JGGUGニュースレター Vol.8

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ueha j

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Jan 12, 2010, 9:34:07 PM1/12/10
to JGGUG
/**
* JGGUG (Japan Grails/Groovy User Group) ニュースレター
*
* @volume 8
* @published 2010/01/13
*/

新年あけましておめでとうございます。2010年初のJGGUGニュースレター
<第八号>をお届けします。このメールマガジンでは、 Grails/Groovy関連
ニュースや技術的な記事、JGGUGの活動報告等を、ほぼ月刊でJGGUGメンバ全
員にお送りしています。

今回、第二回となる新企画コーナー「G*なブロガー」には、Java関連技術の最
新情報のハブとなっている有名サイト「Jungle Java」を主宰している
baraki(榊原さん)に執筆していただきました。猫好きにはたまらない別
サイトの情報もあります(意外な側面?!)。

2010年はG*技術に取って飛躍の年となる予感!!今年も何卒よろしくお願い致
します。

ご意見・ご要望やご提案などありましたら、代表アドレス
newsletter[at]jggug.org までどしどしお寄せください。

▼目次
* ヘッドラインニュース: Groovy 1.7.0, Grails 1.2
* イベントスケジュール
* g*ワークショップレポート: 「モデリングとGrailsのあやしい関係」「Grails 1.2探検隊」
* G*なブロガー: baraki(榊原)さん
* Grailsプラグイン探訪: 第八回「iwebkitプラグイン」
* 運営スタッフから: 一年の計は元旦にあり

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■ ヘッドラインニュース

* Groovy 1.7リリース!

Groovy 1.7が予告通りクリスマス前にリリースされました。関谷さんがリリー
スノートを翻訳されていますので併せてどうぞ。
http://d.hatena.ne.jp/ksky/20091223/p1
http://docs.codehaus.org/display/GROOVY/2009/12/22/Groovy+1.7+released

* Grails 1.2リリース!

期待のGrails 1.2がリリースされました。新機能については本ニュースレター
の「Grails 1.2探検隊」を参照ください。
http://www.grails.org/1.2+Release+Notes

* Griffonの新版0.2.1リリース!

メンテナンスリリースです。
コードネーム"Puma Yagouaroundi"はジャガランディの学名。
http://griffon.codehaus.org/Griffon+0.2.1

* Gradle 0.8リリース!

標準でOSGi対応など、今後目の離せないビルドシステムGradleの新版がリリー
スされました。
http://www.gradle.org/
http://docs.codehaus.org/display/GRADLE/2009/09/28/Gradle+0.8+is+released
http://d.hatena.ne.jp/nobeans/20100105/1262711943

(by 上原)
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■ イベントスケジュール

* 新春LT大会2010
日時: 1月27日(水) 19:00~21:00頃(18:45受付開始)
場所: 渋谷パーティースペース POINT (渋谷駅徒歩7分)
詳細: JGGUGの新年会を兼ねた新春LT(Lightning Talk)大会を開催します。
今回は飲食付きの新年会を兼ねているため有料かつ事前登録必須です。
URL: http://www.jggug.org/news/LT_party_2010

* 関西Javaエンジニアの会(関ジャバ)'10 1月度
日時: 1月27日(水) 19:30~21:00頃(19:00受付開始)
場所: 株式会社クロノス 研修ルーム (大阪市淀川区)
詳細: http://kokucheese.com/event/index/1199/


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http://www.google.com/calendar/embed?src=amdndWcub3JnX3EyamlrYW8yZTJjaW44azlwM2lzMGllMGJzQGdyb3VwLmNhbGVuZGFyLmdvb2dsZS5jb20

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■g* ワークショップレポート

日時: 2009/12/18(金) 19:00-21:00 (その後懇親会)
場所: NTTソフトウェア株式会社 品川オフィス

21世紀最初の一桁年代も終わろうとしている金曜日の夜、7回目のg*ワークショッ
プが品川のNTTソフトウェアの会議室で行われました。

今回のトピックスは、(1) ビューファイブ田中明さんから「モデリングと
Grails のあやしい関係」と題してDSL・モデリングとGrailsの関係について、
(2)ニューキャスト山本剛さんより、「Grails 1.2探検隊」と新しいGrailsにつ
いての2件です。ネタ/スピーカ共にある意味、対極にあるとも言える、
取り合わせの妙です。

