最後に、「学歴をうるさく言うのはレベルが低い」
「学歴を問わず主張そのものの価値を見よ」などの
コメントに対してあらかじめ反論しておきます。
「ものぐさ精神分析」の中には、今でも優れていると
思える小論文もいくつかあります。
しかし、岸田の学歴を知ると全く違って読めてくるものも
あります。これがもっとも顕著な例が「心理学無用論」です。
(ぜひ目を通してください。文庫本の中です。)
成績の悪い高校生がいて、なぜか東大にあこがれてたとします
。6年間も浪人して東大を受けたが、とうとう挫折して和光大
学に入ったと。その男が後に「放校になった落第生が仕返しに
学校に火をつける」みたいな感じに「東大無用論」を書きまし
た。
そんな文章だれが読みますか?
そんな文章を「ユリイカ」が収録することがありますか?
岸田がこんな文章を人に読ませることができたのは、ひとえに
学歴詐欺によるものなのです。
(岸田は新聞に
「学校教育“幻想”の呪縛から自由になることをすすめる」と
「学歴無用論」も書いてます。
http://home.owari.ne.jp/~fukuzawa/nikki02-7.htm )
「負け犬の遠吠え」という言い回しは30年聞いてましたが、
ぴったりの実例にはじめて出会いました。
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岸田
「心理学は、(。。。)科学ではなく、形而上学である。」
間違い。単なる心理学に対する中傷。
形而上学の部分が現象学とか Dennet、Chalmers のやってるも
の
になった。
科学の部分を心理学と呼ぶ。
岸田
「ご存じのように、学会誌というものには三流、四流の論文し
かのっていないものである。」
間違い。単なる心理学の論文を書いている学者に対する中傷。
岸田が学会にひとつも入らなかった一番の理由は、学校・学問
の世界で徹底的に落ちこぼれて、
もう凝りていたからだと思います。 この「心理学無用論」を
書いた時点で、終生、論文を書く気も
学問的なことをする気も、無かったわけです。
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岸田
「日本の心理学者では、世界的水準に達した者はかつて一人も
いない。日本で生まれた理論も心理テストも一つもない」
(中略)
(そんなことは)「絶対に起こり得ないことなのだ。」
無知な人間って大胆なこと言いますね。
アメリカの関連分野の学者で森田療法を知らぬ者は一人もいま
せん。
博士課程の勉強(Qualifying Exam)は、その分野を広く知る
、ということも目標ですが、落第生の岸田は「博士号ダブル挫
折」の学歴が示す通り、心理学をあまり広く知らぬのです。
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岸田
「心理学は人間の心の原理を研究する学問であると、素人は
思っている。ところがこれがこれが大違いである。」
「ネズミが右へ走ったとか左へ走ったとかいう実験をやってい
る。」
たしかに、認知心理学と称して、鳥の鳴き声(birdsong)録音
したり、鳥の脳の解剖したりしている人がいますね。
しかし、ごく初期でも、
人間の脳に電極つっこんで電気流したPenroseとか
A.Stanford大学の有名な「いかに善良・従順な人間がナチズ
ムの手先となったか」の研究
B.Gazzaniga の split-brain research
REM睡眠の研究
などがあります。
(最近AとBを題材にした日本語の小説よみました。)
脳内視覚Localizationの研究なども進んで、立花隆「脳を究め
る」の中にあるような、一般人も面白がるような成果が出てい
ます。
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すでに教養もあり、心理学についての知識がある人が「ものぐ
さ精神分析」読んでも、
「奇抜なこと言ってて少し面白いな」くらいの感想しかない(
なかった)のかもしれませんが、
私くらいの年齢で読んだ人間にはすごいインパクト受けた人も
多いと思います。
小谷野も(岸田が)“「ものぐさ精神分析」で一世を風靡した
。”と書いています。
「一世を風靡」なんて美空ひばりじゃあるまいし、彼がこう書
くのは、彼自信が、すごいインパクト受けた
からだと思います。
伊丹がショック受けたのは、特別な事情があったからみたいで
す。
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日本では、本が当たっていったん「エライ先生」になると、内
容のない対談ものを出し続けるという構図が顕著です。
(マレーシア、シンガポールなど小国ではこうかもしれません
が。)
これって、すごく不公平で、岸田などにこういうことさせるの
は、一国の知的資源の無駄使いだと思うのですが。
アメリカでは岸田などのように、こういうこと してる人はい
ないと思います。(対談もの、というジャンルがないこともあ
るが)
END of muyo
P.S.to konkyo
岸田の「博士論文」は、思い返してみれば異様に短かったよう
に思います。
数学では10ページの博士論文もあり得ますが、文系の博士論
文は最低でも300ページくらいが普通では?
岸田の「博士論文」はこの 1/3 くらいの長さでした。
岸田は「博士論文」の下書きの第一原稿を(たった一人の)教
授の前で、ごくインフォーマルに(5分程度)
発表したのではないかと思いますが。もちろん、それもしてい
ないかもしれない。
なにしろ、フランス語では「psychologie」も発音できないそ
うですから。
『ふき寄せ雑文集』文芸春秋 p203
「読めるとしゃべれるは大違い」
仏語をはじめたのは、(中略)
そのときはすでに二十九歳になっており、(中略)
仏語の場合も読めるがしゃべれないということになってしまっ
た。
そういうわけで、フランスの大学へ留学したとき、当然、わ
たしの発音ではなかなか通じず、大変困ることになった。早い
話が、フランス人学生におまえの専門は何がと聞かれ、わたし
は心理学が専門なのて、psychologieだと答えるわけであるが
、このpsychologieがフランス人に通じないのである。
(中略)
そこで、同じゼミのフランス人学生と専門のことで議論すると
きなど、わたしばしばしば筆談に訴えた。しゃべれないが書け
るので、筆談ならやれるわけである。
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