大国による対立関係とに大分されるか
らです。覇権国米国を取り巻くように同盟関係が存在し、イ
ンドや中国、ロシアなどの大国が存在し、これらの国々は米
国中心の同盟関係ほどの利害の一致もなく、強固な関係を築
く事が出来ないのです。
 集団的自衛権の行使が大規模な地域紛争に向かう可能性は
否定できませんが、現状では覇権国の米国のみが、積極的な
軍事力の行使を行っています。同盟関係もEUという地域的
な力が今回の米国のイラク政策に足枷をはめた様に、必ずし
も一枚岩ではありません。また地域紛争(民族的対立または
政治的対立)が、大規模な地域紛争に発展する事はあっても、
それが二国間の世界大戦に発展する可能性は低いかと思います。
 当然、米国の今後の外交政策が変化した場合はこの限りでは
ありませんが。

> 国際連合は世界の政治権力の分散と協調のための外交機構として必要なものであ
> ると考えています。国際連合は軍事力の使用をできるだけ避けるための制御機構
> です。その機能を改善することは今の段階でも可能なはずです。世界政府を樹立
> して権力を一極集中させてしまうという考え方はもはや時代遅れです。権力を複
> 数に分散させることにより、一つの権力の失政が起こす被害を最小限にとどめる
> ことができます。安全性が高まるのです。現時点で必要なのは国際的協調を拒否
> しようとしている組織への対応をどうすればよいかという議論だと思います。実
> 行力を国際連合に持たせるにはどうすればよいかという議論も必要だと思います。
> 各国が集団的自衛権を行使しなくてもよいように国際連合を改革していくことが
> 必要なのだと思います。

 国連に限らず、国際連盟でもそうでしたが、この様な国
際組織の主要な成立要因は、拮抗する先進(列強)各国の利
害調整の場合が殆どです。資金と軍事力を持つ国家が、政
治的独立性を維持しつつ、また如何に戦争を避けつつ国益
を追求できる場を提供するのがその目的なのです。
 安全保障に限って言えば、上述した様に国際連合の機能
不全は否定できません。国連はその査察団を拒否したイラ
ク前政権に対し全く無力であったし、武力行使を主張する
米国の元で、安保理各国は最後まで同意する事が出来ませ
んでした。結局、大国間の利害を乗り越え、国連そのもの
が組織として大国間の問題解決する事は不可能なのです。

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