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.hack//ストーリー全般

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KURABAYASHI

unread,
Nov 8, 2003, 5:00:39 AM11/8/03
to
.hackの全メディア含めたストーリー全般の話です。アニメ、ゲーム、
小説の内容のほとんどがクロスしてネタばれしているので気にする方は
読まないように。全体的にいったいどういう話だったのか知りたい方向け。
もちろん間違い、思いこみも含みます。


調べてて思いましたが、少なくとも黄昏の腕輪伝説以前のアニメSIGN、
ゲーム、及び小説での設定はいわゆる「正史」にのっとった世界で展開
されてるんですねぇ。(さすがに段々ズレが生じてきますが)腕伝のように
メディアによって多少設定が変わっていくのが.hackでは異例なんですな。
よく統一とれたなぁと思いましたね。

---基礎知識(でももっとも重要なネタばれ)---


すべては人智学者でありAI研究者であったハロルド・ヒューイックが、
詩人エマ・ウィーラントに出会った事から始まる。ハロルドはエマを
愛したが、報われる事はなく、エマは他界してしまう。ハロルドは彼女の
遺作、のちに「黄昏の碑文」とよばれる叙述詩の世界観を元にした世界の中
で、彼の研究の目的である「究極のAI」を彼らの子供として誕生させようと
した。世界がゲームの形をとっているのもPCからAIのデータを取るためで
あり、PCがゲームで遊ぶことすら、ハロルドが作ったシステムの中では
AI(アウラ)の誕生のための物でしかない。

・Pluto Kiss

.hack世界で2005.12.24に全世界のネットワークが一斉に沈黙する事件が
起きる。これは10才の少年のウイルスのせいという事になっている。
これにより2年間ネットワーク規制がかかり、個人でのインターネット等が
禁止された。それまでのネットワークゲームも当然できなくなり、これが
「The World」の全世界的なヒットの要因となった。

・黄昏の碑文(Epitaph of The Twilight)

エマがWeb上で発表したもの。未完、かつ当時無名の作品の上に、コピー
禁止の形式でWebにあり、またPluto Kiss以前のものであるため、オリジナル
がたとえそれが本物だとしても判断つけられない状態でゲーム中の現在に
伝えられている。データもバラバラに存在、伝えられていて、ネットワーク
での「口伝」といえるかもしれない。

・黄昏の碑文の内容

世界を破滅に導く「禍々しき波」と戦う光と影の軍団、そして波から
世界を救うと予言された「夕暮れ竜」を探す一人の人間と二人の半妖精の
物語。実体の無い波相手になすすべは無く、物語は竜発見と同時に始まる
光(リョース)の王アペイロンと闇の女王ヘルバの連合軍の最後の戦いと、
竜と探索者たちの会話で終わっている。未完。

・ウイリアム・バトラー・イェイツ:William Butler Yeats (1865-1939)

.hackの世界観の基礎であるアイルランド、ケルト文学の実在の学者。
ノーベル文学賞受賞者。フィアナというのもケルト神話に出てくる
フィアナ騎士団の事である。ヨーロッパで最初の能の理解者だと
言われている。彼がハロルドのように求愛したが報われなかった相手は
モード・ゴン(Maud Gonne)という名前である。
ケルト民話は「口伝」でしか伝えられていなく、フィールドワークによって
地道に聞いて回り、民話を体系付けまとめた人物。
モルガナ(モリガン)、リョース等用語、キャラはケルト神話がらみなので
調べてストーリ中の役割と比較すると面白いかもしれない。

・モルガナ・モード・ゴン(SIGNでは声、ゲームでは自身が八相となった)

アウラを産み、育てるための母体となるシステムがモルガナである。
自身もAIとして進化し、アウラが生まれれば自分の存在が無くなることに
気付いた彼女は、アウラ誕生を阻止しようとする。Worldその物といえる
彼女だが、自身ではアウラを産むのをやめる事も傷つけることも出来ない。
アウラを産む為の存在が、全てをかけてアウラを消そうとする矛盾した存在
となった。(また放浪AIやPCにも直接デリートなどの処理は出来ない模様)
アニメからゲームまでをモルガナシナリオと言ってもいいかもしれない。

・放浪AI

AIを作り出すシステムの一環、テストとして生まれる存在。普通に
振舞うと、ゲームの(確定かどうかは分からないが)純粋にAIだけの司の
ようにThe Worldだけでは本人かAIかが分からない。(もちろんバグとしか
見えないAIも存在する)SIGNの司をはじめ多くの人が放浪AIとされおそらく
魂までも封じられた。

------「.hack//AI buster」(小説)--------

アウラのような存在をいきなり作りだすことはできず、まずは試作が必要
だった。そうして作られたのが放浪AI、そして「リコリス」である。
バグとして放浪AIを削除する任務を会社から与えられ、AI狩りのアイテム
である「神槍ヴァーダン」を与えられていたアルビレオは、「リコリス」
また放浪AIはバグでは無く、システムから生まれる物である事、それを削除
する槍さえもシステムであるモルガナから与えられた事に気付き戸惑う。
最後リコリスは背景の一輪の赤い花となる事で世界にとどまる事を選択する。

Vol.1で手に入れるハロルドの手記に出てくる「~君なしに、この子は~」
の「君」はリコリスである事が分かる会話が出てくる。また漫画版黄昏の
腕輪の神威が持っている槍はこの「神槍ヴァーダン」である。

・ザワン・シン

当時クリア不可能と言われていたイベントだが、バルムンクとオルカが
二人でクリアした。それを見ていたアルビレオとコンビを無理やり組み
初心者と思わせていた「ほくと」、ほくとは実はBBSに詩を載せる事で
有名なW.Bイェーツ(もちろんモデルはWilliam Butler Yeatsだろう)
という古参のプレーヤーであり、彼女がBBSに「フィアナの末裔」と彼ら
のことを詠った事から二人はそうよばれる事となった。