●トピックス#1: 「モデリングとGrailsのあやしい関係」
発表者: 田中明さん (ビューファイブ)
プレゼン資料: http://www.slideshare.net/at_husky/xtext-and-grails20091218

まず田中さんの話は、「モデル駆動(ソフトウェア)開発とは何ぞや」から始ま
ります。そのための道具として、汎用的なUMLと領域固有のDSL (Domain
Specific/Modeling Language)があり、さらにDSLは内部DSL/外部DSL、図ベース
のDSL/テキスト・ベースのDSLに分類されます。 Grailsはテキスト・ベースの内
部DSLと言えるかもしれませんね。図ベースのDSL開発環境として、Eclipseの
GMF(Graphical Modeling Framework)があります。GMFを用いた簡単な実例の紹
介の後、Fornax-Platformの Grails Cartridge(これはドイツの学生さんの卒研
らしいです)と、テキスト・ベースのDSL記述言語として有力なXtextを紹介して
いただきました。また、Xtext用いてモデルからGrailsのドメイン・クラスを生
成する田中さんが作られた例を示していただきました。

田中さんは日本Xtextユーザ会も主催されており、お奨めはXtextということで
す。また田中さんはソフトウェア・アーキテクチャとモデリングに関するブロ
グ「徒然モデリング」も書いておられます。レポータとしては、Grails自身が
ある意味で(内部メタ)モデリング言語の性格を持っているので、それと外部
DSLの関係をどう作るのがいいか、これからも考えていければと思いました。
DSL方面は、翌19日に名古屋(ニューキャスト)で行われたSmalltalk勉強会の
ネタとも共通するホットな話題だと思います。

▽ 「徒然モデリング」
http://view5.wordpress.com/
▽Eclipse GMF(Graphical Modeling Framework)
http://www.eclipse.org/modeling/gmf/
▽Fornax- Platform
http://www.fornax-platform.org/
▽Fornax-PlatformのGrails Cartridge
http://fornax.itemis.de/confluence/display/fornax/Grails+(CGR)
▽Xtext
http://www.eclipse.org/Xtext/
▽ 日本Xtextユーザ会
http://groups.google.co.jp/group/xtext-users-japan


● トピックス#2: 「Grails 1.2 探検隊」
発表者: 山本剛さん (ニューキャスト)
プレゼン資料: http://www.slideshare.net/tyama/grails-12-2747272

次に、山本さんから、つい前日にリリースされたばかりのGrails 1.2-RC2を含
む、Grails-1.2の新機能を紹介していただきました。いつも通り、小ネタ満載、
スライド凝りまくり(一部)、山本節炸裂の1時間でしたが、1.2のコードネーム
が「ベディヴィエール」、2.0のコードネームが「ガラハッド」で、いずれも
(聖杯 = Holy Grailを求める)円卓の騎士たちの名前から来ているというのが,
レポータの胸をもっとも揺さぶった小ネタでした(^_^;)。

この発表では、grails.orgやメイリング・リストなどでも分かりにくい1.2の新
機能を、8つほどのカテゴリに分類して、系統的だてて分かりやすく説明してい
ただきました。山本さんによれば、1.2の最大のメリットはスカッフォールド画
面がローカライズされたことだとか。GSP(Groovy Server Pages)の最適化に
よりパフォーマンスも向上しているとのことですよ。

レポータは、2.0のロードマップまで含めてGrailsはそろそろ(第一の)成熟期に
入りつつあるのかも知れないという印象を受けました(SpringSource/VMwareか
らのプレッシャもあるのかな?)。とはいえ、やはり大きな機能強化は続いてい
ます。山本さんのブログ「leftovers...」とtwitter(@tyama)は相変わらず日本
語で読めるGrailsの最新情報の宝庫です。

▽山本さんのブログ「leftovers...」
http://d.hatena.ne.jp/mottsnite/
▽Grails 1.2 RC1 リリースっ。
http://d.hatena.ne.jp/mottsnite/20091204/1259944836

どちらも濃い内容だったため、この辺で時間いっぱい、最後に今年の締めとし
てJGGUG運営委員長の関谷さんからの挨拶があり、第7回ワークショップは閉会、
多くの参加者は忘年会を兼ねた飲み会に突入しました...

