国際会議の分科会、チェコのときとは全然イメージが違っていました。
座長の朝日先生は、第1回国際アビリンピックに実行委員として関わられた方で、
現在は埼玉県立大学で社会福祉を教えてらっしゃいます。
そんなこともあって、一昨日の打ち合わせは会場のレイアウトの変更から始まりま
した。全員が前を向く教室方式は堅苦しいということで、扇形に机が並べられました。
昨日は、午前中の全体会では、マクロナルドとキヤノンの障害者雇用についての発
表がありました。マクドナルドは障害者を2.94%も雇用していて、精神障害者や知的
障害者の訓練プログラムも用意されているそうです。一方キヤノンは、障害者も正社
員として雇用しているものの、能力がある人は他社にヘッドハンティングされるし、
「15分しか立っていられない」という人をデスクワークだけに回すなど、コミュニ
ケーション不足により、うまく行っていない例があるそうです。メンタルの面に、ヘ
ルスキーパーとして産業カウンセラーの資格を持つ視覚障害鍼灸マッサージ師を雇っ
てはと提案しましたが、そういう気持ちはないようでした。
午後私が参加した分科会3のテーマは、「アビリンピック参加経験から得たもの」。
過去の大会に参加した選手が一通り体験を話した後、アビリンピックによ
って本人はどう変わったか、周囲にどんな変化を与えたか、世界の仲間と出会って感
じたこと、将来の夢を一人ずつ話すよう求められました。プラハのときは、予め用意
した原稿通り話を進め、質問があれば受けるだけでよかったのですが、今回は様子が
違ってちょっと大変でした。しかしアットホームでとてもいい内容の分科会でした。
このメーリングリストも宣伝させていただきました。
シンガポールから参加されたジム・ベックさんは、私のことをよく覚えていて下さ
いました。チェコ大会にはパソコン組立で参加されていたそうですが、視野が狭くな
り、現在はキャリアカウンセラーやシニアカウンセラーの資格も取得され、障害者の
仲間のために働いてらっしゃるそうです。
今回のパネラーはみな、アビリンピックに参加してとくに自分も周囲も変わったと
いう意識はないようでした。みんなスキルがあって国際大会に参加したわけですし、
聴覚障害者の羽田さんも唇を読み取って会話をすることができます。
分科会を次のように締めくくって下さいました。
この分科会の発表者に共通するのは、アビリンピック出場が具体的な仕事の目標の
設定にとどまらず、より積極的な人生の動機付けになっていることです。そして、そ
の体験が確実な個人のキャリアアップになっていると同時に、社会に対して、障害の
ある人の可能性を広く社会に知らしめる活動につながっているという特徴を持ってい
ます。アビリンピック出場の経験は、その個人にとどまらず多くの人々に希望の灯を
提供していると言えるのでしょう。
平瀬徹(hir...@yoihari.net)
http://www.yoihari.net