・アルビレオ

本名:度会一詩、小説時代ではCC社社員であり「碧衣の騎士団」の団長。
(システム管理者のゲーム上での役割、碑文では光(リョース)の騎士団名)
The Worldの前身「フラグメント」の時代からのプレイヤーであり、
The Worldの移植作業にも参加、徳岡潤一郎の部下でもあった。
漫画版神威と同じく左右の瞳の色が違う、男性タイプの重槍使いキャラ。

・ほくと

本名:水原遥「フラグメント」時代からの古参のプレイヤーであり、
ネット詩人と称され有名なW.B.イェーツの仮の姿。初心者キャラを装い
アルビレオに近づく。目的は不明。かなり歳はいっているらしい。35?
レナのフィギュア付き単行本にレナの知り合いとしても出てくる。

・バルムンク

名前不明、ゲーム版の時代で18歳。「フラグメント」時代からの
プレイヤーの一人である。ソロ中心だったがオルカの人柄にふれ、
コンビを組んでいる。後輩から何度か告白されているなどリアルでも
かなりもてるらしい。ザワン・シンのイベントの報酬として、正式に
羽を得ている。

・オルカ

本名:ヤスヒコ、ゲーム版の時代で中二。当時もおそらく中学生だが、
ゲーム版でも分かるように「いいやつ」であり、バルムンクなども
心を許すカリスマPCである。バルムンクと共に有名だが、環境もあり
それなりにしかThe Worldをプレイしていない。SIGNに出てこないのも
そのせいであると考えられる。

・リコリス

放浪AIであり、アウラのように自身をセグメントに分け逃げるなど
アウラの前身とも言える存在。だが彼女は「そう名付けられなかった」
ためアウラとはなれなかった。父にも母にも必要とされなかった彼女だが
最後はThe Worldに存在するため自身を一輪の赤い花に変え、いまもどこか
のエリアに存在するという。ちなみに私はゲーム中探したが、どこにいるか
はっきり分かるエリアは見つからなかった。

--- 「.hack//SIGN」(アニメ)------

直接アウラに手を下せないモルガナは、アウラに影響を与える放浪AIに
目をつけた。ネガティブな精神の持ち主である司を放浪AIとし、接触させる
ことで、歪んだアウラを成長させ自滅させようとしたのである。しかし司は
完全には絶望しておらず、仲間、昴らの助けもあり立ち直っていく。
自身は世界に干渉できないモルガナの代わり、のちの六相「甘き罠にて懐柔
せしは」マハもその影響を受けAIとして成長し、モルガナに反発していく
ことになる。
 これに激怒したモルガナは司を痛めつけ、精神的に破壊しようと目論み
楚良などと接触、昴たちを攻撃する。しかしそれにより逆に戦う事を決意
した司は、ついにアウラをモルガナの意図とは逆に純粋な形で覚醒させる事
となる。マハにも裏切られたモルガナは戦いをスケィス(後の一相)によって
挑み、最後にはモルガナを裏切った楚良がスケィスの赤い杖に捕らえられて
しまう。ここで現状では対抗手段が存在しない事に気付いたヘルバによって
強制切断され、物語はとりあえず幕を閉じる。ラストでは帰還した司と昴は
出会い、彼女らの現実との戦いが始まる事になる。アウラの目覚めと共に
始まりの物語といえるかもしれない。ちなみにこの時にはアウラは1-2才の
外見である。


・キー・オブ・ザ・トワイライト

アニメの時点でThe World世界の謎を解くと言われているアイテム。
司の存在がなにか関係あるのではと気付いたプレイヤーたちが、司と
接触、仲間になるきっかけとなる。このうわさすらシステムからもたら
された情報なのかもしれない。アウラの事か、腕輪の事かは謎。

・司

本名:庄司杏、女性、歳は学生としか分からないが16くらいか?
現実世界での人間関係、父親との確執につかれ現実を「クソみたいな世界」
と言いThe Worldに引きこもっていたが、(ゲームで登場するときの武器名は
このセリフそのまま)そこでも居場所を見つける事が出来ず、全てに絶望して
いた。それに目を付けたモルガナがマハを手引きして放浪AIとし、現実では
昏睡状態なのにゲーム上では存在するという状態にされてしまう。
だがAIと違って意識、記憶もあり、命もリンクしている。これが意識不明者
しかいないゲーム版と違う所だが、実はオルカをはじめアウラと共に潜伏
していたらしい。モルガナはこのような事を意識して行う事が可能で、
身体的苦痛を与える事でネガティブな精神を増幅しようとした。

・昴

本名:御園真理子、女性、学生としか分からない。両足と体が不自由で
車椅子で病院生活をしている。紅衣の騎士団(公の組織でなく、ある意味勝手
に自治をやっている組織、碑文ではヘルバの配下の騎士団名)のリーダー。
銀漢、クリム、昴、その他大勢のメンバーによって構成されていた。
司を最初不正キャラとして処理しようとした銀漢によって関わる事となる。
異変に気付いた昴は司と出会う事により、助けようとするが、自分自身も
体が弱く起き上がる事すら満足に出来ない現実から逃げている事に気付く。
また彼女に共感した司も昴に心を開き、立ち直っていく。司を再び絶望させる
ためモルガナの標的にされるが、それがきっかけで司も戦う意思を持つ事に
なった。ゲームでの昴の武器「出会いは神の御業」も彼女のセリフである。

昴「こんな言葉を知ってますか?出会いは神の御業、別れは人の仕業……」
ベア「萩尾望都……だったか?」

といきなり答えられるベアもさすがだ。

・楚良

本名:不明、小学校4年生。名前の由来は芭蕉の弟子の曾良。The World
では気まま、気まぐれにプレイするキャラである。PKとしても知られBT
なども被害にあい、他のPCにも嫌われている。司に興味をもち、他の仲間
とも関わる事になる。モルガナに一時協力するが、彼も司たちの姿に影響
を受けており、最後には裏切る。モルガナの怒りに触れ、一相スケィスの
赤い杖に封印された。ゲーム版での意識を失っている六人のうちの一人。
彼の持つ武器「最後の裏切り」はこの事を示す。