(by 山田)
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■G* なブロガー:baraki(榊原)さん

あけましておめでとうございます。猫と招き猫が大好きなbaraki(榊原)です。

「Jungle Java」というブログで、その時々に気になったWeb関連の情報を書
き留めています。もちろんGroovyやGrailsの話題も採り上げていますよ。

残念ながら、それほど詳しいというわけではありませんが、名古屋で開催された
JGGUGの勉強会には何度か参加させていただいてます。とてもフレンドリーで、
活気のあるコミュニティですね。

JGGUG の主要メンバーの多くはアラフォーだということですが、僕はそれよりも
年上です。現在はJavaな人(自称)ですが、システム開発に携わった当初は、汎
用機でCOBOLという環境でした。

また、システム開発の世界から離れて、街づくりや道路・港湾などのインフラ
整備の基本構想策定をサポートする仕事をしていた時期もあります。国体の選
手団輸送計画の策定や鉄道会社のCI導入プロジェクトなどにも参加させていた
だきました。このようなコンサルティング業務もシステム開発も、広義の"デザ
イン"に属する仕事であるという点では共通していますが、ちょっと異色な経歴
かもしれませんね。

システム開発の世界に舞い戻ってからは、上流工程のみを担当していて、本格
的なプログラミングはもう随分長い間行っていません。新しい技術を理解する
ために、個人的に簡単なサンプルプログラムを作成してみるといった程度です。
このため、プログラマの助けを借りなくても動作可能なシステムの雛形を構築
することのできる、GrailsやSpring RooあるいはSkyway Builderといったコー
ド生成の仕組みには、たいへん興味を持っています。

それにしても、Webの進化と発展の速さには、本当に驚かされてばかりです。初
めてWebを体験した時の感動は今でも忘れませんが、これほど社会に大きな影響
を与えることになるとは考えていませんでした。通信速度だって、当時利用し
ていたモデムは1,200bpsとかでしたからねぇ..。(遠い目)Googleが誕生したの
も、その何年か後のこととなります。

そして、クラウドコンピューティングの台頭。ソフトウェアを"所有"しないで、
サービスとして"利用"する時代となってきました。Force.comやZoho Creator、
Zoho Reportsなど、エンドユーザー・コンピューティングを支援するサービス
もクラウド上に登場しています。本当に便利な世の中になってきたものだなぁ。
(しみじみ)

しかし、システム開発によって収入を得ている身としては、手放しで喜んでば
かりもいられません。自らもバージョンアップしていかないとね。おそらく、
これから期待される能力のひとつは、複数のサービスを融合して新たな価値を
生み出すコーディネーター的な能力ではないでしょうか。これに関連して、
最近はSpring DMやSpring Integrationといった技術にも注目しています。

IT 業界にも不況の波が押し寄せていますが、退屈だけはしないですみそうです。

▽Jungle Java
http://junglejava.jp/
▽小麦とみるく
http://neuneu.jp/komugi/

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■Grails プラグイン探訪: 第八回「iwebkitプラグイン」

最近は勉強会やイベントに行くと iPhoneを使用している人をよく見かけますが、
iPhone向けのWebアプリケーションを作りたいと思っている人はいませんか?今
回はそんな方におすすめのプラグインを紹介します。

iPhone/iPod touch向けには、Mobile Safariに適したJavascriptやCSSを提供
するiWebKitというフレームワークがありますが、iwebkitプラグインはこの
iWebKitを簡単に利用できるようなtaglibを提供します。

