東京大学言語学研究発表会.2012年第5回

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sakahara

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Oct 11, 2012, 7:36:30 AM10/11/12
to linguis...@googlegroups.com, UT-...@googlegroups.com
皆さま,

下にあるように,本郷言語学研究室および駒場言語情報科学専攻の今年
度第5回目の東京大学言語学合同研究発表会を開きます.どなたでも参
加できますので,関心のある方は,どうぞお気軽にいらして下さい.

坂原茂
2012/10/11
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日時:2012年10月26日(金) 16:30-18:00
場所:駒場キャンパス18号館4階コラボレーションルーム4
発表者:石塚政行(東京大学言語学研究室博士課程)
発表タイトル:バスク語レクンベリ方言における三人称所有代名詞の先
行詞に関する制限
要旨:
三人称による所有を表す代名詞BERE「彼の」という形式はバスク語の諸
方言に存在し、発表者の調査したレクンベリ方言ではその先行詞は同一
文中に無ければならない。またこの方言ではそれに加えて、BEREを含む
名詞句の文法役割と焦点化の有無が、BEREの使用の可否に関与している。
すなわち、わずかな例外をのぞいて、単文の場合には、焦点化されてい
ないS/AにBEREを用いることはできない。これは、焦点化されていないS
/Aに含まれるBEREの先行詞として、同一節中のそれ以外の項や付加詞が
認められないことによるものである。

さらにこの方言では、焦点化されていないS/Aがともに絶対格標示を取
る。主題でありかつS/Aであるような項が他の項と非対称的な関係にあ
るというのは、通言語的に主語に見られる特徴である。

さらに、この発表では、単文の場合の例外、および複文の場合の先行詞
についても詳しく取りあげる。
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