・クリム

 本名:不明、世界を飛び回る商社マン。ゲームとリアルを完全に分けて
考えている。昴と出会い、彼女に興味をもった彼は昴がThe Worldでプレイ
する事に協力、ついには紅衣の騎士団という組織を起こすまでになる。
正義感であり、優しく、あらゆる面で大人であるが、それゆえリアルの事が
優先し、昴を気にかけるも支えにはなれなかった。
ゲーム中「昴はもうくる事は無い、なぜなら彼女は……」と意味深なセリフ
を言うが現時点では不明。Zeroが完結すれば明かされるかもしれない。

・銀漢

 本名不明:フリーター、アニメではビデオ屋の店員、.hack//Zeroの
時点では居酒屋で店長代理をしつつ正社員の道を模索している。Zeroの時
では昴とかなりくだけたメールのやり取りをしていた事が分かる。
昴を慕い、彼女の作った騎士団を守り、存在意義を示すため異質の存在
である司を追う。だが司に影響されていく昴に絶えられなくなり、騎士団
を解散するきっかけを作ってしまう。だが最後には司、昴とも和解、昴が
なにを思い望んでいたが理解できるようになったのかもしれない。

・ミミル

 本名:不明、アニメの段階で女子高生。司とは対照的に積極的、アクティブ
な人物。司が始めて心を開き、ログアウト出来ない事などを打ち明けた。
半信半疑ながらもキー・オブ・ザ・トワイライトがなにか関係があると考え
世界の謎を追い始める。

・ベア

本名:佐久間亮、結構名前の売れている小説家。妻と離婚し、一人息子と
も別居中だがThe Worldで会ったりしている。だが息子にも慕われている
わけではない。記憶を無くしている司のリアルの姿を突き止め、その環境
がつらい物である事を知り、自身の家庭に対する後悔もあったためか
リアルの司の後継人となった。

・BT

本名不明、元モデルで現在はOL。BTとはBLT(ベーコン、レタス、トマト)
サンドから嫌いなものを抜いた名前らしい。「ほとんど味は無いのに」
のような事を言われるのをかなり嫌う。ベアなどと司にかかわり、キー・
オブ・ザ・トワイライトを探索する。

・A-20

本名不明、PC名はA組の出席番号20番から。始めて一週間で他の仲間
(A-17とかいる模様)に自分を認めさせるため、たまたま出会ったミミルと
無理やりPTを組む。何度も死にそうになるがあきらめず、最後は貴重な
アイテム「金のプチグソ」を手に入れる。ゲーム中でこのアイテムに
固執しているのはこの時の思い出があるからのようだ。

ゲーム中でもこの9人が出てくるが、基本的にはシナリオには関わらない。
ゲームの9人のファントムイベントはアニメの一シーンである。


・マハ

ゲームでのミア。ゲーム中の姿とは違い、小さく可愛い姿。ゲームでは
Vol.4のラストダンジョンで幻としてみる事が出来る。SIGNでの司の影響を
受け、八相となりきれず分離し放浪AIのミアとして独立して活動する事に
なる。


・ヘルバ

ゲーム中でも重要な役割で登場する伝説的な人物。黄昏の碑文で
闇の女王であるヘルバの名前を名乗る。本名、年齢、全てが謎である。
現実でもかなりの組織、資金力を持っていると思われる。

---------「.hack//Zero」(現在一巻のみ発行)-----------

アニメとゲームの間の半年間、アニメ版の人物たちがどうなったかが
分かる内容になる予定。Liminalityの主要人物、「The World」の移植を
ほとんど行った徳岡純一朗の娘、仁村潤香が主人公。

「The World」が父親の作品である事、それを作り出すために父と母が
会えなくなり、離婚をした事を知った潤香は、カールとなってプレイする
ようになる、がすでに父親はCC社にはおらず、またWorldは父親に求めた
ような自分を優しく受け入れてくれる世界ではなかった。それに幻滅し、
違法行為やPKを繰り返すようになった。だがそのうちThe Worldに依存する
ようになる。そんな中、モルガナに縛られWorldをさまよう楚良と出会う。
楚良は完全には操られておらず、記憶を無くし、行動自体は以前のスタイル
と変わらずWorldに存在した。結局自分ではなり切れなかった自由なスタイル、
行動を行う楚良にカールは惹かれるようになる。

 だが楚良はアウラと出会い、苦しみ、消えてしまう。楚良を消され怒る
カールはアウラの事を調べるうちにそれに気付いた昴と接触する。昴に
よりアウラの事を知り混乱するカール。楚良を探し、ついに出会うがそれは
すでに楚良ではなく、別の存在となっていた。アウラも出現し、アウラを
消そうとする空。しかし楚良は苦しみながらもアウラを殺すのをやめ、
また消えてしまう。楚良がアウラを殺したい、だが救いたい事、2つの
相反する楚良の思いに気付いたカールは、楚良を助け、なにより楚良にまた
出会うためにアウラを守ることを決意する。


・カール

本名:仁村潤香、10歳で小学5年生の少女。母方に引き取られているが、
司のように家庭環境が悪い訳ではなく、なかなか母親と会えないとはいえ
母や祖母に愛情をもって育てられている。父親に会う事も特に禁止されて
いる訳ではなく、徳岡も潤香も会おうとしないだけである。だが父親に
対する想いは強く、その面影を求めてThe Worldをプレイするが、そこは
潤香が父親に求めていたような、温かく無条件に自分を受け入てくれる
世界ではなかった。ゲームでは六人の意識不明者の一人であり、小説の
続きではそうなる経緯が語られると思われる。

