先日行われたJavaOneの大きな話題は、Java EE 7のPaaS化クラウド対応
だったのですが、調べているうちに、Java EEのようなエンタープライズ向けの
システムでも、HTML5を利用しようという動きがあることに気づきました。
Java EEの中で、ブラウザへのレンダリングを行うJSFという技術があるのですが、
Java EE 7に対応した新しい仕様 JSR 344: JavaServer Faces 2.2の中に、
HTML5の特徴のいくつかをサポートしようという提案があります。
http://jcp.org/en/jsr/detail?id=344
また、Java EE 7本体の仕様
JSR 342: Java Platform, Enterprise Edition 7 (Java EE 7) Specification
http://jcp.org/en/jsr/detail?id=342
には、Java Web Sockets API を提供しようという提案があります。
Oracleの寺田さんのblog 「Java EE の向かう先」によれば、
http://yoshio3.com/2010/12/24/future-of-java-ee/
JavaServer Faces 2.2
HTML 5 対応
HTML 5 タグへの対応
ブラウザ機能の検出
HTML 5 用コンポーネント
音声/動画のサポート
......
......
WebTier
WebSocket プロトコルのサポート
JSON API のサポート
HTML 5 のサポート
という取り組みがされると言うことです。
あるいは、すでにこうした情報ご存じの方も多いかもしれません。
お気づきかもしれませんが、寺田さんのblogは、約一年前に
書かれたものです。
正直に言いますと、この間、長いこと、僕は、Androidやネットワーク・
メディアやコンシューマ向けのサービスに関心があって、Java EE、
ほとんどウォッチしていませんでした。JavaOneに行って、Java EEが
PaaSになると聞いて驚き、調べはじめて、Java EE 7にHTML5を
使おうという動きがあることを知り、寺田さんのblogを再発見した次第です。
おそまつですね。
HTML5が、エンタープライズの世界でも、広く使われていく可能性がある
ということは、確かなようです。
マイクロソフト社も、次のWindows 8に向けて、HTNL5を強く意識した
とても意欲的で挑戦的な取り組みをはじめています。
それについては、また別の機会に。