SEN 小沢-野田会談で譲歩すべきは野田佳彦氏  ( 植草一秀の『知られざる真実』): 祈り

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May 29, 2012, 11:12:21 PM5/29/12
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小沢-野田会談で譲歩すべきは野田佳彦氏 (植草一秀の『知られざる真実』)
http://www.asyura2.com/12/senkyo130/msg/673.html
SEN 673 2012/5/30 12:12:21
投稿者: 祈り

http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2012/05/post-4d42.html
2012年5月30日 (水)
小沢-野田会談で譲歩すべきは野田佳彦氏


審議会の手法というものがある。

審議会を主宰するのは各省庁である。各省庁には審議会に諮問する前に結論がある。その結論にお墨付きを得るのが審議会の目的だ。

語源由来辞典によると、「お墨付き」とは、

「室町時代・江戸時代、将軍や大名から臣下に与えた領地を後日の証拠として保障・確認する文書のことをさした。

その文書が「お墨付き」と呼ばれた由来は、署名や署名を図案化した「花押(かおう)」が墨で印されていたことによる。」

各省庁は自分たちが決定した結論にお墨付きを得るために審議会なるものを利用する。

そこで重要なのが人選である。

表向きには、広く意見を取り入れて、そのなかで意見を集約した体裁を示さなければならない。

したがって、各省庁の主張と対立する主張を示す論者も審議会委員に組み込む必要がある。

座長には大学の要職にある人物で、役所の意向を素直に反映して取りまとめにあたる人物が選択される。

このような人物は、通常、ある程度早い段階から役所に取り込まれ、役所の言いなりになって動くことを通じて、大学などで要職に就くことが多い。

予算などを握る役所と良好な関係を持つと、予算措置などで優遇され、その成果が大学などでの地位を高めるのに決定的な役割を果たす。

いわゆる「御用学者」は、早くから役所に取り入り、役所のために働くことによって、大学等での地位向上を得てゆくわけだ。

本業の学問研究で十分な業績を上げることのできない学者にとって、役所に取り入り、その結果として大学での地位向上を得ることは、極めて重要なキャリアパスになっているのである。


役所では、このような御用学者や御用評論家で審議会の大勢を固めたうえで、広く反対意見をも取り入れた体裁を整えるために、反対意見を述べる二級の論客を審議会に引き入れる。

なぜ二級でなければならないのかというと、一級の人物が審議会に入り、滔々と反対意見を開陳され、誰もその意見に対抗し得ないような事態を発生してはならぬからである。

反対意見提唱者をメンバーに入れるが、その人物は、必ず二級以下の人物に限定する。審議会で反対意見を述べても、それが最終的に審議会の意見にならないようにするわけだ。

審議会の手法とは、その先の審議方法を指す。

事務局が用意した原案に対して、反対意見を提示する者が出る。当初から用意された反対者である。

事務局は、会議の締めくくりに際して、「本日提示されました意見を踏まえまして、事務局案を手直しして、論議のたたき台案を次回会合に提出させていただきます」と述べる。

次回会合で、事務局は、当初提示したたたき台案とほとんど変わらぬ事務局案を提示する。

すると、くだんの反対意見者がまた反対意見を提示する。すると、会議の締めくくりに際して事務局が、再び「本日提示されました意見を踏まえまして、事務局案を手直しして、論議のたたき台案を次回会合に提出させていただきます」と述べる。

その次の会合で、事務局はまた、当初提示したたたき台案とほとんど変わらぬ事務局案を提示する。

すると、くだんの反対意見者がまたしても反対意見を提示する。これが何度か繰り返されるのである。

これを何度か繰り返す間に微妙な変化が生まれてくる。事務局案が提示する案に対して、反対意見を述べる論者に対する審議会の空気が、徐々に厳しいものに変化してゆくのだ。

これだけ修正を繰り返しているのにもかかわらず、くだんの論者は同じ批判を繰り返している。事務局案に反対している委員は、当初もいまも、くだんの反対意見者以外に存在しない。

くだんの反対意見者は、そろそろ、「場の空気」を読んで、矛先を収めるべきではないのか。

このような「空気」が立ち込めるのである。

この「空気」が生まれれば、事務局の勝利である。

事務局が提示するたたき台案は、何度修正しても、ほとんど内容は変わっていない。反対意見者はくだんの反対者以外にいないと言うが、もともと、反対意見者としては、くだんの発言者以外にメンバーに組み入れていないのだ。

ここで、反対意見者が一級の人物であれば、審議会の議論の構造を喝破して、事務局の手法を批判し、本質的な議論に誘導するだろう。しかし、二級の論客にそのような展開力はない。

まさに山本七平氏のいう、「空気」に圧倒されて、反対意見をそれ以上主張しなくなるのである。


何を言いたいのかと言えば、消費増税をめぐる意見対立だ。


小沢氏と野田氏が会談する。メディアは、ここで、審議会の手法を用いている。野田氏が消費増税を主張し続けているのに、小沢氏が頑なにこれを拒否している。「小沢氏よ、空気を読め」の空気を作り出すことに、メディアが腐心しているのだ。

しかし、このような重要問題を、姑息な審議会手法で籠絡するべきでない。

消費増税を論じるなら、その前にシロアリ退治を断行するべきだ。それが、野田さん、あなたが声を張り上げて約束したことなのだ。

シロアリも退治しないで消費税を上げるんですか?!そのようなことが通用するわけがありませんと声を張り上げたのは、野田さん、あなた自身ですよ。

小沢一郎氏には、筋を曲げずに、主権者国民の意思を代弁し、正義も大義もない消費増税案を一蹴してもらわねばならない。
・・・・・

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