・仁村恭子

潤香の母親であり、整形外科医。過労で入院してきた徳岡と出会い、
その人柄に引かれ結婚する。だがお互い忙く、このまま無意識に相手に
期待してしまうことがつらく、別れた方が良いと両者とも思い離婚した。
別にお互い嫌いになった訳ではなく、合理的な結果だと徳岡も仁村も
考えている、ある意味理解しあった仲。ゲーム中では潤香は彼女の
病院に入院しており、面会謝絶の状態であるが、徳岡が来た時のみ
だけ面会を許す手配などをしている。

・アルフ

本名不明:12歳の小学校6年生の少女。カールのThe Worldでの友人であり、
積極的な人物。さらに人との関わり合いを避けようとするカールの事を
心配し、彼女によってジークやオルカ、バルムンクなどと関わる事になる。
彼女もゲーム中では意識不明者の一人である。

・ジーク

本名:香住智成、高校生、ゲームの序盤で意識がある時に少し登場する。
バルムンクをライバル視している。The World中では他のプレイヤーの
相談を良く受け、解決しており、頼れるプレイヤーとして有名である。
アルフから相談を持ち掛けられるが、自分より年下の女の子のであり、
The Worldでの知り合いであるKyoやyukichinに相談する事も考えるが、
彼女等は年上であり、またこれを会話のきっかけにしようと水無瀬に
相談相手になってもらう事にした。

・司、昴

この時点で司は全寮制の学校に通い、つらいながらも昴という支えも
あり現実に立ち向かっている事が分かる。だがThe Worldに関わる余裕は
無く、アウラを気にしながらもSIGN以来プレイをしていない。昴もプレイを
行なってはいなかったが、たまたま見た銀漢からのメールからアウラの事に
気付き、その情報を追いカールと出会う事になる。自分達には姿を見せなく
なったアウラが、なぜカールに関わるのか興味を持つが、昴の話を信じられ
ないカールに拒絶され、カールが楚良とも出会っている事は教えてもらえ
なかった。

・楚良

モルガナに捕らえられ、アウラを探している。だがカールに会った時点
では、かつての司のように記憶があいまいな状態でミアのような放浪AIと
化しており、あの性格のままで誰かを探している事のみ覚えている。アウラ
と出会うことにより一旦暴走し、後にアウラ、カールを襲うが、完全に
操られてはおらず、モルガナの意志と楚良の意志が相反する状態となって
いる。

・アウラ

無垢な状態であり、ソラを簡単に倒す事が出来るが、ソラに抵抗すると
カールが悲しむという理由だけで無抵抗になる。最後にはそれに気付いた
カールに助けられた。まだゲーム版より幼い姿であり、ゲーム版のように
10歳くらいの外見に成長する要因もおそらく語られるのだろう。


細かい話だが、この小説の間で、PKが出来なくなった事件もあったらしい。
ゲーム中ではプレイヤー同士戦えないのはこのため。

-------ゲーム版基礎知識-----------

ここまでモルガナに対して無力であったが、アウラとカイトとの出会い、
そして腕輪の力によって物語は終焉を迎える事になる。
ゲームは全4巻で一巻ごとにOVAとゲーム本編の2枚組みとなっている。
全4巻そろえると.hack//GIFTというOVAをもらう事が出来たが、現在では
締め切られている。

・黄昏の腕輪

ゲーム中の最重要アイテムであり、アニメでは倒せなかったスケィス
などを腕輪の能力であるデータドレインを使用する事により、倒す事が可能
な状態にする事が出来るアイテムである。これを行なわないといくら
ダメージを与えても倒す事は出来ない。ちなみにデータドレインを通常
の敵に使うと、敵の系統(アンデット系、昆虫系等)のLV0の敵キャラに
する事が出来る。(この時アイテムが手に入る事もある)
 アニメ版黄昏の腕輪でナイフ系の敵である鎧大将軍(LV24)がグニャリン
(LV0)になったりするのもゲーム版の設定を引き継いでいる。
(あれはアイテムでなく一応敵キャラ)またもう一つの機能として、
プロテクトエリアとよばれる本来入れないワードのエリアに入る事が出来る
ゲートハッキングと呼ばれる能力がある。アニメ、マンガ版のシューゴの
腕輪と違い、通常見る事は出来ない状態で存在する。マンガ版レナが
「デザインにあったっけ」と言っているのもこのせいである。実体は八百由
旬ノ書(黄昏の書かも)という本の形をしている。

・モルガナ・モード・ゴン

SIGN、そしておそらくZeroでの失敗から、ついにモルガナは自身を
「禍々しき波」と共にくると碑文につたえられる八相に姿を変え、自ら
アウラを葬り去ることを決意する。この時マハもモルガナと共に六相となる
はずだったが、司の影響を受け放浪AIとして分離、ミアとなった。八相とは
その名の通り八種存在する敵であり、カイトの妨害をする事になる。黄昏の
碑文においては「禍々しき波」ですら最後の八相コルベニクの前兆でしか
ない。

------.hack//Liminality -- in case of MINASE,Mai(ゲームOVA Vol,1)

自身が移植作業に関わったThe Worldをプレイ中、自分の娘や、その他にも
意識不明になっている事を知った徳岡潤一郎は、その内の一人である香住
智成の回りを調査し、絶対音感の持ち主である水無瀬と出会う、彼は香住が
意識を失う時と同じ状況を作るために水無瀬に協力を頼む。それに興味を
持った水無瀬は怪しむも協力し、徳岡は実際意識を失いかける。理由は
分からないが、The Worldが原因である事がはっきり分かった徳岡、水無瀬
はさらに調査を進める決心をする。

・徳岡潤一郎

The World日本語版の移植作業のメインプログラマでありディレクター、
移植が無事に行なわれたのは彼の功績が大きい。離婚のこともあってか
移植後退社している。アニメでは結局調査を始めた原因を「ずっと気付か
なかった自分にも、鈍感な周りにもムカつく」としか語っていない。
最初は自分の娘が、自分の関わったゲーム中に意識不明になった事が
きっかけになったと考えられる。この台詞もThe Worldで起きていた事も、
娘の想いも知らずにいた自分を語っているのだろう。彼の言う意識不明者
六人はカール、アルフ、楚良、カズ、オルカ、ジークであり、すでに意識を
取り戻した司は入っていない。