また、iwebkitプラグイン固有の機能として、Mobile Safari向けのScaffoldの
生成や位置情報の取得、 orientationイベントのハンドリングがあり、現在の位
置情報を取得してGoogle Mapを表示したり、orientationイベント(端末の向き
が縦から横へ変わる等の状態変化時に発生)に応じてアクションを実行させたり
と、iPhone/iPod touchならではの動作をするWebアプリケーションを開発する
ことができます。これらの機能についても全てtaglibで提供されており、実装
も容易です。

iwebkit プラグインの最新バージョンは0.3で、iWebKitの最新バージョンである
4.6.2を包含していますが、プラグインで提供されているのは一部の機能でしか
ないため、今後バージョンアップと共にさらに機能が追加されていくものと思
われます。

Grailsを利用してiPhone/iPod touch特有の機能を利用したWebアプリケーショ
ンを容易に作ることができますので、興味のある方は試してみてはいかがでしょ
うか。

●参考リンク
▽iwebkitプラグイン
http://www.grails.org/plugin/iwebkit
▽iWebKit
http://iwebkit.net/home
            (by 綿引)
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■運営スタッフから: 一年の計は元旦にあり

あけましておめでとうございます。運営委員の杉浦です。

みなさんは、GroovyやGrailsなどと戯れていますでしょうか?
私はといえば、公私ともできていない状態でいます。

「一年の計は元旦にあり」ということわざもありますので、今年の目標、とい
うとちょっとおおげざですが、G*で今年やってみたいこと、をつらつらと書い
てみたいと思います。

まずは、去年の温泉合宿で作りかけだったGAEアプリを完成させる、ということ
です。途中掛けで温泉合宿が終了してからそのままだったのですが、何とか年
内には終わらせたいなぁ、と思っています。
# ずいぶんのんびりとした話ですが...

二つ目は、GParallelizer改めGParsをもう一度勉強する、ということです。
GParsというのは、簡単に言えば並行プログラミングライブラリで、去年ワーク
ショップで発表をさせていただきましたが、あれからバージョンも名前も変わ
り、着々と進化してきていると思います。並行プログラミングとか興味があり
ますので、ここらでもう一度、と思っています。
# 分散とかと絡めることができると、おもしろいかも...

三つ目は、AndroidでGroovy、です。今年はAndroid携帯が各社から出るようで、
どれを買おうか検討中です。AndroidでGroovyというのは、海外の方が以前チャ
レンジされているという話を聞いたのですが、最近は聞かないので、「できる
ものならやってみたいなぁ」レベルですが、チャレンジできればなぁ、と思っ
ています。
# iPhoneも欲しいですが...

四つ目は、フィジカルコンピューティングをGroovyで、です。フィジカルコン
ピューティングとは何か、ということはGoogleで検索していただくとして、
GainerとかArduinoといったものを、Groovyからコントロールできるようになる
と面白いかも、と思っています。
# 工作苦手ですが...

最後は、拡張現実(Augmented Reality)をGroovyで、です。拡張現実自体は
Googleで検索していただくとして、iPhoneのアプリで「セカイカメラ」という
のがあるのですが、ああいう楽しめるものを何か作ってみたいなぁ、と思います。
# ARToolkitもあることですし...

...とまぁ、全部やることは難しいと思いますが、いくつかは手を付けたいなぁ、
と思っています。そして、その成果をワークショップで発表できれば、と思います。

(by 杉浦)
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// JGGUG ニュースレター Vol.8
// 発行元: 日本 Grails/Groovy ユーザーグループ (http://www.jggug.org/)
// 編集担当: 上原
// バックナンバー: http://grails.jp/wiki/display/newsletter+archive
// Copyright 2009,2010 JGGUG - 再利用は Creative Commons ライセンスによります:
// http://creativecommons.org/licenses/by-sa/2.1/jp/
// お問い合わせ、ご意見等は newsletter[at]jggug.org までお願いします。

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