・水無瀬舞

香住智成にさそわれ実際にThe Worldをプレイしようとするが、その時
香住だけ意識不明になった。この時水無瀬が聞いた音が「禍々しき波」
の音であり、これを聞き分ける事が出来たため無事帰還する事が出来たの
である。香住の意識を取り戻すため、徳岡に協力する事を決意する。
「ハ長音ラ音」の音はゲーム中だけでなく、現実世界でもネットワーク
環境があると聞き取る事ができ、Vol.2では図書館で異変が起る前触れの
音を聞き取った。

--------.hack//感染拡大 (ゲーム版Vol,1) ----------

オルカにさそわれたカイトはオルカと共に初めてのダンジョンに挑む。
そこでスケィスに追われるアウラに出会う事になる。アウラはWolrdで
の勇者オルカに黄昏の腕輪(この時は本の形)を託し、The Wolrdを救って
もらおうとするが、オルカはスケィスに捕らえられ、代わりにカイトが
腕輪を受け取る。オルカ、腕輪の謎を探すカイト、そんな中で自身も
ブラックローズを初め多くの仲間に出会い、The Worldに深く関わって
いく事になる。ハロルドの存在を示す部屋なども見つけ、仲間、ヘルバ
の協力もありついにスケィスと対峙する。そこではアウラが一相スケィス
に捕らえられ、消去されかかっていた。アウラはかつてリコリスが行った
ように3つのセグメントに自身を分け、世界に離散する。さらにアウラを
攻撃しようとするスケィスとカイトは戦い、腕輪の力によって倒す。
だがスケィスは謎の存在クビアになり、カイトは倒され、逃げる事になる。


・カイト

ゲーム版の主人公であり、中二。本名はプレイヤーが入力する。
最初は緑色の服を着たキャラであり、ウイルスバグとの初めての戦闘中、
アウラに渡された本が腕輪の形に変化し、その時服も赤く、かつ特徴的な
模様もつくようになった。黄昏の腕輪伝説でシューゴがひと目でカイトと
間違われるのも、普通にこの姿になる事が当時も出来なかったため。
オルカの意識を取り戻す方法を探すためThe Worldに深く関わる事になる。

・ブラックローズ

本名:速水晶女、高一の女子。キャラ名は弟が意識不明になってから
見るようになった、漆黒のイブニングドレスをまとった少女と、少女が
たたずむ荒野に広がる薔薇の花から名付けたという。ゲーム中でも後ろ姿
だけだが、イチョウの木の下に漆黒のイブニングドレスを着た女性がいる
ハロルドの部屋がある。両親を無くしたエマの姿に符合する。
意識不明者の一人であるカズは弟であり、弟がThe Worldでプレイ中
目の前で倒れた事から原因を突き止めるためプレイを始めた。

・ミストラル

本名不明、20台後半の主婦。レアアイテムを探索しており、ウイルス
バグを撃退したカイトに興味を持ちパーティーを組むようになる。カイト、
ブラックローズ、ミストラルで初めて3人PTを組むことが出来るようになる。
お腹の子供のためいったんカイトから離れるが、Vol4では再び復帰する。
Vol4後、深鈴を出産。黄昏の腕輪伝説で出会うミレイユは深鈴(4才)
であり、キャラは改名イベントを利用したミストラルそのもの。
レナとシューゴとミレイユの出会いは、かつての母親とカイトたちとの
出会いを思い出させるものである。

・ウイルスバグ

 ゲーム中八相と同じく、データドレインを行わないとどんなにダメージ
を与えても倒せない特殊な敵。黄昏の腕輪伝説に登場するウイルスバグが
いくら攻撃しても倒せないのもこの設定と同じ。

・オルカ

 ゲーム中では伝説的な有名人となっている。本来腕輪所持者となるはず
だった。ここからVol.4のラスト付近まで意識不明のままである。GIFTで
BT相手に愚痴を言っているのはこの事。

・カズ

本名:速水文和、中学一年生の男子。The Worldプレイ中姉の目の前で
意識不明となった。黄昏の腕輪伝説の国崎兄妹と知り合いであり、
The Worldをレナに薦めたのも彼である。

・ミア

SIGNアニメでのマハの変化した姿。通常見る事の出来ない腕輪の姿を
見つけ「目に見えていなくても、そこにあると分かっているなら見えて
いるのと一緒だけどね」と語り、カイトに興味をもつ。カイトが八相を
倒すごとに、モルガナの影響が大きくなり、次第に暴走していく。
序盤ではSIGNの思い出からかエコロノ草を集めている。

・エルク

本名不明、中学一年生の男子。色違いだが司と同じエディットのキャラ
であり、司の面影を無意識にみたミアから接触を受ける。ミアに惹かれ、
つねにミアと行動を共にしようとする。おとなしい人物だが、ミアの事
になると周りが見えなくるほどミアを慕っている。

・ぴろし

本名不明、CC社社員、社員の立場を利用して巨躯な姿におかっぱ頭という
アンバランスなキャラを操る。「いい目をした人よ!」など変わった
キャラを演じているが、真面目なメールもくれるなど普通の人らしい。

・なつめ

本名:大黒なつめ、中学三年生の女子。彼女も初心者であり、たまたま
出会ったカイトに欲しかったアイテムをもらう事に感激し、PTを組む
ようになる。ファンタジー小説が好きで運動は苦手等普通の女子中学生。

・ガルデニア

 本名不明、高校三年生の女子、リアルでも、そしてWolrdでも女性に
人気があり、女性中心のファンクラブまである。無口なプレイヤーであり、
キャラ名もガルデ二ア、クチナシから。リアルでは薙刀部の部長もつとめ
やはり美人らしい。花とタコとマイタケと餌をくれる人間には愛想のいい
正直な猫が好き。

・砂嵐三十朗

本名不明、26歳の男性。ゲーム中では時代劇口調で話すが、サウスダコダ
在住のアメリカ人。日本語を子供に教えているが教材は時代劇ばかりらしい。
映画「用心棒」の桑畑三十郎が名前の由来。三船敏朗作品が特に好き。
ゲーム中では刀を集めており、カイトとはコテツソード探索を手伝って
もらった事からPTを組む事となる。ちなみに時代劇のDVDを数百本コレク
ションしている。

・バルムンク

度重なるThe Worldの異変を憂い、違法PCなどを憎悪するようになる。
カイトの腕輪の能力を見て、Worldを混乱させるものだと考え、カイトを
敵視する様になった。

・ヘルバ

オルカが襲われたとき、カイトを助け、腕輪の力を得たカイトを観察
するようになる。モルガナが世界に及ぼす変化を見届け、その果てに
なにがあるのかを知ろうと考えている。リョース(碑文では光の意味、
ゲームではシステム管理者に与えられる名前)とは相容れない関係である。

・ハロルド・ヒューイック

 SIGNの時代から放浪AIとなってWorldに存在すると考えられる。
「ハロルドの部屋」はハロルド自身の思い出の部屋の模様。
モルガナが暴走するのは誤算だったのか、それとも計算だったのかは謎。


------.hack//Liminality -- in case of AIHARA,Yuki(ゲームOVA Vol,2)

調査を進める徳岡と水無瀬は、香住のWorld中での友人であるyukichin
のプレーヤー、相原有紀とコンタクトを取る事に成功する。有紀もジーク
の失踪に疑問を抱いていたのである。徳岡との待ち合わせの途中、偶然
にもネットワーククライシスに巻き込まれ、ビルの中に閉じ込められて
しまう。異変中に知り合った浅羽と何とか脱出した有紀だったが、
その惨状を見て、その原因に気付いてしまった自分のなすべき事を考え
徳岡と協力を決意する。黄昏の碑文に示された「禍々しき波」がその名
の通り、実体の無いネットワーククライシスとして現実に影響を及ぼし
始めたのだった。

・相原有紀

18歳の女子高生。The Worldではyukichinという名でプレイをしていた。
ジークとしての香住智成の知り合い。兄の結婚相手とうまくいっておらず、
家族にも反発している。ネットワーククライシスに巻き込まれ、徳岡たち
に協力する事を決意する。Vol4で「古い自分は一回死んで、生まれ変わった。
みんなと協力している事が楽しい」と言っているように、自分でも現状を
変えたいと思っていたのだろう。


・浅羽

 ビルに派遣としてたまたま来ていた女性。相原の兄の結婚相手の知り
合いで、たまたま結婚式で見かけた相原を見つけ、そして一緒に脱出する
ことになる。微妙にうまくいかない行動、言動、相原に「昔の自分をみて
いるようでムカつく」と忠告するなど実はBTかもしれない。(声優はヘルバ、
ガルデニアと一緒だが……)


--------.hack//悪性変異 (ゲーム版Vol,2) ----------

クビアに倒されたカイトだったが、あきらめることはなかった。
だが、カイトの腕輪の力はシステム管理者であるリョースにキャラデータ
削除を決意させるに足るものであった。しかしヘルバの説得によって
削除する事で起きる影響を恐れたリョースは、削除しない変わりに調査の
協力をカイトたちに要求する。リョースの支持に従い、カイトたちは
二相イニスと戦うことになる。イニスを倒しアウラのセグメントを手に
入れたカイト。そして探索をさらに進めるうちにセグメントが輝きだし、
アウラがふたたび姿をみせた。だがアウラ出現と同時にクビアが突然出現
する。今度はクビアを倒すことに成功したが、止めをさす前にクビアには
逃げられてしまう。その後リョースの干渉もなくなり、ハロルドがこの世界
を作る元とした黄昏の碑文が謎を解く鍵と考え、碑文をよく知るとされる
ワイズマンと接触を試みる。

ワイズマンから「禍々しき波」と八相の情報を得たカイトたちは、ネット
スラムへ行きヘルバにこちらから接触を試み、碑文の情報を得る事にした。
無事たどり着きヘルバと放浪AIから黄昏の碑文は終わりの物語であること、
アウラはハロルドとエマの子として生まれた事、ハロルドがモルガナと話し
合うために放浪AI(おそらく司のように魂ごと)となった事を知るのだった。
そこで今までトレースしていたリョース、バルムンクがネットスラムに
現れる。今度こそ削除されそうになるカイトだが、そこに三相メイガスが
出現する。メイガスも退けたカイトたちだったが、ルートタウンで目に
したのはバグに侵されている世界となったThe Worldであった。

・ワイズマン

深い知識と冷静な判断力、そして広い人脈を持つ人物。初老の呪文使い
のPCを使う。その落ち着いた行動と会話からは信じられないが、この時点
では小学生でありサッカー部に所属している。


・リョース

管理者に与えられる名称であり、碑文だと光の意味のだがどうやらヘルバ
によるとアペイロンではなくリョースという名が光の王を示すらしい。
アペイロンという名でカイトに「鉄壁の書」などアイテムを与えるが、
実は監視アイテムであり、腕輪の力によりインストールされる事は
なかった。ゲーム中で使おうとするとインストールエラーが出るのは
この為である。通常武器屋の親父などのNPCの姿でWorldを監視している。

・ニューク兎丸

 本名不明、男、フリーターでお笑い芸人を目指している。Worldでトーク
ショーを開くなどWorldも修行の場として楽しんでいる。彼とPTを組むと
戦闘中でも延々一言ネタを披露してくれる。ちなみに彼の言う相棒とは
レイチェルである。

・月長石

 本名不明、おそらく男性。リアルではひたすら体を鍛えている。World
中でもほとんどLV上げしか行っていない。セリフは「………」しかほぼ
語らず、話しても一言くらいしか言わない。だが知り合った女性PCに
アイテムをプレゼントし、メンバーアドレスをもらっていたりする。
 


・マーロー

 本名不明、高校二年生。男子。敵キャラと見間違うほどの異様な
エディットをしたプレイヤーであり、口調は荒くPCともほとんど交渉を
もっていない。メールでも正体を隠しからかわれる。だがその態度はかつて
ゲームにもかかわらず死ぬ事を恐れた友人に見捨てられたことに起因する。
実際は素直な青年である事が皮肉な言動からも読む事が出来る。

・レイチェル

 本名不明、フリーターの女性。Wolrd中で色々なことを実行し、もうける
ことを常に考えている。だがほとんど失敗か長続きしない。だがすぐ新しい
ことを考えまた実行する積極的な人物。ニューク兎丸の相方だが彼ほど
お笑いに興味があるわけではないらしい。夢は長のつく仕事でとりあえず
編集長。

・ミミル

「拒絶する 忘却の 呪紋使い」で会う事が出来る。このエリアは
ミミルと司が初めてあった場所であり、第一声も出会った時と同じである。


------.hack//Liminality -- in case of TOHNO,Kyoko(ゲームOVA Vol,3)

香住のWorld内の友人のkyoであり、黄昏の碑文の内容にくわしい遠野
京子とコンタクトをとる徳岡。そこでヘルバの使い、黒のビトと称する
佐藤一郎と出会う。水無瀬、相原のことすらヘルバは調べ上げていた。
佐藤からハロルドがThe World外から持ち込んだ外部、エマへの思いが
この異変の原因であること、また内部であるThe Worldでは異変の原因と
戦う者たちがいる事、外部、現実側でもそれを助ける必要がある事、
CC社がサーバー自体を破壊するまで時間が無い事を伝え、徳岡に協力を
求めるのだった。

・佐藤一郎

20台後半くらいの青年、ヘルバの使い。黄昏の碑文中でヘルバの
使いである黒のビトの名を名乗る。ヘルバと同じく全てが謎のままである。
あきらかに偽名。

・遠野京子

 高校三年生(Vol4では女子高生に数えられてないが)の女性。一年留年
している。翻訳家の父親と文業家の母を両親に持ち、自身もその影響を
受け黄昏の碑文を研究している。碑文の謎を追うため徳岡たちに協力
するのだった。


--------.hack//侵食汚染 (ゲーム版Vol,3) ----------

Worldの変わりようにショックを受けたブラックローズを含め、異変の
影響で仲間と連絡が取れなくなってしまう。カイトは自分の行いが異変を
起こす原因で無いかと悩むのだった。そんな中、オルカの探しあてた
ハロルドの部屋に一人で行く事になる。そこではウイルスバグと戦う
バルムンクがいた。ウイルスバグを倒す手段の無いバルムンクを救った
カイトは、その力は「使う人の気持ちひとつで、救い、滅び、どちらに
でもなる」とアウラに言われた事を思い出す。腕輪と自分の意思がきっと
オルカを助ける力となるのに気付いたカイトと、今まで悪意に囚われたの
は自分であった事に気付いたバルムンクは、剣を交わし、お互い協力しあい
戦う決意を固めるのであった。
仲間たちとも合流し、ヘルバにも認められるほど強くなったカイトは
こちらから八相に挑み、「波」としてデータの移動を繰り返す八相を追い
詰め四相フィドヘルを撃退する。アウラのセグメントを手に入れたカイト
は再びアウラと出会うが、またしてもクビアが登場、そして今度も逃げら
れてしまうのだった。
フィドヘルを倒したもののThe Worldの悪意は現実世界に広がっていき、
カイトたちは管理者であるリョースとヘルバの協力が必要である事に
気付き、二人を協力させようと画策する。反発するもカイトたちの熱意
に押され、ヘルバとリョースはついに手を取り合う事を決意する。碑文に
示されたような光と闇の同盟がここに成立する事になるのだった。そして
二人の協力によってついに五相ゴレまで撃退することに成功する。
 
 ここからとうとうカイトたちの反撃、ハロルドの作ったゲームの本当の
目的であるアウラを助け、オルカたち仲間を助けるための、モルガナとの
最後の戦いが始まる事になる。

・寺島良子

本名同じ、高校二年生の女子。名家のお嬢様であり、通う最馬女子大
付属高等学校は修学旅行に北極に行った後ハワイに行くようなお嬢様学校
である。父親は御飯の炊き込みが緩いと料理長を庭にくくりつけ、また
娘に近付く男を闇に葬りさる等容赦の無い人物のようである。カイトの
事をうれしそうに話すのを聞いた彼は、今度つれてこいと娘に言っている。

・楚良

スケィスは倒されたが彼はまだ杖に縛られたままだった。Vol3で
ダンジョンの奥に放置された赤い杖にカイトが接触する事で、ようやく
呪縛から逃れる事ができる。だがまだこの段階では意識は取り戻せてない
模様。この時手にいれる「楚良の双剣」はイベントアイテム中最強の
格闘能力をもつ。

・9人のファントム、SIGNイベント

腕輪には過去のログをみる能力が隠されており、その能力によって
かつてのSIGNの人物たちの幻影を見る事ができる。銀漢の剣など各人の
武器やアイテムが手に入る。

------.hack//Liminality -- Trismegistus(ゲームOVA Vol,4)

ハロルドがエマとの子供としてのAIをThe Wolrdで誕生させようとした事、
それを産み出すシステムであるモルガナこそが原因であることに気付いた
一同は、CC社のサーバ破壊計画を阻止するため佐藤の「サーバ転送計画」
に協力する事になる。海上情報バックアップセンターに潜入し、The World
をハッキングする徳岡たち五人。さらにヘルバのサーバとWorldをリンク
させようとする。そこでWorldにログオンした舞は、まさにヘルバのサーバ
で最後の戦いに挑むジーク、カイトらを見る事になる。あと少しという時
だったが、World側ではコルベニクによりヘルバのサーバが破壊されそう
になっていた。異変に気付いた徳岡は、ヘルバのサーバを捨て、バック
アップセンター側のサーバをヘルバのサーバとすり返る事に、万分の一秒
というタイミングに合わせ成功する。World側ではまさにサーバごと全員
消去されそうになるところだったが、現実世界での徳岡たち活躍によって
決着をつけることが出来たのであった。
結局Worldではどうなったかが分からないが、最後、波の消滅とアウラの
産声を聞き、成功した事を確信し現実側での物語は終わる。


--------.hack//絶対包囲 (ゲーム版Vol,4) ----------


波を追い詰めていくカイト達、そしてとうとう六相であるミア、マハ
と対峙することになる。カイト達が八相を倒すごとにモルガナの影響が
大きくなっていったミアは抵抗むなしく六相マハ(アニメの姿ではない)に
変化する。そして倒しミアは消滅、エルクは怒りカイトを責める。
マハからセグメントを取り戻したカイト、さらに七相タルヴァスを追うが
エルクの裏切りにより波は暴走を始めてしまう。そこにカイトのセグメント
を吸収し、全てのセグメントを取り戻したアウラが出現、暴走を止める。
しかしアウラに出会うたびに出現するクビアがまた現れ、「クビアと戦って
はいけない」と謎の言葉を残しアウラは消え、クビアも逃げる。

その後七相を倒したカイトはネットスラムの放浪AIたちからハロルドが
向かったとされるエリアの名前を聞く。そこでとうとう碑文石に姿を変えた
放浪AIのハロルドに出会う。同時に現れたアウラはクビアは腕輪と対の
存在であり、異質な腕輪を生むときの反動で誕生した事、クビアは腕輪が
ある限り消滅しない事を語る。そこでクビアとの最後の戦いが始まる。
ハロルドはクビアによって消滅させられるが、「旅人よ心せよ、夜明け前が
もっとも暗いのだと」という謎の言葉を残した。
いくら戦っても倒す事の出来ないクビア、とうとうカイトは切り札で
ある腕輪の消滅を決意する。ブラックローズにより腕輪は消去されたが、
とうとうクビアを倒す事が出来たのだった。


クビアは倒したものの、まだ最後の八相コルベニクは存在し、Worldには
あいかわらずウイルスバグがあふれている。腕輪が無く、黄昏の碑文のよう
に終末をまつだけの状況に仲間たちは絶望する。
 しかしカイトはハロルドのセリフやこれまでのことから「Twilight」は
「黄昏」を示すものでは無く、「薄明」を 意味するものであり、未完である
碑文の内容も、今までの事も終末に向かう物ではなく、そこから未来に
つながる物語であるはずだと確信、仲間たちに希望を与えるのだった。
(ちなみにイエーツの作品The Celtic Twilightもケルトの薄明を意味する)

そしてついに「禍々しき波」でありモルガナ本体でもある最後の八相
コルベニクと対峙するカイト達、腕輪がなく苦戦するも、アウラがジーク
たち意識不明者たち全てをあつめ、コルベニクの真の姿をあらわす事になる。
ここでコルベニクはサーバ自体を破壊しカイト達を倒そうとするが、現実
世界での徳岡たちの活躍によって阻止、とうとう撃破される。

しかしコルベニクの抵抗は終わらず、力を暴走させドレインハート(データ
ドレインを複数に行う能力、カイトも使える)を起こし、これによって仲間
たちは次々倒れていく。だがカイトはエルクの助けもあり力を振り絞って
コルベニクに近付いていく。最後の一撃が届こうとしたその時、目の前に
急に現れたアウラごとカイトの剣はコルベニクを貫き、ようやくモルガナとの
戦いに幕を下ろす。モルガナを倒すもアウラの謎の行動に戸惑うが、カイト
はその時アウラの産声を耳にする。真の究極のAIとなるため一度死ぬことが
必要だったのだと悟る。

この後復活したオルカとカイトはもう一度最初に出会ったダンジョンで
アウラに出会い、Worldに影響を与えない形で生み出された「暁の腕輪」を
渡され、これから新しい命が生まれる事、それを阻もうとする物がいる事
を教えられる。アウラに伝えられたエリアにエルクと探索すると、かつての
SIGNのマハの姿が幻影として現れる。マハに導かれ最深部にいくとそこには
おそらくかつての司の従者であった鉄アレイこと「薄明の放浪者」がいた。
(この姿の敵キャラ自体は通常の敵として普通に存在するのでそうかは不明)
さらにマハを捕らえ姿を変えた「震える誘惑の恋人」を倒すと、そこには
つらい記憶をなくし生まれ変わったミアが誕生する。

カイトと出会った時のように腕輪を見て「目に見えなくても、そこに
あると分かっているなら見えているのと一緒だけどね」と同じように語り、
エルクと去る所で物語は幕をおろすのだった。

・司、昴、楚良、ヘルバ、ミア

コルベニクを倒す事で前者4人が、ミアを助けるとミアも仲間にする事
ができ、メールも交わす事が出来る。おそらく司たちはAIだが、この後の
OVAなどで明かされるのかもしれない。ヘルバは全てのステータスがMAX。

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この後OVAやアニメ、漫画版黄昏の腕輪にも続くがここまで。
アニメ版と違い漫画版ではレナとシューゴがまだ同じ部屋にいたりかなり
違いが出てくる。

# ENCYCLOPEDIAでバリバリのロールプレイと書いてたのが気になって
# いたが、OVAのCDでやっぱり男だということになったのかねほたるは。


--
/倉林 /
/ kura...@nifty.com /
/MSXはいいですよ。 /


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